【特図】パチンコのスペック表などに出てくる「特図1」「特図2」ってなんのこと?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「特図」について。初心者のかたはもちろん、ある程度慣れた方でも正確に説明するのは結構難しい単語かもしれません。改めて解説していきましょう。どうぞ!
特別な図柄?
パチンコ(デジパチ)において「当たり」とは何を指すか。これ普通に打ってると「液晶画面上の図柄揃い」を指すんですが、実はこの液晶上の図柄というのは「飾り図柄」あるいは「装飾図柄」や「特別装飾図柄」などといって、ただの演出に過ぎません。飾り図柄が揃ったから当たり、というより何かが当たった結果、演出として図柄が揃う、みたいな感じです。んじゃその「何か」というのは一体なんなのかというと、これが「特図」というヤツになります。
こちらのコラムでもサラッと解説していますが、特図というのは「特別電動役物(大当たりのアタッカーのこと)を作動させるための図柄」を指しており、チャッカーごとに抽選球を4つまで貯留でき、チャッカーは2つまで設置可能になっています。台の内部ではこの保留を順番に処理して、当たり・ハズレの結果を表示していくわけですが、その場所というのは「セグ」になります。ちょっとこれは意識してない人には分かりづらいのですが、パチンコの盤面には必ず「目視可能」な場所にセグ(あるいはランプ)を表示する機器が備え付けられていて、遊技にまつわる大事な情報(当落・ラウンド数・確変状態)などをそこに表示するよう義務付けられています。
これは毎ゲーム必ず当たり・ハズレどちらかのパターンで停止するようになっており、逆に言うとセグに結果が表示されるまでが1ゲームです。一定時間点滅して当落の告知。極論するとこれがパチンコの正体なんですが、これだけだと完全にクソゲーなので、飾り図柄を用いて気分を盛り上げるドラマティックな演出というのが液晶画面状で繰り広げられおると、そういう感じになります。
ゆえに言葉の意味としてはいわゆる大当たりについては「特図」という単語を使って説明するのが正解になるんですが、実際の所、一旦完全停止した図柄を再始動させたらイカンというルール、そしてハズレなのに大当たりと誤認されるような演出はイカンというルールがある以上、飾り図柄当たりは大当たり以外のなにものでもなく、つまりは「液晶の図柄が揃えば当たり」という説明でもほとんど問題はありません。が、攻略サイトなどが敢えて「特図」って単語を使ってるのには意味があります。
ややっこしいことに「普図」もある。
はい実は、「特図」に対して「普図」というのもあるんですな。これは従来の確変機の場合は時短中の電サポに関係してくる単語だったんですが、最近は普通に出玉にまつわる抽選に絡んできます。いわゆる「入ったら当たり」の入賞口を用意し、右打ち中はそこにある電チューの開放抽選を行う、という仕組みのことですな。普図なので電サポの抽選ではあるのですが、チューリップのロング開放が発生したらすなわち大当たりとなるゆえこれは実質「大当たり抽選」と同じ意味になります。ただし「特図」での当たりとは仕組みが全く違うので、どちらも同じ「大当たり抽選」「大当たり確率」一緒くたに呼称するのはちょっと気持ち悪い。
こういうのが無いのであれば「大当たり確率」をわざわざ「特図」という単語を使って説明する意味もあんまりないのですが、明確に仕組みが違う当たりが存在している以上、「特図2は小当り経由でV入賞が条件」みたいな感じで説明するためにその単語を使う必要性が出てきてしまう。したがって大当たり確率、と書く場合に「特図」という言葉で表現してる遊技ガイドや店内掲示が存在していると。そういうわけです。
ちょっとこれ初心者の方には分かりづらい表現なんですが、これはもうそういう文化になっとると。なんとなく4号機時代の「放出確率」と似たケースなのかもしれんなと思いました。内容は全然違うけども、結果分かりづらい表記になっとるという意味で。
どんどん複雑化する内部仕様
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