【大花火】大量獲得機の決定版!アルゼブランド最大のヒット作を振り返る。
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「大花火」について。4号機中期、どのホールにもほぼ必ず置いてあった大人気機種です。果たしてどんな台だったのか振り返ってみましょう。どうぞ!
A-700タイプとして登場。
『大花火』は1999年にアルゼ(現ユニバーサル)が出した『ハナビ』の後継機です。前作からの主な違いとして「大量獲得機化した」「演出用の鉢巻リールがついた」事などがあり。そもそも『ハナビ』のファンが多かった事もあって20万台OVERという大ヒット機種になりました。あと、こいつはおそらく大量獲得機としては最も長期稼働した機種です。もちろんCTやらの要素は一切ナシ。純粋にボーナスのみで出玉を増やすシステムでした。いまでいう「ノーマルタイプ」ですね。
いま「ノーマルタイプ」と呼ばれる機種は単純に「リアルボーナスのみで出玉を伸ばす」という意味で使われています。似た言葉に「Aタイプ」というのがありますが、こっちは4号機時代のボーナスの特徴である「ジャックイン」の回数および「小役ゲーム」のゲーム数を表す言葉でした。Aタイプは「小役ゲーム30ゲーム、ジャックイン3回」を意味してます。んで当時は今よりボーナスのシステムに遊びの幅が広かったので、同じAタイプでも獲得枚数にものすごい幅がありました。なので「どのくらいの枚数が取れますよ」というのをAの後ろにくっつける向きがあり、それでいうとこの『大花火』という機種は「A-700」と言われていました。もうちょい詳しい話はこちらでどうぞ。
まあ実際にはジャックインが成立するタイミングであるとかあるいはリプレイハズシの精度の関係で毎回700枚くらいとれるわけじゃなく、平均すると600枚くらい。目押しがショボいともっと全然低くなります。とはいえ「1BIGで600枚くらい取れる」というのは非常にデカい。うっかり即連するとそれだけでもう1000枚超えちゃいますからね。
ボーナスの流れを簡単に説明すると、まずは小役ゲームという状態からスタート。この間は左に三連ドンちゃんを狙えば毎ゲーム15枚役が揃います。小役ゲームの上限は30ゲーム。ただし3回ジャックインすると残りの小役ゲームは消えます。ジャックインは鉢巻リールを使った完全告知になっていて、ここは状況に応じて「ジャックインさせる」「させない」を選択できるようになっています。これを「リプレイハズシ」と言います。要するに速攻で3回入賞させると小役ゲームぶんがすげー勿体ないので、やや戦略的に消化する必要があったのです。可能なら30ゲーム目ぴったりで3回めの入賞をさせたい。けど運ゲーなのでそれは無理。むしろ2回しかジャックイン出来なかった場合も非常にもったいない。これをパンクと言いますが、つまりは大量獲得機というのは、小役ゲームのカットオフとパンクの損失のバランスをどう取りながら取りながらジャックインさせるかが大事な機種でした。
一応理想図としては「残りの小役ゲーム分の出玉」が「ジャックイン+ジャックゲーム8回の出玉」以下になったらさっさとジャックインさせちまうのが推奨手順なのですが、実際はそうは問屋がおろさず。ギリギリでマクれそうな時は「あと3回くらい小役ゲームを消化したい」となって当然ですし、また推奨手順の直前で連続してジャックインが成立した場合は逆に「これだけ連続してリプレイが来とるということは、もう来ない気がする」という妙なオカルトが発動してさっさとジャックインさせてしまったりと、状況に応じて楽しめる(?)仕様でございました。
超ヒリヒリだったリプレイハズシ。
「リプレイハズシ」というのは今のボーナスでもたまに再現されてたりしますが、うっかり冒頭から3連続でジャックインが成立したりすると「下手すると300枚くらいの損失になるかもしれん」というのがなかなかのプレッシャーであり、慣れてても手が震えてしまうものでした。んでこいつリプレイハズシに2つの手順が用意してあり、仮に「アシストハズシ」と「ビタハズシ」としますが、あんまり早期にハズす必要が出てきたときなんかは2回目のジャックインからアシストを使ってみたり、またそれをヨシとせずどんな状況でもひたすらビタでハズシたりと遊びの幅の広さも特徴。
筆者は当時初心者だったので当然アシストをメインで使い、超余裕がある時に失敗してジャックインするの前提でビタの練習をする、という感じで消化していました。似たような感じの人は多分当時いっぱいいたと思います。ちなみに初打ちの時はシステムをよく理解しておらず大損ブチこいて大変悔しい思いをしました。家帰って調べて「俺は一体何をしてたんだ」と枕相手に肘鉄したのが懐かしく思い返されます。
なお、翌年にはシフト持ち越しを備えた大量獲得機である「ガメラ」が登場。チキンな筆者はハズシのヒリヒリ感のない楽ちん仕様がツボり、もっぱらそっちばっか打ってました。せっかくなので当時克服してりゃよかったのに、お陰様でビタには未だに苦手意識があります。
鉢巻リールの停止待ち時間に煙草に着火
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