【換気】商業施設の中で最強？パチンコホールの空気がめっちゃキレイな件

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「換気性能」について。昔は煙が充満してて人体に有害そうな空間のイメージが強かったパチンコ屋さんですが、近年はなんとも清浄な空気に包まれております。実際、どんな感じなのかちょっと調べてみました。どうぞ！

昔から頑張ってたんだぜ。

2020年、全国遊技場青年部連合会が『パチンコホールの換気実証実験』という動画をYouTube上で公開しました。当時は結構話題になったのでご覧になった事がある方もいらっしゃるかも知れませんが、内容はざっくり「パチンコ屋さんの空気はめっちゃキレイです」というものです。

動画によるとホールの空気はおおむね10分に1回程度換気されており、これは動画内では実際のホールを使った実験にて実証されております。そしてこの換気能力について愛知医科大学の教授から「素晴らしい換気システムである」とのお墨付きも出ています。言わずもがなこれは「たばこ」の煙をどうにかせんとイカンという兼ねてよりの努力が実った結果です。

そもそも昔から「たばこ」とパチンコは切っても切れない関係でした。株式会社シーズが発表した遊技者の喫煙率データでは、分煙化直後の2020年4月の段階での遊技者の喫煙率は55.1％だったとの事。非遊技者の喫煙率は19.4％なので、パチンコ・パチスロをやる人はやんない人より2.5倍ほどタバコを吸うようです。んでこれ昔よりだいぶ下がってこれなので、総数でいうとかつてはもっと吸ってました。うん、たしかに。筆者がパチンコを始めたのは大体四半世紀ほど前なのですが、当時は大体の遊技者が普通にタバコを咥えて打ってましたし、時代の流れをさっぴいたとしてもなかなか壮観でありました。

ただ、煙たかった……というイメージは実はそんなに無く。筆者自身が喫煙者なので単純にその辺のセンサーがイカれてるだけかもしれませんが、煙たい度でいうと喫煙者が集まる音楽スタジオ、あるいはカラオケの方が全然ひどかった。場所的な広さ、天井の高さもあるとは思うんですけど、やっぱこれ排煙システムの有無がデカいと思います。

これに関しては「パチンコ屋さんは昔から排煙に気を使っていた」という説もあり、それは動画でも紹介されています。理由としては「女性客」「非喫煙者」を取り込む上でそれが必要不可欠な対策であったからだそうです。んで昔からのそういう取り組みでそもそも排煙システム、空気循環システムがガッツリ組まれておる所で、2020年には完全分煙化になったと。煙対策のために用意したそれらの機能は残ったまま煙のほうがなくなってしまった結果、商業施設で最強とも呼べるような空気清浄空間が出来上がったわけです。

にも関わらず、2020年に行われた学生を対象としたパチンコのイメージ調査（大正大学・日工組）では分煙後にも関わらず未だ「臭い」がそこそこの位置にいた事から、まあ「たばこの煙」のイメージはもとよりかなり根強かったようです。実際うちの嫁さんも「ホールは臭いからヤダ」と二言目には言いますが、彼女はほとんどパチンコに行ったことがありません。ただのイメージであります。

コロナ時期にはワクチン接種会場にもなったのだ。

パチ屋の空気はすげえキレイになった。というのは上の動画でおわかりいただけたかと思いますが。分煙化のタイミングはちょうど2020年だったんで新型コロナウイルスにまつわる休業要請発出の時期とかぶります。

当時パチ屋さんはあらゆる所でボコボコにバッシングされており、「反社の一歩手前」という名誉毀損に近いコメントを地上波で発言した弁護士やら「クラスターが発生した」というデマを流した医療従事団体もあったりと、実態を何も知らん人が好き勝手に石を投げることができる身代わり地蔵みたいな存在になっておりました。

そんな中、パチンコ業界のなかには件の換気機能を社会に役立てるため、ワクチンの接種会場としてその場所を提供する、という動きがありました。これは2021年の話です。性質上いわゆる「三密」を徹底して避ける必要があるためワクチンの接種会場になりうる場所というのは実はかなり限られており、初期段階で接種がなかなか進まなかった、あるいは時間がかかってしまったのはそのせいでもあるんですな。

話によると、接種会場として名乗りを上げたホールさんのなかには接種会場のための自主休業により数千万の損害を負った所もあるとか。もちろんこれは全国ニュースにはなりました。が、人の印象に残ってるのは「煙くさい」なので、なんともはや、この辺をひっくり返すのにはだいぶ時間がかかりそうです。

「うるさい」というイメージは認める。