【時計】パチンコ屋さんに時計置かないのって既に効果がないんじゃないかという話。
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「時計」について。パチ屋さんは時計がない、と良く言われてます。俺が行くマイホにはあるぜ! という場合もあるでしょうけども、まあ一般的な話として「何で無いのか」を考えてみましょう。
たまにあるけどさ。
パチンコというのは完全に「余暇産業」です。余暇というのはアマッたヒマな時間。しかるに睡眠や食事などの「生命維持」のための時間や、仕事や育児・家事のような「社会的な役割」のための時間を差っ引いた上での、自分の自由になる時間。そこにスポっと入り込む産業なんですな。
パチプロの人は仕事でやってるかも知れませんがそれは置いといて、余暇の定義からして多くの人は「ヒマだからパチンコでもいくか」となるはず。これを「時間消費型」といって余暇産業のあるべき姿です。が、現在のパチンコはそうなっていない、と言われております。これをお読みの方のなかで、待ち合わせまでの時間で「30分空いたからパチンコで時間潰すか」と思う人と「30分しかネェからパチはヤメとこう」と思う人のどっちが多いかというと、多分後者が圧倒的に多いハズ。ちょっとこのデータを参考にしましょう。日遊協のファンアンケート調査です。
遊ぶ時間を決めているかどうか? いつも決めている 29.3% ときどき決めている 19.6% ごくたまに決めている 7.5% 決めていない 43.6%
1日あたりの遊技時間(休日) 1時間未満 3%未満 1時間以上3時間未満 13.20% 3時間以上5時間未満 24.50% 5時間以上 31.70%
※日遊協「遊技業界データブック2022」より
要するに半分以上の人が「今日は何時間遊ぶ」と決めて立ち寄り、そしてその時間は半分以上が3時間以上であると。1時間未満で帰る人の数はたったの3%未満。そもそも時間を決めずにフラッと立ち寄る人が43.6%しか居ないんで、「フラッと寄って1時間未満で帰る」というひとは絶滅危惧種であります。んでこれ1パチとか5スロのデータも参入されておるハズなので、フルレートのみを対象にするともっと酷い事になるんじゃないかと推測。
つまりパチ屋は現在「気軽に入る所じゃなくなってる」んですな。これは時間消費型とは呼べない。パチンコで遊ぶ、というゴージャスな体験をするために目的を先に決めてそれにあわせて時間を空けておく必要がある遊びになっておると。んでこういう風な状況においては店内には時計があろうとなかろうとあんまり変わらない。今日は夜まで遊ぶぜ! と決めてる人が時計を見るのは閉店時間が気になり始めてからです。そもそも時間を気にしてない人が多いんですな。
どっこいその昔、パチ屋は「娯楽の王様」と呼ばれており、主婦とかが家事の合間に普通にパチンコを打ってる時代というのがありました。そもそも現金機の時代は100円から遊技可能であり、その上スペックもまったり長く遊ぶ、というのが可能だったんですね。八百屋でナスビ買う前にちょっととか、洗濯終わるまでの間にちょっとパチ、みたいなのも(たぶん)あった。
筆者が打ち始めた2000年くらいは既に1/315のCR機がほとんどだったんですけど、現金機の「オークス(1/181)」とか「不二子におまかせ(1/223)」のシマはまだ全然人気があり、そっちの方は確かにCR機のシマとは異質の客層だったように思います。
なので、それ以前の「カジュアルにパチる時代」であれば、時計のあるなしというのはお客さんの滞在時間(稼働時間)に多少なりとも影響があったんではないかと推測。ケータイやピッチの登場前ですし、ちょっとお出かけする程度だったら腕時計付けてない人も結構いたし。「あら、もうこんな時間。煮浸し作んなきゃ!」と帰宅されてしまうのを防ぐため、目につく所に時計を置かない、というのも頷ける話です。繰り返しますが今は時計のあるなしはあんまり意味ねぇかもしれんのですが、当時はそれなりに威力があり、その文化が未だにパチ屋には残ってるんじゃないかと。そういう風に思います。
たしかに経験あるけども。
しかし、筆者も2001年頃かな。まだガラケーでしたけど、当時は今と違って頻繁にモバイル機器に目を向けるという習慣がなく。田舎の方の店で高設定の「ハードボイルド」打ってバカ出しした時、まだ夕方になったくらいだろ、と思ったら実際には閉店間際でびっくりした、という経験があります。確かにこの時は「時間を忘れて」没入してましたし、「便所にもいかず10時間くらい打ってたのか」「あっという間だったな」とちょっと感動すらしました。そのあっという間感は一周回って「パチスロって凄い」みたいなリスペクトに繋がりましたし、寝ても覚めてもパチスロのことしか考えられねぇくらいの極度のダダハマリ状態への呼び水となった気がします。
これは4号機時代の話なので上に挙げた「現金機」の例とはちょっと違いますけども。でも時計が無いからこその没入だった可能性も否定は出来ず。
なのでまあ、そこまで時間を忘れて楽しめる人にとっては、「時計」ってやっぱ邪魔なもんなのかなとも思いました。最近打ち始めた人にとっては、もしかしたら未だに時計がない方が稼働が伸びるのかもしれん。
気づいたら外が真っ暗でびっくり!というのはオッサンあるある
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