【パーソナルシステム】ホールから「箱」が消えた画期的システム!各台計数機について。

【パーソナルシステム】ホールから「箱」が消えた画期的システム!各台計数機について。 eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「パーソナルシステム」について。いわゆる「各台計数機」ですな。今では当たり前に日本全国のホールで使われてるシステムですが、これについての豆知識。どうぞ。

 

 

昔は景品カウンターで計数してたんだぜ。

 

時代を先取りし過ぎた?初代パーソナルシステムは不発に終わっていた

 

パチンコもパチスロも、最終的な出玉を計量するという作業は絶対に必要なものです。が、その昔は当然ジェットカウンターなるものは存在せず。俺のオヤジに確認したところ、昭和のある時期までパチンコの玉は店員さんが手動で計数してたとの事。

 

どういう器具を使ってたかは分からんそうですが、多分コップとかトレイを使ったり、あるいは重さで計測してたんじゃないかと思われます。なので「大体何発」くらいのアバウトな計算だったらしく、そもそもそんなきっちりした時代でもなかったため、気に入った客には多目に景品を渡したりとかそういうゆるい状況だったそうです。

 

それがある時期からジェットカウンターが導入。これに関してはまた深い記事になるので別に書きますが、最初は「景品カウンター」に設置してあるのがデフォで、今みたいにシマ単位で計数、というタイプじゃなかったとのこと。これはたしかに筆者も見たことあります。

 

なんで複数じゃなくて1個に集約してたかというと、そうしないとクソ面倒臭かったから。要するにホルコンやらPOSなどが未発達だったため、1個に集約しないと払出個数の把握に手間がかかったんですね。今は「シマの末端」とか「中央」にそれぞれジェットカウンターがありそこから玉が再度循環、計数情報はPOSに送られる、みたいなオートメーション化が進んでます。

 

んでそれを一歩先に進めたのが「パーソナルシステム」。いわゆる「各台計数機」です。

 

調べた所、パーソナルシステムを最初に発明したのは株式会社マースエンジニアリングさん。普通に打ってる分にはあんまり耳馴染みがない会社かもしれませんがむちゃくちゃ有名な会社です。いわゆる遊技設備系の会社の大手ですな。マースさんの公式HPには読み応え充分の社史が掲載されており、その中にはこんな記述があります。

 

 

平成7年は、マースにとってまさに破竹の勢いで波に乗った1年でした。(中略)これを契機に設備投資を控えるホールか続出し、当社が満を持して発売した「初代パーソナルシステム」は、市場の激変や時代を先取り過ぎたこともあり、不発に終わる事態となりました。

出典:「マース・ヒストリー 」(マースエンジニアリング株式会社)

 

実際に「パーソナルシステム」が普及し始めるのは平成18年(2006年)くらいから。なので全国的な普及開始から遡ること10年前にはパーソナル構想はあったとの事。ただしその時はまだ現在のパーソナルシステムとは形が違うもので完成形には及ばず。しかも業界全体に逆風が吹きすさぶなか、導入が進まずあえなく普及断念となったようです。よかった、リベンジ成功して。

 

んで現在は多くの店で当たり前に見られるようになったパーソナルシステムですが、勿論いまはマースさん以外にも多くのメーカーさんが色んなアプローチで製品をリリースされています。中にはパチスロのメダルの各台計数も採用されてるところがありますな。

 

 

パーソナルの利点と今後。

 

スマート遊技機が普及すると…玉&メダルが不要になるので徐々に見なくなるかも?

 

パーソナルシステムの利点はプレイヤーにもお店にも数多くあります。まずはプレイヤー側の絶大なメリットとして「座ったまま計数」および「カードでの玉の持ち運び」が可能なので「玉の管理・台移動が楽」というのが1点。そして「玉に触る機会が圧倒的に減る」ので「衛生面での利点」もデカい。さらに言うと地味に「防災」の面でも役立ってます。通路に玉が積んであると災害時の避難が滞りますし、実際そういう事例も確認できます。

 

一方、店側のメリットとしては「箱の上げ下げ」および「計数」の手間が省けるんで「人件費削減」につながるというのがデカい。さらに設備的な意味では「玉数を減らせる」のも地味に大きいです。箱に貯留してた分がオンタイムで循環設備に還元されるからですね。

 

そのまた一方で当然ながらデメリットもあり。それは「出玉感の減少」、そして「導入コスト」であります。後者に関しては人件費削減により長い目で見れば減免されるデメリットですが、前者の影響は如何ともし難く。例えば「入り口付近だけパーソナル未導入」みたいな感じで敢えて箱積みを選択するお店、というのもあるのが実情です。

 

が、なんにせよこれはスマート遊技機が普及するにつれ、パーソナルだとかパーソナルじゃない、みたいなのは結構どうでも良くなってくると考えられます。玉やメダルがそもそも不要になっていくので。もちろんまだ先の話だとは思いますが、現状の流れをみるとスマート遊技機推進の動きがどっかで止まるとはちょっと考えづらく。そのうち、「玉」や「メダル」の概念と共に、パーソナルシステムという単語も消えていくものと考えられます。

 

 

業界豆知識あしの 画像3スマスロ・スマパチの影響をダイレクトに受けるのがこの辺の設備です

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  • 1:2023-02-13 12:19:25メダルレスは既にそのもの自体が存在していないので、枚数という感じではなくただのポイントですね。パチンコの方も、当初は通常のパチンコ球が使われるでしょうが、そのうち従来より大きい玉、軽い玉などの遊技機が出てきてもおかしくないですね。

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