【ZEEG】サミーやユニバの共通筐体を手掛けるZEEGってどんな会社?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「ZEEG」について。最近打ち始めた方はまず知らんメーカーだと思いますので、どんな感じか1回まとめておきましょう。どうぞ!
サミーとユニバの合弁会社。
「ZEEG」とはサミーとユニバーサルエンターテインメントが手を組んで作った合弁会社である「株式会社ジーグ」のこと。主にパチスロの筐体の開発・製造をおこなっています。なのでサミーにせよユニバにせよ、あとDaiichi(ディ・ライト)さんの機種でも、ZEEGの製品(筐体)を採用してる機械に関しては、デモ画面に「ZEEG」って出ます。
別にそれぞれ作ればええやんけと思うかもしれませんが、この「筐体の共通化」というのは「生産の効率化・供給の安定」という意味で非常にメリットが大きく、また機種の開発においても、すでに出来てるハードウェアを使えるというのはだいぶ効率的であると思われます。もちろん既製品を使うとはいえ、ある程度の筐体デザインは可能。液晶をもう一個付けたいとか可動ギミック付けてぇとかそういうのは無理でしょうけど、外側の部分についてはある程度自由みたいです。
また、価格とかが表に出てないんでなんとも言えませんが、一般常識的に工業製品は「大量に生産すれば単価は下がる」はず。パチスロの筐体においても、自社で少数生産するよりは(逆転する閾値はあるにせよ)大量に作った分を買ったほうが安くなると考えられるので、ZEEGの筐体を使うのはその辺もメリットになってるんじゃないでしょうか。
で、これ合弁に出資してるのはサミーとユニバーサルの2社なんですが、当然他の会社も利用可能であるとの事。性質上、利用する会社が増えれば増えるほど供給の安定感が増したり価格が下がったりするハズですし、恐らくZEEGという会社自体の存在意義も最終的にはその辺にあるんじゃないかと思います。
ZEEGの各製品の採用実績に関しては公式ページで確認可能。製品ラインナップとしては現在4機種が走っており、大きくわけて「WIZARD(ウィザード)筐体」と「ARCHER(アーチャー)筐体」の2種に分かれています。ウィザード筐体はゴッド系に使われてるヤツといえばピンとくるかもしれません。左側にタッチパネルと、右側にもういっこチャンスボタンがあるやつ。アーチャー筐体は複数あって一概には言えんので、興味がある方は当該ページでどんなもんかご確認を。
エイプリルフールかと思われたらしい。
ちなみにこのZEEG設立のリリースがあったのが2016年4月1日のこと。
業界紙PiDEAの203号に掲載されてるサミー株式会社代表取締役社長 里見治紀氏へのインタビューによると発表が4月1日ということで「会社にも『エイプリルフールですか』との問い合わせがあった」とのことです。そりゃそうだ! この辺は最近パチスロを打ち始めた方には笑いどころがちょっと分かりづらい話ですし今となってはあんまり想像もできないんですが、サミーさんとユニバさんというのは過去にバチバチにやりあってたライバル会社であり、犬猿の仲のイメージが強かった。そこで「協業するぜ!」という発表を4月1日にやったら、そりゃ「冗談だな」と思っちゃいます。
ちなみに当時、サミーさんが運営する「777タウン」というオンラインホールにはユニバーサル系の機種がひとつもなく「それが当たり前のこと」であると多くの人が思っていました。筆者も「まあ未来永劫来ねぇだろうな」と思ってたんですが、なんかのタイミングでユニバの機種が大量に実装され「あら!」と思ったのを覚えています。件の記事にはその辺についても触れられており、ざっくりまとめると「ZEEGの構想を詰めてる段階で両社の関係が深まり、777タウンへのユニバ機種実装や「ユニバカサミフェス」の実現に繋がった」みたいな事が書いてありました。なるほどねぇ……!
プロジェクションマッピングなの最近知ったよね
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