ガリぞうがアプリ実戦をもとに「ファンキージャグラー2」の独自調査値を発表!【収支日記#94:2021年12月14日(火)~12月20日(月)】 (1/3)
今週の収支日記は12月14日~20日の1週間です。今週の記事は、実戦系・解析系・暴露系と、バラエティにとんだ3本立てになっていますので、じっくり読み進めてください。
12月14日:ユーザーを裏切る行為
どんな業界でもユーザーを裏切っていると捉えられかねない行為があります。例えばアイドルが煙草を吸ったり彼氏がいたりでしょうか。個人的には成人なら煙草は問題ないですし彼氏がいようと構わないとも思いますが、幻想を売り物にしている自覚があるんだとしたら自重も必要かなとも感じます。
例えばスマホゲームのガチャで、純粋な確率と思いきや絶対に当たりが出ない仕様だったりでしょうか。一時期は問題にもなりましたし、今では抽選確率の明記が義務づけられています。最も分かりやすい例で言えば、開店前から確保されている設定6を私が朝イチから打ったりでしょうか。生涯そんな事はしないと断言できますが、パチスロの勝ち方を伝える立場の者がサクラまがいの行為に至れば「ユーザーを裏切る行為」に他ならないでしょう。
私は初の記名記事執筆も映像初出演も1999年で、それ以降から今に至るまでフリーな立場を活かして様々な会社と取引させて頂きました。ただ、取引相手が増えるほどに、私の意思と反して「これは明らかにユーザーへの裏切りだろう」と思える事案も少なくありませんでした。今回は私の実体験からそんな実例をいくつかお話します。
時は2006年。取材案件で某ホールへ打ちに行った時の事。この取材は昨今の「高設定イベントを示唆する為だけの取材」ではなく、私が指定のホールに赴いて戦い方を模索し、その内容を誌面記事にするという本当の取材記事です。しかし、朝イチに行き、代理店の方と話した第一声が驚愕のモノでした。
「バラエティの鬼浜が強いと思います。」鬼浜はバラエティに1台しかなく、この台を打って欲しいというホール側からの依頼があったようです。どういう意味かは分かりませんが、社会に疎く他人の考えを見抜く事に長けていない私だって、その鬼浜が高設定だろう事は予想できます。今で言う指定台になるでしょう。このお仕事の依頼は、あくまで「そのホールでどう戦う事で勝てるのか」を調べる取材ですし、読者の信頼は裏切れません。
「いつも通りに立ち回ります。」そう返事して挑みました。この日の狙いは絞りきれていなかったので、まず朝イチは各機種の設定変更確認から入りました。4号機の鬼浜は設定変更後も当たりを2回引くまで前設定を引き継ぐので、変更確認の観点から言えばかなり後回しになります。当然ながら他機種で変更確認を通して打ち始める事になりました。
しかし、この日の私は絶不調で、夜20時を過ぎてもツモれておらず、収支も7万ほど負けていました。ここで店内を徘徊していると、バラエティに1台だけの鬼浜がボーナス終了後3Gで捨てられていました。鬼浜は128G以内が連チャンゾーンですし、現時点で他に期待値を見込めそうな空席はありません。事前情報はあれど「いつも通りに立ち回ります。」と言った手前、これは打たざるを得ません。
この台を打ち始めると128G以内やボーナス後の直対決で一気に出玉を増やして投資も半分以上返ってきたのですが、閉店後に衝撃の事実を聞いて驚きました。どうやら鬼浜を3Gで捨てた前任者は代理店のスタッフだったようなのです。
もはや私には回避する手段もありませんでしたが、この日にチョイ負けで済んだのは「用意された勝ち筋」であり、間接的にユーザーを裏切る行為になってしまいました。こうして私はその後も社会の怖さを少しずつ勉強していく事になります。
時は流れて2012年。当時の私は「リングにかけろ~黄金の日本Jr.~」を良く打ち好成績も残せていたので、その打ち方や立ち回りについて漫画にしようと思い原作執筆に挑みました。この機種を狙う時のホール選びや客層の把握方法について実例を元にストーリーを組み、我ながら上出来な内容で担当に提出できたと思っていました。しかし、その数週間後に担当編集から驚きの一報が入ります。「原作はそのままで良いので機種だけ変更してほしい。」どういう意味か分からず質問してみると、どうやらメーカーを怒らせるようなミスを編集部がしてしまい、3ヵ月ほど該当メーカーの機種を扱えなくなったらしいのです。
かと言って当時の私が良く打っていた機種は、リンかけを除けば初代ハッピージャグラーくらいしかありませんでした。リンかけ黄金とハッピージャグラーでは違いすぎるにもほどがあります。それでも、どうしてもリンかけでは掲載できないという事で、泣く泣く原作をそのままに機種だけを変更する事に。結果論ではありますが、本来の狙い方ではない内容でハッピージャグラーを打つお話を漫画にしてしまい、ある意味ユーザーを裏切る行為になってしまいました。
何故こんな記事を書いているのかと言うと、最近の某収録でもそういった事案を見てしまったからです。開店し店内に入ると、CCエンジェルの1台で朝イチ状態なのにボーナス告知ランプが煌々と点灯していました。おそらくは昨晩に誰かが当たりをひきながら揃えられないまま閉店を迎えてからの消し忘れと思われます。これをカメラマンが店員に報告すると、スタッフがやってきてCCエンジェルの筐体を開けて何やら操作し始めました。そして、再び筐体の扉を閉めると、ボーナス告知ランプが消えていました。営業時間中に設定変更を行ったようです。
場所を借りカメラを回させてもらっている立場なので文句は言えませんでしたが、これを一般客が見れば大ブーイングでしょう。少なくとも私が経営者なら目撃者(我々収録班)がいる中で営業時間中の設定変更というユーザーへの裏切りとも捉えられかねない行為は指示できないでしょう。ホール法人におかれましては、「ぱちんこ業界はユーザーありき」を忘れないようお願いしたいです。勿論、私自身も記事を読んでくださる読者の皆様あってのライターであるという初心を忘れずに今までもこれからも活動していきたいです。
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