【CR】いまはもう無くなったけどパチンコのCRって結局なんだったのかチェック!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「CR」について。今はもう「P」になってますけど、そもそも「CR」ってなんだったのか改めて振り返ってみましょう。筆者もよく分かってないので勉強しつつおさらいです!
昔は自販機で買ってました。
2022年1月31日は「旧規則機撤去期限」でした。地域によって微妙に違ったりするのでその日にズバピタで一斉にドン! じゃなかったとはいえ、日本全国の大部分のホールにおいてはその日をもって「CR真・北斗無双」などの旧規則機が惜しまれつつも引退となりました。以降は完全に「P機」の時代になるわけですが、例えば北斗無双のように16ラウンドで2400発出ますという機種が無くなってしまうというのはなかなかインパクトのあることで、それをして「CR」とか「P」というのが「性能差」を表す言葉であると何となく理解している方も多いと思います。実際に「CR」から「P」に切り替わるタイミングだけを切り取るとその通りなんですが、実はもともと「CR」というのは「プリペイドカード」に対応した機種か否か、という区分のために付けられたプリフィックスなのです。ちなみに、CRとそうではないものが混在していた時期、そうではないものの事を「現金機」と呼んでいました。
現金機? この辺が恐らく当時を知らない人にはピンと来ないかと思われます。だって今でも現金使って遊んでるからね。はいこれ、実は今の機種はすべてサンドに現金をいれた時点で「一旦プリペイドカードを買ってる」という認識になります。その昔はホール内に自販機があり、それでいちいちカードを買ってプレイしてたわけです。これはクソ面倒臭かったので、登場当時は当然現金機を選んで遊ぶ人というのもいました。が、今ではプリカの存在自体を認識することがそうない。筆者が知らないだけで日本中探したら未だに自販機式のホールさんも有るかもしれませんが、激レアだと思います。
何故そもそもプリカが必要なのか。これは大まかに、行政がパチンコ屋さんにまつわるお金の流れを把握するためだったと言われています。プリカを通じてしか玉が借りれないような仕組ならそのプリカの流れを把握すればいいわけで。税務などがかなり透明化します。ただ、ユニット等の導入が必須になり莫大な初期費用がかかります。変造・偽造などの問題も出てくるでしょうし実際に起きました。(当初は)いちいち自販機でお客さんにプリカを買わせるのが面倒臭すぎる。要するにホールへの負担がデカい。……なので当然プリカ導入には反対意見も大きく、これが全日遊連誕生のきっかけにもなっています。が、その辺は割愛。業界団体については別にまとめます。
とにかく、喧々諤々の議論を経てプリカ対応機が登場したのが1992年のこと。発売当初は特筆すべきスペック上のアドバンテージもない上に前述の理由からそもそもCRに対応してるホールが少なく、してたとしてもフロアのすみっこにちょっとだけあるみたいな感じだったとの事で、存在感はごく小さなものだったそうです。ところが翌年に現金機の方で連チャン機に「待った」がかかったことで状況が一変。CRにのみ確率変動という名の連チャン機能が認められる事になり、一気に普及が進む事になりました……と。
規制&緩和&規制。そしてP機へ。
上記のごとく、CRの時代は1992年から2022年。30年も続きました。そもそもずっとプリカ対応なのでずっとCRでいいんですけども、Pへの移り変わりは2018年2月以降の規則に則った型式試験で適合を受けた機種に付けられています。なのでこっちは性能の話であってプリカとか現金とかは関係なし。じゃあ今までCR機は何も規則が変わらなかったのかというとそんな事はない。めちゃくちゃ変わってます。まとめてみましょう。細かい変更はめちゃくちゃあるのですが、大当たり確率などクリティカルな部分のみだけでもこれ。
CR機の内部規則・申し合わせ事項の歴史 | |
年 | 出来事 |
1992年 | CR機登場 |
1996年 | 確変が規制される(5回リミット) 時短の廃止 大当たり確率の下限が1/360になる 暗黒時代 |
1999年 | 5回リミット撤廃 大当たり確率の下限が1/320へ |
2002年 | 時短復活 大当たり確率の下限が1/360に再設定される |
2004年 | 大当り確率の下限が1/500になる 確変割合の上限および確変中の大当たり確率の上限撤廃 |
2005年 | 大当たりの下限、再び1/400へ。 |
2015年 | 大当たりの下限、またも1/320へ。 |
2017年 | P機の概要固まる |
2018年 | P機導入開始 |
2022年 | CR機完全撤去 |
この他、細かいところでは出玉なし当たりの扱いの変遷であるとか、あとは演出の規制とか緩和とか。かなり細かく変わってます。なのでCRとひとくちに言っても時代によってぜんぜん違う。筆者パチンコを打ってたのは主に上の表で言う1999年版のCR機ですが、当時はほとんどの機種が1/315で確変突入率・継続率50%というスペックでした。当然時短もなし。でもパチンコってそいういうもんだと思ってました。それがたった数年で「CRフィーバー大ヤマト2」みたいな恐ろしいスペックのがでたり、またちょっとするとそれも規制されたり。かと思えば「CR牙狼XX」が出たり、「CR真・北斗無双」が出たり。
いっても、P機も登場当時から比べるとものすごい勢いで進化してます。今後また色々内部規則の変更あるのでしょうけども、少なくとも周りの人々が口を揃えていうのが「もしかしたら今が一番楽しいかもしれない」というセリフでして。たしかに筆者が打ってた当時のパチンコからすると、エグいくらい自由度が高い。だってマジで店にあるパチンコがほぼ全部同じスペックでしたからね。今の若い人がちょっとうらやましい。
設定付きパチンコはどこにいった……?
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