【パチンコ店の仕組み】意外と知らない「交換」の基礎知識について解説!

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チワッスあしのです。

 

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「三店方式」について。普段何気なく交換してる「特殊景品」ですが、これが果たしてどういう仕組みで運用されとるのかを改めて確認してみましょう。いざ!

 

 

どことどことどこ?

 

業界豆知識あしの 画像1

 

まず三店方式の「三店」ですが、これは以下の3つになります。


・ホール
・交換所(古物買取業者)
・卸業者(流通業者・問屋)

 

このうちよく分からんのが「卸業者」だと思いますが、これは交換所から特殊景品を買い取ってホールに卸す業者さんです。時差開店のホールで並んでる時に交換所の方をチェックしとると、駐車場に停まった謎の車に特殊景品が積み込まれる様を目撃したりしますが、あれが卸業者さんです。

 

買い取られたものは業者さんが受け持つホールにそれぞれ卸され、ホールは特殊景品としてお客さんに渡す。お客さんはそれを交換所に買い取ってもらい、その景品はまた卸業者が買い取ると。こういった形で循環しています。ここで大事なのは三者が三者とも別法人であること。「交換所はホールに併設されとるやんけ!」と思うかも知れませんが、なにげに別法人です。東京にお住まいの方であれば交換所に「TUC」って屋号が付いてるのを見たことあると思いますが、あれは東京商業流通協同組合の事業部門である「東京ユニオンサーキュレーション株式会社」という法人が運営しており、各ホール法人とは関係ありません。

 

卸業者は卸業者で各買取店・ホールとは別法人です。各顧客と任意に契約し、それぞれ買い取ったり卸したりしてます。別に地域ごとに絶対決まった業者を使わなきゃいかんというルールはなく、諸々の都合により別の業者に切り替わったりという事もあるそうです。しつこいようですが、一対一で決まった所と取引してるわけじゃないよ、というのが大事ですね。それぞれが独立した組織であり、それぞれの利益のために動いておると。一般にはこれが、三店方式の説明になるかと思います。

 

 

なんでこうなっとるの

 

業界豆知識あしの 画像2

 

以下、法律の側面からアプローチを意図的に無視して解説します。

 

なぜ三店方式があるのか。というとこれは理由のひとつに「怖い人の排除」があります。パチンコ関連の話をすると、よく「背後に暴力団がついてる」みたいな論が出てきます。つい一昨年もコロナ禍での休業要請に纏わる件で、全国放送のテレビで「反社の一歩手前」と発言した弁護士さんがおられましたが、これはもう常日頃からそういうイメージを持ってないと出てこない発想ゆえ、根底でそう思われておるのでしょう。

 

件の弁護士さんの発言に関しては全日遊連(ホール団体です)も速やかに反応し、局側もそれを受け「日頃より、暴力団員等による不当な要求や暴力的不法行為に対し、これに抗してさまざまな活動を展開しておられる貴会からのご指摘を真摯に受け止め」謝罪したとの事。「抗して」ってのが重要ですね。抗してというのは、何らかの外敵圧力の存在がなければ成立しない言葉です。

 

これに関してはパチンコ歴60年くらいのウチのオヤジがこんなことを言ってました。

 

戦後のある時期、まだ台の後ろに綺麗なオネェチャン(原文ママ)がいて、好みのタイプの客だったら当たって無くても適当に出玉をドバドバくれてた時代です。玉をチョコレートやらタバコといった嗜好品と交換して店の外にでると、オヤジは店の近くで立つ「怖いニイチャン」にそのままそれを渡し現金と交換してたとの事。その「怖いニイチャン」がゲットした景品をそのまま店に高値で買い取らせて利ざやを得ていたのは想像に難くなく、おそらくはこの「転売行為」は彼らにとっても無視できないシノギになっていたことでしょう。そしてこれは調べてみると割と出てくる話なので、決して俺のオヤジの周りが特殊だったというわけではなさそうです。

 

時を経て今は三店方式が確立されておりますが、これは上の例で言う「怖いニイチャン」を排除しようという側面があるんですね。なにげにここに至るまでにはホールvs暴力団の熾烈な戦いの歴史があり、この辺も調べてみるとすごく勉強になるのでおすすめであります。んでこの辺の歴史をチェックすると、「背後に暴力団がついてる」という論が、いかに噴飯モノであるかというのがわかるかと思います。

 

 

業界豆知識あしの 画像3交換所でバイトしたことがあります

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  • 1:2022-01-29 17:49:08ななプレスのこの企画面白いわ。暇な時に読める
  • 2:2022-01-31 13:03:52何で店の中の人が買取所教えてはいけないのか。
  • 3:2022-02-01 11:32:412→顧客が獲得した賞品はどの買取所で売却しても自由のはずなのに、買取所を斡旋する行為となってしまうためかと思います。
  • 4:2022-02-02 21:23:04景品をお店併設の買取所に持って行かず質屋や買取ショップ等に持って行って時価が高い方で買い取ってもらう手もあると前に記事で見た事あります
  • 5:2022-02-03 16:59:00>>4 一昨年くらいに金価格が高騰した時問題になりましたね!

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