【CSR】パチンコ屋さんが社会貢献しまくってるのは何故なのか!

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チワッスあしのです。

 

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「パチンコ屋さんが社会貢献しまくってるのは何故なのか」について。これはまあ言わずもがなな理由なのですが、とりあえずちゃんと検証してみましょう。どうぞ!

 

 

大手ホールさんの社会貢献。

 

業界豆知識あしの 画像1

 

まずこれらに関しては「CSR」という活動でして、別にパチ屋さんだけに限った話じゃなく、どこの業界も大手はだいたいやってます。なので別に「パチ屋さんってすげーんだぞ!」というつもりは毛頭なく、あくまで事実の羅列として、大手ホール法人さんの活動についての代表例を列挙することにします。んで「大手」って果たしてどこなのか。これは時代とともに変遷がありますが、2022年現在の各チェーン店の店舗数で言いますと上位5社は「ダイナム(夢屋含む)」「マルハン」「キコーナ」「ガイア(メガガイア含む)」「123」の順とのこと。なのでここではそれに準じて記します。ソースはそれぞれのCSRページ。以下、「屋号(法人名)」の形なり。

 

・ダイナム、夢屋(ダイナム)

各種災害支援(物資・ボランティア・義援金)、豪雨・地震等の災害(復興)支援、東日本大震災被災地域への植林活動、福祉施設でのレクレーション活動や遊技機寄贈、店舗周辺のボランティア・イベント運営、献血、スポーツ(スカッシュ、フィギュアスケート)への協賛などなど。

 

・マルハン(マルハン)

福祉施設への車いす・遊技機寄贈、献血、児童福祉施設へのお菓子寄贈、地域イベントへの協賛、清掃活動、豪雨・地震等の災害(復興)支援、障がい者雇用、地球温暖化対策、日韓交流・国際支援、近隣ショッピングモール等を含めた社内放置児童撲滅活動などなど。

 

・キコーナ(アンダーツリーグループ)

奨学金寄付、災害遺児関連の基金への寄付、福祉車両寄贈、盲導犬協会への寄付、献血、自然保護、大学(研究所)への寄付、大阪フィルハーモニーへの寄付などなど。

 

・ガイア、メガガイア(ガイア)

献血、日本赤十字への寄付、赤い羽根共同募金、気候変動キャンペーン、清掃ボランティア・地域事業への参加、児童養護施設へのお菓子寄贈、障がい者雇用、シニア活躍支援などなど。

 

・123、123+N(延田エンタープライズ)

病気と戦う子供とその家族の支援、社会問題に対するリボンキャンペーン(世界自閉症啓発デー・乳がん撲滅等)、豪雨・地震等の災害(復興)支援、チャリティーゴルフコンペ等への協賛などなど。

 

はいこんな感じ。あくまで対外的な活動のみを一部抜き出して列挙してます。だので「依存問題対策」とかそういうのは書いてないです。こうやってみるとマジで色々やっててなかなか壮観なり。CSRは世のトレンドとはいえ、パチスロ6号機の不振とコロナのダブルパンチで運営が厳しい中、毎年毎年巨額のお金を投じてこれだけ社会貢献してるのはなかなか凄いことかも。CSRとかシカトしていいから、もっと出玉に還元してくれよ! と思う方もいるかも? ちょっとその辺について解説していきましょう。

 

 

なんでこんなにやってるのか。

 

業界豆知識あしの 画像2

 

はい、CSRというのはそもそも「corporate social responsibility」の略でありまして、これ直訳するなら「企業の社会的責任」みたいな意味になります。大前提として「お客様にお金を貰って利益を上げてるんだから、それをお客様を含めた社会に還元しようぜ」という感じ。直接目に見えるお客様にいいモノ・コトを提供したいというのは企業として当たり前なのですが、もうちょいマクロな視点でみると、その「お客様」というのが「社会全体の一部」であるとも言えます。だったら社会そのものに利益を還元したほうがよりダイナミックですし、また巡り巡って企業のためにもなる。という感じ。

 

そもそも、筆者を含めた大部分のひとは心の何処かで「金儲けは悪である」と考えています。そんなわけはないのですが、本能的に「儲かってるひと」を妬んだり、あるいは嫌ったりします。これルサンチマンにも通じる話なのですが、つまりは「企業」として、ただ儲かってるだけでは「ひとから嫌われる」わけです。んで嫌われた場合、なんか不祥事があったときにそれが一気に爆発します。たとえば一時期大問題になった「食品の産地偽造」などが良い例になりますが、これなんかは「不当に利益を得て肥え太っておる」とみられるわけで、当該企業は国民からは総スカンを食らうことになりました。

 

んでこういうのは法人としての内部の仕組みの問題だったら改善できるのですが、残念ながらいくら不正が起きない仕組みを決めても現場レイヤーでそれが守られるかどうかは微妙な話になるわけで。どんなに対策しても、一定の確率でそれは起きてしまう。んで起きたらボロクソ叩かれる。そうしたなかで、企業はいつしか「利益を社会に還元することで好感度をあげておく」という自衛策をとるようになります。これが日本でCSRが広がった経緯になります。もちろん国際ガイドラインとして決められたりしてるんですけども、守るかどうかはまた別の話でありまして。すっごい端的な言い方をすると「イメージアップ」というインセンティブがあるからこそ、CSRというのが広がったんですね。

 

んで、冒頭の話。なぜパチンコ屋さんはCSRやりまくるのか。これはつまり、身も蓋もないですが「元のイメージが悪かったから」だと思われます。また、むちゃくちゃ儲かってる印象を持たれてる(実際はそんなことない)ので、なんかあったときにフルスイングで叩かれる。だのでイメージアップという意味でも、また不正が発生した際の自衛策としても、CSRは大変に有効です。もちろんそれは全然悪いことじゃなく、むしろ社会責任という意味では圧倒的に正義です。特に先ほどあげた企業群は店舗数も多いですし、災害が発生した場合に、当該区域に店舗がある公算も高い。従って災害対策関連のCSRは非常に重要です。常連のお客様が実際に被害を受けて苦しんだり悲しんだりしてるわけで、企業としてはそこに手を差し伸べるのは当然。これぞ社会責任のあるべき姿なんじゃないかなと思います。

 

 

業界豆知識あしの 画像3これだけ社会貢献してもまだ、なんかあったら正当な理由なく叩かれちゃうのです

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