大阪府遊協、パチンコ店の営業再開に向け「感染防止対策ガイドライン」作成

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大阪府遊協は、組合員パチンコホールの営業再開に向けて「新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン」を作成し、5月12日に通知した。

大阪府では、政府の緊急事態宣言の延長を受け、パチンコホールに対し、5月31日までの休業を要請している。その一方で、今月中旬をめどに休業要請の段階的な解除を検討しており、吉村洋文知事は5月11日の会見で、パチンコホールの休業要請が解除される可能性について、「現在、入場制限であったり、台間の確保など感染症拡大防止策のマニュアルを作っている。これをお願いすることでの解除はあり得る」などと話していた。

大阪府遊協では、こうした情勢を踏まえ、営業再開に向けては、ホールにおける集団感染のリスク対応が最重要課題であるとし、感染防止に向けてガイドラインを作成した。

ガイドラインでは、新型コロナウイルスの特徴にあわせた感染防止の取り組み方針や、営業者及び店舗責任者の役割、ギャンブル等依存症対策の推進・啓発と併せた感染拡大の取り組みなどを明記したほか、【大遊協ガイドライン】として店舗が実施すべき事項(21項目)、遊技客に対して実施すべき事項(15項目)、従業員が実施すべき事項(14項目)を示している。

【大遊協ガイドライン】は以下の通り。

1 店舗が実施すべき事項

開店前注意事項
1、集客を目的とした広告宣伝を自粛し、多数の人が目にするテレビ、ラジオ、新聞及びチラシ等の媒体は使用しない。
2、ホール出入口前、店内等に新型コロナウイルス感染拡大予防の注意喚起ポスター及び掲示版を設置する。
3、出勤前の従業員には、必ず、検温を実施させ、体調管理の徹底を図り、マスクを着用させる。
4、従業員及びその同居家族等に発熱等の症状がある場合は、就業をさせない。
5、入店前及び入店時の遊技客同士の接触や行列を避けるため、遊技客が並ばないように整理券を配付し、並んだ場合には間隔(概ね2メートル)を取るように誘導して入場させる。
6、混雑が予想される場合は、入場制限を実施する。
7、遊技客には、必ずマスクの着用を促し、マスクがなければ入店を断るようにする。
8、遊技客には、入店時の手指消毒を求める。
9、体温計を備付け、体調不良と思われる遊技客は入店を断る。

開店後及び閉店後の注意事項
10、ホール担当者にはマスクを着用させ、可能な限りフェイスシールドも使用させる。
11、トイレ内でのハンドドライヤー及び共通タオルは使用させない。
12、店内の消毒を徹底する(トイレ、喫煙室等の人の手が触れる箇所)。
13、遊技機、周辺機器及び付帯設備の消毒を徹底する(特に客が手を触れる箇所)。
14、ぱちんこ店特有の空調設備を活用した店内換気(6~10/h)を実施する。
15、賞品カウンター周辺の消毒に努め、透明パーテーション等を設置して飛沫感染の防止を図る。
16、遊技客同士の密接を避けるため、対策を実施する(隔台営業、または台間パーテーションの活用等により、飛沫感染を防止する措置を取る)。
17、遊技機や店内BGMの音量を下げるとともに、店内での大声の会話等の禁止を告知する等して促す。
18、遊技客が入れ替わる度の遊技機の消毒を実施する。
19、通路に物を置いたり、入場者を立たせないよう促す(空間の確保)。
20、営業時間短縮により、店内を徹底して消毒を実施する。
21、ゴミの回収にあたっては、マスクや手袋を着用し、ゴミの入ったビニール袋は適切に処置するなどして廃棄する。

2 遊技客に対して実施すべき事項

来店時
1、整理券発行による行列の防止を図る。
2、行列ができた際は、間隔(概ね2メートル)を取って並ぶよう誘導する。
3、遊技客同士の不用な会話、大声の禁止を求める。
4、マスク着用の呼びかけを実施する(マスク不着用者は入店を断る)。

入店時
5、従業員による遊技客への声掛けを行い、体調不良者には入店を断る(必要に応じて検温する)。
6、遊技客に対して、手指のアルコール消毒の徹底を促す。
7、ポスター・チラシを活用して、「手洗いの実施、定期的な消毒」等、営業所で行っている感染拡大予防対策について説明する。

営業中
8、遊技客同士の密接を避けるため、遊技客に声掛けなどにより、空間距離の確保を常に求める。
9、不用な会話、大声の禁止を求める。
10、店舗内での食事の禁止を徹底する。
11、大遊協で作成した『ハンドクリーンタイムポスター』や『CD』を活用して店内放送による手指消毒の徹底を促す。
12、喫煙専用室や休憩室は、「3密」にならないよう利用者制限を厳格に行う。
13、遊技客が移動する場合等は、その都度、遊技台の消毒を実施するなど、従業員によるチェックを徹底する。
14、賞品カウンターでの遊技客の密接を避けるための標示を示す。

退店時
15、退店時、手指の消毒を促す。

3 従業員が実施すべき事項
来店者に対し、明確な告知を行うことによりトラブルと感染防止を図る。

開店前の取り組み
1、始業前には営業所内外の消毒を徹底する。出入口、遊技機、椅子、ガラス、壁面、トイレなど、遊技客が触れる箇所の徹底消毒を行う。
2、入場整理券の配付時において、発熱など体調不良者には入場整理券を配付しない。
3、マスクを着用していない者の入場はお断りする。
4、入店待ちに対する感染予防策を実施する。人とひとの間隔を概ね2メートル確保するため、予めペイントで明示するなどの措置を講じて密接の予防を図る。
5、入場制限の告知を実施する。当面の間、密接を防ぐため、入場制限を行っていることを告知する。
<入店時の措置>
6、入店時に体調不良者を把握した場合、入場を断る。

営業中の取り組み
<入場者への対応>
7、入場者に対する検温及びマスク着用の有無を確認するとともに、入場時の手指消毒を行わせる。
8、体調不良の遊技客を発見した場合には、直ちに退店を求める。
9、店内において、マスクを着用していない遊技客、大声を出す遊技客、必要以上に会話を続ける遊技客等に対しては、適宜の注意喚起を行う。
10、従業員の注意、指摘等に従わない者は退店を促す。
<遊技設備の消毒>
11、遊技機及び椅子の消毒については、遊技客が離れれば直ちに消毒する。遊技機の発射装置等、ボタン、前面ガラス、椅子については、直ちに消毒を行う。
<その他の設備の消毒対策>
12、出入口、窓等の開放、空調設備による換気対策を行う。
13、賞品交換所におけるショーケースについても適宜の消毒を行う。
14、その他トイレ等の設備についても、毎日、定期的に消毒作業を行い、記録を残しておく。

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(提供:月刊グリーンべると)

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