【上野パチンコ村】なぜ遊技関連の業者が上野に密集しているのか?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「上野パチンコ村」について。関東圏在住の方以外にはちょっとピンと来づらい話かもしれませんが、せっかくなので知識として「そういう場所もあるんだ」というのを入れときましょう。どうぞ!
上野駅周辺に遊技業者の建物がぎっしり
上野というのは東京都台東区にある街です。東北方面への玄関口である上野駅のすぐ近くには恩賜公園というのがあり、その公園内にはパンダでお馴染みの上野動物園やら博物館、美術館なんかがあります。公園突っ切ると東京大学に行き着く事からも分かるように、過去には間違いなく東京の中心地のひとつでした。
で、この上野駅のすぐそば。東側にちょっと進んだ所はパチンコ・パチスロ関連企業の支社やショールームがむちゃくちゃいっぱいあります。これをして「上野パチンコ村」という俗称で呼ばれており、筆者みたいにそれを大きな理由として東京の東側に住んでるライターさんも沢山おられる模様。チャリンコで試打やら行けるからスーパー便利です。
んで、疑問が湧いてくるのは「なんでこんなに同じ業種が密集しとるのや」という事です。
もともと上野・浅草というのは、いわゆる「猥雑街」であった浅草の風景なんかがノーベル賞作家である川端康成先生の「浅草紅団」なんかにも描かれている通り、まあアンダーグラウンドな街だった模様なり。
そもそも近所に「吉原」はあるわ木賃宿の密集地(山谷)はあるわという、いかにも脛に傷を持つ人々が集まりそうな地理条件は江戸時代から変わっておらず。ありていに申さばそういう人々の資金源になるような、あるいはドヤ街に住む人々の憩いの場として様々な娯楽が愛されてきたのは想像に難くない。
で、そういう土地柄というのもあり、また上野の最盛期が日本そのもののイケイケ時期と重なってたことも重なって、昭和から平成の一時期まで上野にはものすごい数のパチンコ屋さんというのがひしめいておりました。
どうやら1990年の段階で上野~御徒町間の、歩いて5分かからないくらいの地域に30店以上という超高密度でパチ屋が乱立するという、今ではちょっと考えられないくらい凄い状態になっていたと。要するに「パチ屋が多いからパチンコの街」なんじゃなく、もとからそういうものが流行りやすい街だったからパチ屋も乱立してたんですな。
はい、上野パチンコ村。これは冒頭でお伝えした上野駅の東側。やたら業者さん関連の建物が密集してる地域ですが、これはとりもなおさず「近所に死ぬほどパチ屋があったから」そうなったという説が濃厚だそうです。
上野パチンコ村もちょっと勢いが……?
上野パチンコ村にある「関連業者」というのは、多岐にわたってます。メーカー支社や事務所、ショールームはもちろん、設備屋さんや販社さんの営業やらメディア関連。業界団体、開発会社。ホール企業やら設置業者さんやら流通系。それにコンサルタントさんなど。近所に住んでるライターさんも当然おられます。
筆者も仕事柄、月に何回かは確実にこの周辺で取材します。「日常的にやり取りしてるひと」でいうと半数くらいはその辺りのひとであると言っても過言じゃない。なのでまだまだ「上野パチンコ村」はすげえ地域なのですが、上野のパチ屋さん自体の数が全盛期の1/10とガッツリ減ってる影響もあってか、最近は空き物件が目立つようになってるとの事。
繰り返しますがまだまだ全然パチ業界の街であるのですが、まあ現状すでに「ホールへの営業活動がしやすい」「ホールの人が通いやすい」という地理的な有利というのはほぼ無い感じなので、もしかしたら減縮傾向はもうちょっと進んじゃうかもしれません。
なんとも切ない話ですが、とはいえデカい業界団体の本部があるうちはね。組合員はいやがおうでも顔出さないといけませんし、まだ大丈夫、大丈夫。石を投げりゃ業界のひとに当たる。
同業者が密集してるのはそれだけでプラスだと思います
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