【裏モノ】今はもう無いけどはるか昔に存在した「異様な挙動」の台についての豆知識

【裏モノ】今はもう無いけどはるか昔に存在した「異様な挙動」の台についての豆知識 eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「裏モノ」について。そういえば書いてなかったんで1回さらっと触れてみましょう。どうぞ!

 

 

あったけど無かった(でもあった)。

 

裏モノ=
不正改造されたパチスロ

 

当然ですけど、「裏モノ」というのは違法なので存在してはいけないものです。が、今ホールで徐々に増えて言ってるスマート遊技機がその対策も兼ねてるように、以前は確実に「あった」ものなんですな。もちろんこれは地域差及び時期差があって、日本全国にあまねく常にあったとは言えず。どことは言いませんが常態的にまん延してた地域と、ほとんど無かった地域という「裏モノ格差」は存在します。

 

で、パチスロのファンメディアではこの裏モノについて「あったものはあったんだから仕方ない」として普通に語るのが当たり前になってるのですが、実際のところ法に触れるものではあるので扱いに注意は必要であり、筆者としてはこれ「闇スロ」とかと同じようなラインにあって、普通に「楽しかったよね」とかカジュアルに語って良いものではないというスタンスに居ます(厳密にいうと全然違うんだけどね)。筆者が裏モノをあまり好んで触らなかったせいもありますが、お仕事としてコラムを書く際に裏モノの話を全く書かないのは、そういう考えによります。

 

その上で「裏モノ」というのが何かを語るに、これは単純に「不正改造されたパチスロのこと」であります。

 

パチスロは広い意味ではノイマン型コンピュータなので、(補助)記憶装置からメインメモリにデータを読み込んで処理装置でそれをあれやこれやするという仕組みになっておるはずです。パチスロの場合はゲームを構成する基本的なプログラムがROMに焼かれており、電源投入時にこれを読み込みRAM上にてそのプログラムが実行される。なので不正には2種類あって、大本になるROM自体を交換する方法と、メインメモリに読み込まれたプログラムを操作する方法がそれですな。

 

前者「ROMを交換する方法」はバリバリの不正改造であり、これを行うには不正なプログラムに書き換えられたROMを基盤に直接ブチ込む必要がある。これは3号機序盤くらいまでは主力だったそうですが「検査したら秒でバレる」という特徴がありました。そこで出てきたのがROMはそのままにしてメインメモリに読み込まれた実行中のプログラムのほうを改変する方式。特殊な機材を用いて違法プログラムを注入するので、その様からこれを「注射」といい、電源を再投入すれば正規のプログラムが読み込まれるので証拠が残らないことから徐々に裏モノの主流となっていきます。さらにROMを物理的にイジらずプログラムをイジるだけでいいので各店舗ごとに細かいカスタマイズ(?)が可能であり、これが俗に言う「ハウスモノ」という店舗ごとの不正バージョンが跋扈するきっかけになります。

 

このへんに関しては色々なご意見もあると思うのですが、筆者の思ってる事とかを全部横にどけて打ったことある人の感想だけを切り取ると「めちゃくちゃ面白かった」そうで。その面白さというのが、意外なところに繋がっていきます。

 

 

ストック機は元々裏モノの再現。

 

裏モノは
4号機の名機たちの親?

 

これ結構ご存知の人もいると思うのですが、4号機時代のサイレントストック機は元々それ以前に跋扈していた「裏モノ」のゲーム性を再現したものとして登場しています。ご存知「スーパーリノ(山佐)」ですが、これは3号機の「リノ(ニイガタ電子)」の後継機(?)であり、そっちは裏モノでめちゃめちゃ有名だったそうです。筆者は知らんのですが、筆者より年上で当時から打ってる人は「あれね」って分かるかも。要は天国モードに突入すると早いゲーム数でボーナスがバンバン来るよ、というものなのですが、当時は完全確率でありモードなんかのシステムなんぞ本来はないので、そういうシステムについて語る際は「裏モノ」であるのが大前提です。それはそれですげえのですが、その「早いゲーム数での当たり」をシステムとして搭載し、ちゃんと保通協に認められて世に出たのが「スーパーリノ」なんですな。

 

そう、「状態(モード)」等のシステムや「貯金(ストック)」などのシステムは裏モノで生まれた概念であり、4号機で一時代を作ったサイレントストック機の親は間違いなくそこなんですな。

 

裏モノの存在意義であるとか功罪については色々あると思うのですが、それらが存在して楽しむ人がいたからこそ、スーパーリノやキングパルサーなどが生まれて最終的には「吉宗」を含める数々の4号機の名機たちに繋がっていったと考えると、個人的にはなかなか興味深い歴史だなぁと思います。

 

 

業界豆知識あしの 画像1裏モノについてガッツリ詳しい人と話すと興味深いエピソードが沢山出てきますな

この記事を共有

いいね!する

0
  • 1:2023-12-06 13:37:02裏もの全盛期の3号機時代は、それが普通のゲーム性として受け入れられてたからなあ。ハウスもので差こそあれど、リノみたいに機種特有のゲーム性って変わらないからそれほど気にせず打っていた。新装開店なんて爆出しだったし。 山佐とか北は裏モノ無しって言うのが売りだった気がするけど、北は裏アポロン出たから信用落としたかも。
  • 2:2023-12-07 08:54:14リバティベルIVの5G連、コンチ1、3、スペスペのモリモリ増える連、デートライン銀河2とかワイルドキャッツの出た後ハマるやつ、アラジン2やミスターマジックも連して当たり前でした。オリンピアや高砂系はノーマルばかりだったかな。

この記事にコメントする

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る