【美川 さそり座のサラリーマン】5号機最初期の名機!地味に面白かった「美川」を振り返る
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「美川 さそり座のサラリーマン」について。5号機最初期のタイアップ乱立機に出た有象無象(失敬)の機種のひとつ……とおもいきや、こいつは実はすげー秀作でした。おだまり! 早速みてみましょう。
タイアップばっかりなこんな世の中じゃ
はい『美川 さそり座のサラリーマン』は2006年11月。5号機初っ端の『エヴァ』が2005年の10月なので、きっかり1年後くらいに登場した機種です。この時期はまだ4号機と5号機が併設されてた時ですな。普通に『押忍!番長』とか『秘宝伝』とかがあったので、そっちばっか打ってる人が多いかもしれません。なのでそもそも「打ったことねぇ」という方が多数派かも。
さて解説しますと、この機種は「オーイズミ」と「オリンピア」がタッグを組んだコラボ(?)ブランドである「オーイズミネオ」からリリースされています。同ブランドの作品としては美川の他『パチスロ鉄拳伝タフ』も有名。まあ有名っていっていいのかちょっと判断に迷いますが、そっちはそっちで結構面白かったッス(BIG中のツーバスがかっこよかった)。
美川がどんな機種だったのか。これは「完走型RT」を備えたボーナス機でした。というか当時は開発上のシバリの問題で似たようなスペックの機種がもりもり量産されており、そこで語るとあんまり特筆すべきポインツはナシ。特にいっぱい出るとかめっちゃキツイとかはないです。
じゃあ何が名機だったかというと、これはもう「演出の秀逸さ」です。
というのも、コイツは「完走型RT」の最後に連続演出を持ってきて、そこで「RT中にボーナスが成立してたどうか」を告知するという流れになっています。演出自体のバカバカしさもさる事ながら、RT消化中の演出により「ボーナスが成立してるか否か」の期待度が変わる仕組みになっているのが非常によくできており。アッサリサッパリ気味に統一されていた当時の機種の画一的な演出群のなかで珍しく「前兆を経て放出」みたいな往年の(当時まだあったけど)ストック機のルールを再現しようとして、しかもそれがある程度狙い通りにハマっていた感じがしました。
で、当時の完走型RTの問題点として「レア小役の時にボーナスを狙ったら普通に揃っちゃう」というのがありました。なので消化時はボーナスを外しながら打つ必要があり、またリーチ目なんかも普通にでちゃうのであんまりドキドキしない。でもこの機種は変則押しすることでチャンス目の1枚役を取れるようになってて、んでそれをちゃんとフォローしながら打つと(たしか)リーチ目が出ない。従って最後の連続演出にしっかり意味があるというのが秀逸でした。
なんかこの辺の打感は4号機のシナリオ管理のボーナス放出システムにちょっと似ており、未だに「隠れた名機」として崇める人がちらほらおられるのも頷ける話です。
オーイズミは完走RT機が上手い。
ちなみに「完走型RT」かつ最後に連続演出で当否を告知……というと同じくオーイズミの『ひぐらしのなく頃に』を思い出す方も多いでしょう。というかそっち系の中では圧倒的な知名度。おそらく美川の100倍くらい有名です。が、筆者はこれ、美川の後継機だと思っています(まじかよ)。
一枚役奪取がデフォであったり、RT中の演出によりボーナスの期待度を盛り上げるシステムであったり。打った際の雰囲気は両者ともに共通しています。世界観が全く違う上に「ビタ」の存在がデカすぎるので同じ説を唱える人と会ったことはないのですが、少なくとも筆者は打ちながら「これは美川2だな」と一人でニヤけながら打ってました。
そういえば今気づきましたが「嘘だ!」と「おだまり!」も似てますし。
美川の実機持ってる人いるのだろうか
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