ガリぞうが強めのマッピーを途中でヤメるほどの「優先事項」とは?【収支日記#115:2022年5月10日(火)~5月16日(月)】 (2/3)

ガリぞうが強めのマッピーを途中でヤメるほどの「優先事項」とは?【収支日記#115:2022年5月10日(火)~5月16日(月)】 eyecatch-image

5月12日:豊かな人生

 

今日から二泊三日で夫婦旅行の為、稼働はお休みです。

 

その昔、3歳から中学2年までは、将来の夢の1つとしてエレクトーン奏者を考えていました。しかし、中学2年でエレクトーン6級の資格を取り、5級のレッスンが始まろうとしていた頃。「これ以上エレクトーンを学んでも男性は潰しが効かない」という言葉を講師から頂きました。

 

その当時に私が住んでいた地域では5級のレッスンが可能な先生は1人しかいませんでした。そもそもエレクトーンの5級とは指導者になれる段位であり、今以上に学ぶ事の覚悟を私に問いたかったのかもしれません。ちょうど級友達との間で麻雀が流行っており、遊ぶ時間も欲しかった私は辞める道を選びました。

 

その後、実父と母方の祖父が共に警察官だった事もあり、間近で見ていて立派な職業だと感じていたので、将来の夢の1つとして考え始めました。勉強にも励み、実際に試験も受けたのですが、色覚異常検査で10問出題されて1問しか答えられず(その1問は正解するとアウトの設問でした)、門前払いで終わりました。

 

エレクトーンという高額の物を買わせたり、三代目警察官という期待を裏切ってしまったりで、私は本当に親不孝者だったと思います。そして今もパチスロで生活するという世間体的には最底辺の立場にあり、ここ数年はライターという職業で忙しくなるも、それさえ拒否し始めるという体たらくになりつつあります。(今年は1/3、来年は半分丸々演者業をお休み頂いて稼働と原稿だけで生活したいと各代理店に伝達済です。)

 

それでも最近は両親から「もう心配していない」という言葉を貰えるようになりました。と言っても数年前からですが。我が両親が過保護なのかもしれないという話は過去にも収支日記の中で書かせてもらいましたが、この親不孝者に対する印象が何故変わったのかを考えました。単純に「諦めた」とか「さじを投げた」のかもしれません。しかし、身近で接してきた印象だと、本当に心配をかけていないように感じます。

 

直接聞くのも照れ臭いので、様々な会話の中から紐解いていくと、「豊かな人生を求められる余裕が見える」のだと思われます。確かにここに至るまで紆余曲折どころじゃない回り道もしてきましたが、今は落ち着いた生活ができているように感じます。昔から思い描いていたビジョンとは大きく違いますが、それを言うなら私の父にも似た話がありました。

 

私の父は元々、車の修理工場で働いていました。車や電化製品等の雑品が大好きで、定年退職後は雑品屋を営みたいとまで言っていたそうです。そして、いつしか勤めていた車の修理工場の事務員さんと恋に落ち、彼女の両親に会いに行くと、衝撃の一言を受けたようで。「娘が欲しくば儂の後を継いで警察官になれ」と。

 

決して勉学が得意ではなかった父ですが、その後の猛勉強で警察試験に合格し、無事に結婚もできて今に至るそうです。定年退職後の両親は、道内のみながら2人で車を走らせ温泉旅行に行くのが楽しいそうです。車の修理工場や雑品屋という当初の夢とは違いますが、今は今で豊かな人生を手に入れています。

 

我々夫婦も旅行に行った話をすると、満面の笑みで喜んでくれます。職業や立場・収入等とは別に、そういう人生の豊かさを求められる余裕が両親へかけていた心配を払拭できたのかもしれないと最近は感じています。今回の2泊3日の夫婦旅行も、決して斬新さや目新しさはありませんでしたが、静かな癒しを得られた3日間でした。相変わらずの駄目人間な私ですが、それでも「心配をかけない」という最低限の親孝行には努めていきたいです。

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