【リールロック】パチスロの始動時に「一瞬リールが止まる」演出を最初に搭載した機種は……?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「リールロック」について。わりと強めの演出の代表格でありますが、元祖は一体どの機種なのかなどを含め、改めてまとめてみましょう。どうぞ!
リールが一瞬止まる?
パチスロにおけるリールロックとは、リールの始動時、一瞬だけ止まってから動き始めるようなアクションを指します。仕組みとしてはフリーズの応用なのですが、現在の機種においては使われ方は2つ。ひとつは「発生時点でチャンスアップ」系のリール演出で、もうひとつが「フリーズの煽り」でしょう。フリーズの煽りというのはちょっと分かりづらいかもしれませんが、CZ等において「フリーズが発生したら当たり」とか「大量上乗せ」みたいな機種において、レバオンの直後に一旦リールロックを発生させ、それが一定時間続いてからプチュン、となるやつなんかがそれにあたります(『バイオハザード7レジデントイービル』『超ギラギラ爺夏』など)。
またリールロックは「一瞬逆回転するような素振りを見せる」という挙動を伴う場合もあり。この場合は段階的に逆回転が進むような演出を伴うことがあり、「リールロック1」とか「リールロック2」みたいな言い方をする場合があります。『戦国乙女』シリーズではリールロック1でチャンス、2で萌えカットイン、3まですすめばロングフリーズというのが様式美になってますな。さらに調べた限りではリールロックが最も多段だったのは2015年の『パチスロ黄門ちゃま 喝』。レバオンで左リール、中リール、右リールと順番にロックしていき、4段階目まで続くとフリーズが発生するというなかなかインパクトがあるものでした。恩恵が「印籠チャンス10個」と爆裂必至の強力なものだったこともあり、これは印象に残ってる人も多いでしょう。
ちなみに、このリールロックという見せ方を一番はじめに採用したのはタイヨーエレックが2010年にリリースした『パチスロBLOOD+』。
当時は「ショート逆回転」とかいう言い方をしておりましたが、形としてはまさしくリールロックそのまんまであり、発生時点でボーナス期待度50%オーバー。さらにロックせずに逆回転を続ければプレミアムフリーズという二段構えになっておったことから、初出にして後年の使われ方(フリーズ煽り)をしっかり取り入れた教科書的な演出でありました。こういう「リールロックからフリーズに発展する」という見せ方はのちの『鉄拳2nd』『パチスロ化物語』などでも有名。『パチスロ攻殻機動隊』では「リールハック」という呼び方をしてました。
スルースタート?
リールロックとはちょっと話が変わるんですが、始動つながりでひとつ。
パチスロというのは1ゲームごとに4.1秒かかる遊びです。これはもうルールがそういう風になってるんで仕方ないんですが、当然普通に消化してたら4.1秒以内にリールの停止まで終わっちゃって、次のゲームまでの待ちが発生しちゃう。その間レバーの受付がなされなかったりするとかなりダルいんで、とりあえずリールを先に回しといて随時停止ボタンの入力受付を解禁していきましょうやというのが「スルースタート」という機能になります。これを開発したのは山佐さんで、89年の『ビッグパルサー』で採用されたとの事。これはウェイト時に右からリールが始動し、中、左と順番に回ってその後ボタンが有効になっていたそうです。
更に『ビッグパルサー』は第3停止ボタンを押した瞬間ではなく離すまでが1Gになっており、いわゆる「ネジリ」が可能な機種の元祖でもあったとのこと。この仕様は現在のパチスロのデフォとして採用されており、スルースタートとあわせてパチスロの基幹技術のひとつになっています。
山佐を讃えよ!
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