【戻りたい】おっさんスロッターたちがよく言う「あの頃はよかった」の「あの頃」っていつなのか問題!

【戻りたい】おっさんスロッターたちがよく言う「あの頃はよかった」の「あの頃」っていつなのか問題! eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は古豪のスロッターたちが世を嘆いてつぶやきがちな「あの頃はよかった」という単語について。一体「あの頃」っていつなのか。ちょっと考察してみました。どうぞ!

 

 

筆者の場合は「4号機」だけども、ホントにそうか?

 

ホール数や設置台数などピークは様々

 

はい「あの頃」なのですが、こういうセリフってだいたい「今」とくらべて「昔が良かった」と感じるから出てくる言葉でして。一種の現実逃避に近い。現状に満足してるならそもそも出て来ない単語なんですな。従って実際に「あの頃」がいつだったかを調査するには、まずは出てる数字を見てみると良いでしょう。パチスロの面白さとユーザー数に相関関係があるとして、その推移をまずチェックしてみます。ユーザー数に関しては「レジャー白書」等に情報があるのですが、ここでは警察庁発表の「店舗数」の実数を見てみます。

 

それによると店舗数のピークは1992~1995年。この間は微妙な差こそあれ概ね横ばいといってよく、最盛期である95年には18,244軒もあったそうです。現在50メートルおきくらいにボコボコあるコンビニの店舗数が5万軒程度なので、1万8千軒というのがどれだけすげー数字かも推察できましょう。んでこれがCR機問題を皮切りに減少トレンドに入り、現在まで27年くらい連続で減り続けています。というわけで前提として「95年がピーク」「それ以降は減少」という事実がまずあると。

 

んで一方、同じく警察庁発表の「備付遊技機台数」を見てみましょう。これは実際に店舗に設定されてる遊技機の台数で、便利なことにぱちんこ機と回胴式遊技機(パチスロ機)で数字が分けられております。それによるとパチンコ機は店舗数ピークの翌年から減少トレンドに入りますが、回胴式遊技機の設置台数はそれに反比例して伸び続けます。ピークは2006年で約2百万台。この2006年というのは何の年かというと、もはや説明するまでもなく「5号機の本格稼働元年」であります。また回胴式遊技専業店、いわゆる「スロ専」の店舗数をみてみると、このピークも同じく2006年。当時2,086店舗あったスロ専が、翌年には1,546店といっきに1/4も大量閉店してしまいます。というわけで最初の前提と合わせて考えるに「CRが導入された95年以降店舗数は減り続けるも、その中でパチスロの設置比率は06年まで上昇し続けていた」と。この辺は調べるまでもなく当たり前の歴史ですな。

 

さて5号機になってからドスンと減ったパチスロ台数ですが、2010年からは再び上昇トレンドに突入。この前年には5号機最初の大ヒット作である「パチスロ交響詩篇エウレカセブン」が登場。ARTにより出玉性能がグッと伸びた時期ですな。店舗数自体は減少のまま単純に設置比率が上昇し始めます。店舗数が減ってるのになんで台数が増えるのか。これは要するに「ベニア通路」が廃止された影響が大きいです。5号機初期には良く見かけたベニアも、エウレカ前後でほぼ姿を消し。ホールにはまた活力が戻ってきます。減少を続けていたスロ専も2013年には7年ぶりに増加。すわ、明るい未来がやってきた! とおもいきや、二度目のピークを迎えたのは2016年、5.9号機の足音がすぐそこまで迫ってる時期ですね。これを皮切りに、またもやパチスロ台数は減少トレンドに突入してしまいます。

 

 

5号機凄いじゃん!

 

意外と5号機派が多かった

 

以下がざっくりとしたパチスロ推移。重要な年数とあったことを抜き出すとだいたいこんな感じになります。

 

 

年数 あったこと 備考
1992~
1995年
ホール数ピーク 1992年に4号機登場
2006年

パチスロ設置台数

ピーク

5号機登場
2010年 パチスロ再ブーム

5号機AT/ART機

時代突入

2016年 パチスロ設置台数
二度目のピーク
翌年5.9号機登場

 

92年~のホール数ピーク時、このあたりでは今だ3号機の裏モノが現役稼働中です。従ってまずここが最初の「あの頃」になるはず。ここからパチスロブームが到来し、てっぺんが2006年。この間は2つの波があって、最初にやってきたのが「技術介入機・大量獲得機」の波。次に「AT・ストック機」のビッグウェーブです。おそらくここには2つの「あの頃」があるハズ。ちなみに社会現象にまでなった「北斗の拳」の発売は2003年で、実際のブームは2004年以降になります。設置台数が二度目のピークを迎えた2016年はひとえに「5号機爆裂AT/ART機の終焉時期」と重なっています。これ系の中で最強の機種であろう「アナザーゴッドハーデス」の発売日は2014年ですね。多分これが最後の「あの頃」でしょう。

 

というわけでこれらをサクッとまとめてアンケート取ってみました。結果がコチラ。ドン!

 

 

 

おお! 結構分かれた! てかどう考えてもAT時代だろと思ってたら、何気に5号機が頑張ってる。もちろんこれ、アンケート対象にスクリーニングなどは全くしてないのでフワッとした意識調査に過ぎませんが、それでも筆者としては結構意外な結果でした。というわけで、これ以降この豆知識では「あの頃」を「5号機AT/ART機時代」であると定義します!

 

……まじかよ!

 

 

業界豆知識あしの 画像34号機AT/ST時代がダブルスコアくらいで勝つと思ってた……!

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36
  • 1:2022-06-09 12:24:20転生がいっぱい導入されていた頃に戻りたい
  • 2:2022-06-09 23:14:294号機の頃は、看板機種やイベント台は高設定入れて当然、バラエティーにも。 新台や新装は出して当然、回収なんてしたら、悪評でそのまま閑古鳥。 今は新装でも回収が普通だもんな・・
  • 3:2022-06-10 00:44:214号機世代は引退して残ってるの5号機世代だからこーなるんじゃない?
  • 4:2022-06-10 07:45:56記事やTwitterを見てる年齢層が低いんだろ
  • 5:2022-06-10 09:49:07次々に新しいゲーム性が生まれてきた4号機時代はとにかく初見の台がどんな台なのかをドキドキして打つと言う楽しみがあったなあ。 今は導入前から動画とか、情報ありすぎと思うおっさんです
  • 6:2022-06-13 18:01:45単に4号機時代が良かったという人は借金まみれで振り返るどころではないからでは? 5号機時代は5スロが出てきて、5号機の爆裂機との相性が良くて、荒い台でも遊びやすくて閉店コースを体験することが出来た。

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