【○○タイム】チャンスとかラッシュとかの名称を初めて使った台は何なのか!

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チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「タイム・チャンス・ラッシュ」について。今はもう当たり前のように使われてる言葉ですが、そもそもこれを言い始めた台はなんなのか。これは流石に調べてみないと分からん。というわけでチェックしてみましょう! どうぞ!

 

 

タイム! チャンス! ラッシュ!

 

「●●チャンス」の名称は2号機から存在していた

 

これらの名称は基本的には「通常時と違うんだぜ」という意味で使われて然るべき。なんも状態が変化してないのに「チャンス!」つっても無意味なわけで。とはいえ昔のパチスロは今で言うノーマル機がスタンダードでして、2号機の『ウインクル』(高砂電器,1988年)で「小役の集中」が搭載されるまではそもそもそれらの名称を使うタイミングもなかったと推察されます。だったらその『ウインクル』に搭載されてた「集中」が「タイム・チャンス・ラッシュ」のいずれかの初出になって然るべきだったのですが、これは残念ながら(?)「フルーツゲーム」という呼称だったとのこと。そしてこれが自然に形成された通称なのかメーカー公式の呼び方だったのかは今となっては確認ができない状態のようです。(一応、記録に残っている確実な正式名称としては興進産業(のちのテクノコーシン)が1989年に出した『デートライン銀河』の集中状態である「銀河ゲーム」が「○○ゲーム」の初出であるとの事)

 

その後、「集中」以外の状態が登場したのは4号機になってから。こっから先はCTやらATやらRTやらがボンボン出るのでタイムもチャンスもラッシュも一通り複数機種ずつ思いつきます。なのでこれらが出るのは4号機になってから、と予測してたのですが、全然そんなことはありませんでした。実際に見てみましょう。

 

 

○○チャンス

 

これは2号機の『トロピカーナA』(メーシー,1988年)が初出であるとのこと。名称は「パーティチャンス」で、内容としては集中状態だったそうです。突入率は設定1で1/431。パンク率は1/93.1だったとのこと。当時9歳だった筆者は当然ながら打ったことねぇっす。実は○○チャンスに関しては、筆者は集中機で有名な『アラジン』(ニイガタ電子,1989年)の「アラジンチャンス」が初出だろうなと予測していました。実際発売時期としてはかなりニア。そしてこの時期は「○○チャンス」という名の集中状態を搭載した機種が他にも複数発売されている形跡がありまして、要するにそういう名前が流行ってたんじゃないかと推察されます。

 

 

○○ラッシュ

 

ラッシュはもうどう考えても4号機だろう!と思ってたらこれも違いました。3号機の『コンチネンタルIII』(メーシー,1990年)がそれ。コンチっつったら『4X』の「スーパーラッシュ(SR)」の印象がすげー強いですが『III』も相当な爆裂機だった模様です。設定6の出玉率は124.8%。3号機といえば裏モノがバリバリのイメージですが、この機種もご多分にもれず。なんと本来であればBIGでパンクするはずの集中が継続しちゃうバージョンがあったとか。やばいじゃんそれ! と、よく考えたら『4X』はそんなもん関係なく状況によっては一撃万枚が見える機種ゆえ、4号機のイカレ具合が逆によく分かる話でした。

 

 

○○タイム

 

これはちょっと疑義がありそうですが、そもそも「タイム」って略語として「○T」がいっぱいあるんですよねパチスロ。ATもそうですしRTもそう。なので略さない場合は全部「○○タイム」という名称になっちゃう。そういう意味では初めてのCT搭載機である『ウルトラマン倶楽部3』(サミー,1998年)がそれに該当するようです。なお別ソースによるとCTの機能を持った機種としてNETの『クロスCT』の方が早かったとも言われています。が、当のNETの公式サイト(製品情報ページ)によるとそちらは「保通協の適合を受けた初めてのCT機」との事でした。わざわざそういう書き方してるということは営業開始ベースではおそらくマンクラがちょびっと先なのでしょう。

 

ついでにチェックしたところよく見かける「○○ミッション」の初出は山佐の『サイバードラゴン』、「○○モード」もまた山佐の『ネオプラネットXX』であるとのことでした。

 

 

印象深いのは……。

 

各名称の知名度は世代によって異なる

 

はい実際の歴史はどうあれ、これらの名称はそれぞれの知名度におもっきり差があります。たとえば「チャンス」なんかいい例で、トロピカーナAのパーティチャンス! といってもピンと来る古豪の戦士はもはや僅かでしょう。というかこれは世代によって全然差があり、筆者の世代だとチャンスといえばもう『サバンナチャンス』ですし、もうちょい下になると多分『バジリスクチャンス』になるんじゃないかと思われます。「タイム」もそうですな。筆者は『爆釣』の「イレグイタイム」がビタなのですが、下の世代だとやっぱりバジリスクになるのか。そう考えるとバジ強い。

 

ラッシュは、これは筆者の場合は『サイバードラゴン』の「サイバーラッシュ」か『コンチ4X』の「スーパーラッシュ」が来ますが、下の世代だと『頂ラッシュ」とかになるのかも。

 

なんにせよ、この辺は自分にとって思い出深い機種がきて然るべきゆえ。まあ知識として「最初の○○はあの機種だったらしいぜ」とふんわり覚えておきましょう。

 

 

業界豆知識あしの 画像3「ゾーン」はなんだろう

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  • 1:2022-09-14 12:58:36ウィンクル懐かしいなあ。あの頃の高砂はメダルの払い出しが遅くてね。速いのはユニバ系だったけどホッパー壊れるとたくさん出てしまうのか、その後遅いものになりました。集中役という言葉は昔から使われていましたが、それらに名称を付けるのはメーカーの販売戦略ですね。

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