【スペック違い】4号機時代に機種名の後ろについてた「S」とか「G」について振り返る。
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「スペック違い」について。4号機の機種にたまについてた奴なんですが、知らん人もいると思うんで1回振り返りましょう。どうぞ!
アラジン、金太郎、ゴッド
これは有名な話なので説明はザックリやりますが、2003年10月、4号機時代のパチスロにおいて検定の取消処分というのがありました。対象機種は「アラジンA」「サラリーマン金太郎」「ミリオンゴッド」ですが、当時の状況からしてヤバイ機種は他にもあったんで、これは当該機種のみを個別に出る杭として名指ししたというよりも、リーディングカンパニーであるサミー系列とアルゼ系列(当時)、ひいてはパチスロ業界全体への警告の側面が強かったんじゃないかと筆者は思っています。
んでその後どうなったかは置いといて、当該機種に限って言えば取り消し処分になった以上は動かせないわけで、代替機としてバージョン違いの機種がリリースされる事になりました。というかそうなるのを見越してすでに出てたんで、実際2003年10月当時でアラジンAやサラ金を動かしてたホールがどんだけあったのかは怪しい所なんですが、とりあえずサミー系の2機種において諸々調整し射幸性を落として再登場したのが「アラジンS」および「サラリーマン金太郎S」です。
これSの意味は表に出てないんで分かんないんですが、状況が状況なのでSafe(安全)のSとか? のちの「北斗SE」を鑑みるにSpecialのSの可能性もありますが、とにかく「S」というのはこの2機種においては「怒られた部分をなんとかした形」、つまりは「射幸性や一撃性能を落とした形」でした。またサミー系でいうと他にも「猛獣王S」「猛獣王G」の兄弟機がありますが、こっちはSが最初。のちに出た射幸性ダウンバージョンが「G」です。たしか天井性能が落ちてたとか。
一方で同じく取り消しを食らった「ミリオンゴッド」については「ゴールドX」がリリース。こっちは初代に対して明確にスペックダウンしておりました。が、とある攻略法が発覚。のちに代替え機の代替え機である「ゴールドXR」が登場。例によってRが何の略かは分からんす。
吉宗Sはちょっと違う。
さらに、S付きの機種としては大都技研の「吉宗S」が有名。上で説明したようにSはスペックダウンの兄弟機の先行例があるんですが、吉宗に関しては「スペックの変化はナシ」でSがついてます。じゃあどこが変わったんだよというと、これが「液晶」などを含んだ部材の変更がなされたとのこと。
これに関してはちょっとおもしろい話があって、当初、大都技研内でもそんなに吉宗がロングセラーになるとは考えておらず、通常サイクルでの稼働を見越した部材を使っていたそうで。予想外の大ヒット&増産のなかで、もうちょっと耐久性が高かったり、あるいはゴトに強い部材に変更したバージョンとして出たのが「吉宗S」なんですな。部材が変わっただけなんだから別にSって付けなくてよくね? と思う方もおられるかも知れませんが、パチンコやパチスロの場合少しでも出玉性能に関わる可能性がある部品を「特定部品」といい、これらは予め適合試験地に部品の提出をおこなっています。そっから少しでも違う部品で出荷した場合は即アウトになるゆえ、もしそうしたかったら変更後の特定部材を提出した上でもう1回適合を受け直さないといけない。
しかるに、敢えてSってつけて適合を受けてる以上、「吉宗S」は特定部品の変更が行われてる、という事になります。具体的にどこが変わったかは明らかじゃないんですけども、当時ホール内でも注意喚起されていた「REG中の2択を無理やりブチ当てるゴト」が、Sの導入と共にピタッと止まったんで、おそらく液晶以外にもスタートレバー関連の部材は変更されとるんじゃないかと思います。違ったらスマン!
Sって字面からはパワーアップしてそうな印象を受けるんですけどもね
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