ガリぞうの勝ち方の全てがここにある?「プロスロ」の歴史を振り返る【収支日記#57:2021年4月27日(火)~5月3日(月)】 (3/3)
5月3日:梅屋君と私
連戦だった4月末の収録続きが終わり帰郷したのが5月1日。そして今日は自身のYouTubeアカウント使って定期的に行っているリモートジャグオフDAYでした。毎回、私に近いスタンスだったりジャグラーの色が強い方をゲストに呼んで、2人でジャグラートークの生配信を繰り広げる企画です。
今回のゲストは梅屋君。パチスロ必勝本に登場当初から爆発的に人気を博したライターさんです。
ここで20年以上前の話を少しだけさせてください。私の記名記事の初稿は1999年でした。それ以降、雑誌の単発コラムや携帯サイトの連載を頂くようになり、2001年から漫画の連載が始まります。
今でこそ雑誌の表紙や動画のサムネイルに女性が大きく取り上げられるようになりましたが、私がライターデビューした当時のパチスロ業界はガッチガチの男社会でした。もっと言うなら、世間からアウトローな印象を持たれる事が正義と言わんばかりの、一般的に見るなら「半グレ感の強い業界」でした。そもそもがギャンブルの世界なので当たり前の話なのですが、イメージの悪さに対し開き直る姿が常識とも捉えられかねない状態でした。どちらかと言えば私はパチスロで生活する事以外において真面目にやっていたい性格なので、マイナーながら表に出ている立場として居場所は少なかったように記憶しています。
時は流れて数年後、嵐君と梅屋君のスロッターズジャーニーが大ブレイク。2人とも決してアウトローな印象とは言えませんし、番組の台頭と共にクリーンなイメージさえ覚えるほどに2人は一般ウケしていきました。私から見れば昨今のパチスロライターやパチスロ遊技者が昔ほどアウトローなイメージなく僅かながらでも市民権を得られるようになった入り口は間違いなく嵐君&梅屋君の存在だったと思っています。
私自身も竹書房での漫画の連載が終わり、2018年からYouTubeの動画に出演するようになってからは今まで以上に顔が知られるようになりました。漫画の人から実在する人物として世に出始めた頃、顔が広く知られる稼働上のデメリットに気付き始めました。
勿論、それ以前も顔が知られないよう、実写で世に出る際はサングラスをかけたり髭を伸ばしたりして変装するようにしていましたが、それだけでは追い付かないほどに認知度の高さを感じ始めました。「このままだと日々の稼働に支障が出てしまう……?」そんな時、ふと思った事がありました。「稼働収入で生活する者の認知度が格段に高まってしまう弊害を梅屋君はとっくの昔に経験済なのでは?」やはりその予想は当たっていて、その後は色々と顔バレ対策のアドバイスを頂く事になり、本当に感謝しています。
2021年2月23日更新分の収支日記で書かせて頂いた嵐君に負けず劣らず梅屋君も真面目で優しい男です。例えば、後輩の編集部員が家庭の事情で余儀なくされた早急な引っ越しを無償で手伝ってみたり。傷心の後輩を放っておけない優しさを感じます。
そんな彼の優しさは私にも及びました。とある日、私の仕事上のトラブルについて梅屋君に深刻な相談があり、私が上京する日に会って話を聞いてくれる事になりました。しかし、相談の予定日は羽田空港着が15時だったのですが、私側の池袋での急な打ち合わせが18時から入ってしまいました。どこかで待ち合わせて相談するにも時間が足りません。梅屋君も忙しい立場ですし、打ち合わせが終わるまで待っててもらう訳にもいきません。そんな経緯を正直に話すと、こんな言葉が返ってきました。
梅屋「だったら空港まで車で迎えに行きますよ。池袋まで送迎がてら車内で話も聞けますし。」
わざわざ自家用車を出し、空港まで迎えに来てくれたのです。彼にとっては何の得もなく、むしろ駐車場代やガソリン代分のマイナスなのに、です。それだけ私の深刻さが伝わったのかもしれませんが、真剣な者には真剣に向き合う彼の真面目さが頼もしく感じました。(車内が釣り竿だらけで少し窮屈だった事は言わないでおきます。)
あまり褒めちぎってしまうと本人が嫌がるでしょうからこの辺にしておきますが、そんな彼と今日行ったリモートジャグオフがコチラです。
またいつか声をかけるかもしれませんので、その際はご視聴のほどよろしくお願いします。
以上です。いよいよ来週からは稼働のみ月間だった5月の実戦記に入っていきます。約1ヵ月にわたり収支日記本来の姿をお見せできるハズです。お楽しみに。
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