【周期抽選の歴史】史上初めて周期抽選を搭載したパチスロは何だったのか?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「周期抽選」について。いまではあらゆるパチスロに搭載されている一般的な抽選方式ですが、これが初めて使われた機種は一体なんだったのか、ちょっとチェックしてみましょう。どうぞ!
攻略法もあったってさ。
周期抽選というのはある一定のゲーム数を1周期とし、そのゲーム(周期ゲーム)に到達した際に何かしらの抽選が行われる方式です。何気にその歴史は古く、その登場は1号機時代まで遡るとのこと。
というのも何度かこのコラムでも触れましたが1号機以前はパチスロの中身がかなりフワフワしており、そもそも内部のフラグに関しても「完全確率」ではありませんでした。完全確率、というのはいついかなる状況においても一定の確率で抽選しなさいというもので、対象となるのはボーナスはもちろん小役についても同様。ただし小役については内部の小役カウンターを用いた高確率状態や、あるいはボーナス成立後に変化していた時期もあり。この辺はその時期の遊技機規則や内規によって変わります。が、ボーナスについては筆者が知る限りはリアル確率が変動する機種というのはナシです。例えば5号機の「リノ」のようなリアボ連チャンシステムもあるにはありますが、これも厳密な意味ではボーナス確率の変動は起きてません。
そもそもその大前提である「完全確率」が義務付けられていなかったことで、1号機以前はかなり混沌とした時代であり。そこでは上述の周期抽選をはじめ規定枚数を吸い込んだらボーナスを吐く「吸い込み方式」などもあったとのこと。当然これらは2号機では姿を消した……とみせかけて、なんと2.2号機の「リバティベルⅢ」は周期抽選を搭載。ボーナス後の特定ゲームで連チャンするという挙動が多発したことで、「抽選方式が完全確率に統一された2号機ではありえない挙動として注目された」(宇惨臭蔵『パチスロ攻略法全史』63pより抜粋)そうです。
ちなみにこのリバティベルⅢの内部の仕組みというのはすでに判明しており、蓋を開けてみれば完全確率は完全確率だったんですが乱数の偏りを利用し、特定のゲーム数のみボーナス確率がハネあがるという周期抽選に極めて近いものになっていたとのことでした。この疑似的な周期ゲーム数は11の倍数。であればここだけ打てれば割がハネ上がるというというのも当たり前の話であり、実際かの台では「普段は1枚掛けで遊技し、周期ゲームのみ3枚掛けする」という攻略法が存在したようです。……作りが荒い!
なお余談ですが兄弟機の「リバティベルⅣ」はフルーツゲーム(小役集中)を搭載しておりましたが、こっちはそのフルーツゲームも周期抽選になっておったそうで、まあ多少は整備されたとはいえ、2号機は2号機で色々やれることはあった模様です。
時を経て現在。
当然この「周期抽選」は完全確率が徹底・厳格化されていくなかで淘汰されていくのですが、サブ基盤側でゲーム性にアクセントを付けることが可能になって以降は俄然復活することになります。アルゼの「サーフトリップ」がそれ。こちらは20Gの固定での周期でしたが続いてベルコの「ピンクベルR」では100Gと200Gの変速周期が登場。これは「スーパービンゴ」の抽選方式に繋がっていきます。さらに4号機で周期ゲーム丸見えの機種といえば「目指せドキドキ島」が有名ですが、それより前にエレコの「六地蔵X」で実装されてるとのこと。これ俺打ったことねぇや。
このように4号機になるとボーナスや小役は「完全確率」であり、ストック放出やATに関して「周期抽選」が復活。その流れは5号機、6号機にも受け継がれており、特に6号機になってからは極端に増えたイメージがあります。いわゆる「周期天井」が当たり前になったことで「今何周期めですよ」というのを常時表示する機種も存在するなど、もはや当たり前になっているのでした。
「やじきた道中記乙」の周期が好き
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