【ハナビシリーズ】パチスロ史上もっとも愛されし花火師、その活躍の歴史をたどる!(後編)
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「ハナビシリーズ」について。後編でございます。前編では1998年から2009年の10年間をまとめたので、そっから先の機種をがっつりブチ込んでみましょう。どうぞ!
ハナビの歴史~飛躍編~
えー、ハナビシリーズの主人公「ドンちゃん」ですが、最初は明確に一人だったのがいつしか三兄弟に分裂しております。でシリーズを重ねるうちに兄弟それぞれに何となく特色みたいなのも出てきており、せっかくなんでそれもアレしときます。以下、冒頭は「タイトル」(登場するドンちゃんの色 , 登場年)の形で記載シャス。
「出番だ!葉月ちゃん」(全員,2010年)
シリーズのヒロイン成分を一手に担ってきた葉月ちゃんを主人公にした作品です。これをハナビシリーズに入れるのには疑義がある方も多いと思いますが、まあ一応ドンちゃん出てくるし。しかも三兄弟全員。なので一応リストにインしときます。ゲーム性は重複役(チャンスリプレイ)がメインの(一応)RT機。演出用のプチRT(葉月チャンス)を搭載しており、チャンリプ後の数ゲームはコイン持ちがやや向上する仕様。また次回まで継続するRT「葉月タイム」も突入率激低ながら搭載してるため、分類上はRT機になると思われる。が、そんな事いったら青ドンとかも天井RTを搭載してるんでRT機になっちゃうから、これはやっぱノーマル機でいいのか。なにげに設定6の出玉率が約119%もあるモンスターマシンだった。
「緑ドン VIVA!情熱南米編」(緑,2010年)
出ました「ビバドン」。万里の長城からアマゾンに大移動した緑が暴れる作品です。ボーナス+ART機で、最大の特徴はレア役から突入する上乗せ特化ゾーンである「エクストリームラッシュ」を搭載している事でした。これは継続抽選に漏れるまで毎ゲーム決まったゲーム数+αの上乗せが発生し続けるというもので、「継続率」と「上乗せゲーム数」の最大値はそれぞれ「95%」「30G」というとんでもない仕様になってました。緑すげー! 演出やシステム、ゲームフローなどあらゆる面が前作『緑ドン 花火の起源探究之巻』からたった1年半で大進化しており、この時期の5号機の急成長っぷりがよく分かる作品です。
「赤ドン雅」(赤,2011年)
海外に旅立った不肖の弟に対し、兄貴は京都で暴れます。スペックはボーナス+ART機、ですがボーナスは全設定共通で1/1260と激重ゆえオマケ程度と考えて結構。メインの出玉契機はARTでした。ちなみに搭載ボーナスは基本的にビッグのみなのですが、実は4GのCBも搭載。これは表面上は「レア役高確」として扱われます。なおARTはセットストック式になっており、特化ゾーン的な扱いの「祇園モード」も搭載するなど豪華な仕様。割的には「ビバドン」の方が高いのですが、万枚を目的した回数はあんま変わらないのでおそらく破壊力はドッコイドッコイだったんじゃないかと思います。ちなみに2011年は『GETだBILLY』も出てますがこれはまあいいか。
「ドンちゃん祭」(全員,2012年)
南米から緑が、京都から赤が帰ってきて地元に集合。3人で祭りを楽しむぜ的な感じの台です。これ、個人的には大好きだったのですがいまいち跳ねず。ARTが30Gのセット式になっており消化中にドン揃いでストック。これは「マジハロ」におけるカボチャンスとカボ揃いの関係に近く、連チャン中の雰囲気も何となく似てました。なので結構打ったハズなのに思い出すのはマジハロ3のことばかりという体たらく(筆者が)。ちなみにローズ派です。
ハナビの歴史 ~原点回帰編~
絶頂期を向けた5号機。時代に即した遊技性の提供のためドンちゃんたちもART機でのリリースが続きますが、ここで原点回帰のムーブメントが巻起こります。そう。『A PROJECT』です。ここで「ハナビ」はある意味完成することになるのですが、そこまでの流れをリリース機種と併せてまとめましょう。
「緑ドン キラメキ!炎のオーロラ伝説」(緑,2013年)
南米を飛び出した緑が北極圏へと旅立ちハナビをブチ上げる台です。日本人が最も手軽にオーロラを見ることが出来るのはカナダの北部に位置する「イエローナイフ」がド鉄板ですが、海賊が出てくる事、およびサンタが登場することからドンちゃんが向かったのはおそらくノルウェーだと思われます。基本的にはビバドンの流れを組むART機。白夜ゾーンなるCZが状態式になっており連続で突入するなど特徴的なシステムもあり。ART「オーロラゲーム」は上乗せ性能が違う「ドンART」と「ビリーART」の2種のモードあり。ドンはビリーを追い、ビリーはドンを追います。合体してキュポポポーンと鳴れば「大航海」なる特殊ステージへ移行、30Gの間ARTのゲーム数減算がストップします。さらにこの「大航海」は「SUPER大航海」「ロケット大航海」と複数の種類あり。エクストリームラッシュは「V(バイキング)ラッシュ」に進化し破壊力が増しています。あとどっかのタイミングでFLOWの『Go!!!』が流れるのも印象的。どこで流れたんだっけ……。
「緑ドン VIVA2」(緑,2014年)
またも緑登場。この辺は5号機の完全撤去の割と近くまで設置してあったので結構最近の機種のイメージ(8年前です)。一回ノルウェーに向かった緑がまた南米に出没。アステカっぽい文明の遺跡で暴れます。前作との違いは通常時に直接エクストリームラッシュをゲットできる「ビリゲゾーン」なる特徴的な名前のCZが追加されていること。しかもこれ筐体上部の左右のタッチセンサーをつかった「タッチ二択」というイカした仕様になっておりました。また本作は疑似ボーナス機であることから、1G連の要素あり。この辺も時代に即した遊技性でございました。
「ハナビ」(青,2015年)
そして唐突に原点回帰。なんと1998年の初代「ハナビ」が5号機にて完全復活です。このセクションの冒頭でも書きましたがこれはユニバによる名機復刻プロジェクトである「A PROJECT」の中の一作。『クランキーコレクション』『ビーマックス』が先行して出ていたのでハナビは第三弾ということになります。フラッシュと消灯のみのシンプルな演出(遅れもあるけど)、リーチ目主体のゲーム性が「ハナビを知らない世代」にもスッと受け入れられ、同じ作品で二度目のヒットを飛ばす事になりました。なお初代との大きな違いとしてBIG後に突入するRTの存在が挙げられます。これは「ハナビチャレンジ」「ハナビゲーム」の二段構えになっており、初代の「リプレイハズシ」の要領で移行します。技術介入要素を再現するためのすげーアイデアでした。天才が作ったとしか思えません。なお個人的な見解ですが、この機種を機に「ノーマル機」のファンが一気に増えたように思います。とんでもねー!
「ハナビ通」(青,2019年)
これよりちょい前に『アナザーハナビ弥生ちゃん』が出てますが流石に同じシリーズにするのは厳しいので除外。あと『ドン2』もあるのですがこれも後述の理由により除外。そうするとこの『ハナビ痛』がこの記事の最終機種になります。これは2015年のハナビをより上級者向けにチューンしたもの。主に技術介入要素が増しています。またコイツは設定H(復活した)のスペックが独特過ぎて話題になりました。なんと50枚あたりのベースが7728ゲーム。これ最初見た時誰しも「誤植」を疑ったと思うのですが蓋を開けてみりゃマジでして、要するに小役がめちゃくちゃ揃うのでずっと現状維持で遊べると。代わりにボーナス確率がすごく低くなってるのですが、それでもチェリー・氷の取りこぼしナシで消化し続ければ出玉率110%くらいになる計算です。筆者はツモったことないのですけども、実際に打ったことある人の話をきくと「暇だしすっごい疲れる」との事でした。そりゃそうだ!
はい、ここから先は現役稼働機種に突入。『ドンちゃん2』および『新ハナビ』そして今度出る『花火絶景』ですな。歴史をたどる系の記事で現役機種をまとめる必要はないのでここでは除外させて頂きます。えー、リストインしたのは18記事か。あと今気づいたけどパチンコも出てるんだなぁこれ。まあ、置いときましょうそれは。しかしこうやってみると、さすが数出てるだけあってその時代その時代のトレンドみたいなのがそれぞれの機種に色濃く繁栄されてて面白いですなァ。
緑ドンはそのうち宇宙に行くと思う
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