【保留変化】結局何色から信頼できるの?先読み予告の代表格「保留変化」の歴史を解説!

【保留変化】結局何色から信頼できるの?先読み予告の代表格「保留変化」の歴史を解説! eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「保留変化」について。歴史を含めてちょっと一度振り返って冷静に考えてみましょう。どうぞ!

 

 

禁止されたりOKになったりしてきた。

 

現在は「保留変化」と「擬似連」両方採用した機種が主流

 

「保留変化」は先読み予告の一種。その名の通りヘソ抽選が保留されている数を示すランプや液晶表示などの「色」「柄」「形」「点滅具合」などを通して、未来の保留のアツさを先に打ち手に告知するものです。そもそも「保留」ってなんやねんという話はこちらのコラムをどうぞ。ちょっと難しい事を書いてるけど、ざっくり「4あるいは8つまでたまるヘソ抽選」って覚えておけば良いでしょう。

 

保留変化の歴史は存外に古く、原型となるのは1995年頃に京楽がリリースした『パーフェクトゲーム』なるデジパチだったとの事。

 

これは「当該保留の信頼度を示す」という現在の保留変化とは違うのですが、保留が4つ溜まった際に保留ランプの点滅色が変化したら「4つのうちどれかでリーチがかかるぞ」というものだったそうです。ただ点滅法則(点滅色)が変わる、という意味では史上初の「保留」の「変化」を利用した先読み予告であることには違いがなく、原型あるいは始祖であるとして間違いがないでしょう。ちなみにその時期は「先読み演出」の黎明期かつ流行期でもありまして、この辺だと竹屋の『モンスターハウス』なんかは「ツルツルアクション」なる連続予告を搭載しており、大ヒットにつながる一因になっています。

 

そんな「先読み演出」ですが2004年の施行規則改定により一時は禁止になってます。確率分母の下限が1/500になり確変割合1/2規制が廃止されたりと緩和のイメージが強い改定ですが、なにげに演出面ではハンドルバイブやスキップを含めいろんなのが禁止になったんですな。

 

このうち「連続予告」に関しては2008年に日工組の「内規」で再度OKになってます。内規というのは内部規則を指し、より上位の規則である施行規則を具体的にメーカー団体で運用ルール化したものであります。当然2004年の規則改定の際にもそれに合わせた内規が走りそこで連続演出をNGとしてたものなのだと思いますが、2008年には「やっぱ大丈夫だった」と一転して認められることになったわけですね。これはソースがないのでアレですが、当時の雑誌には「そもそも2008年の段階から連続予告は禁止されたものではなかった」という記述もあるなど、つまりは出玉の部分でガッツリ緩和がなされたことで、それ以外の部分で怒られて再度厳しくならんよう、叩かれそうな部分をかなり厳しく、一部は自主的に禁止していたんではないかとも考えられます。

 

で、2004~2008年の「連続予告禁止区間」においては当然先読み予告を搭載した機種は一時的にゼロになり、一方で「ツルツルアクション」のような連続予告はそれを擬似的に再現したものとして「擬似連」というアイデアによって生まれ変わる事になるのでした。んで解禁後は2008年10月の『大海物語スペシャル』にて正式に先読みが復活。保留変化も順次再搭載されていくことになりましたが「擬似連」だけはなぜか消滅せず。むしろ「疑似3からが勝負」みたいな機種が大いに増殖することになり、保留変化のような「リアル先読み」と「擬似的に先読みを再現した擬似連」を両方搭載した機種が多勢を占める時代を迎えたのでした。

 

 

緑が弱すぎ問題。

 

様々な事情で保留の種類は増加の一途を辿っている

 

そんな「保留変化」ですが、色の強弱の基本ルールはパチスロの初代『北斗の拳』を踏襲しています。レインボーが確定(濃厚)として定着するのはもうちょい先ですが「青<黄色<緑<赤」という順番は普遍のルールとして今でも残っています。ただしこれを基本としながらも実際の運用に関してはメーカーや機種ごとに相違があり、特に近年「黄色」は「金色」と空目しやすいから姿を消しつつあります。そうなると「青」のすぐ上が「緑」となり、上述の擬似連中の見せ方として「保留の昇格」がひとつのギミックとして有力であることからも、「青→緑」の再変化まではあって当たり前、むしろその先の赤がめちゃ大事、みたいな、ややアンバランスな見せ方の機種が一時は非常に多かった。

 

つまり「緑」が相対的に弱体化し、「赤」が強くなっていったんですね。

 

メーカーとして保留の昇格演出は見せたいけど、黄色も非搭載で緑の上がすぐ赤となるとなかなか見せられない。そうなるとその差を埋める色をもう一個用意したくなるのが人情というもので、方法論としては「赤を下げてもう一個上を用意する」というものがまずひとつ。これは金色が採用される場合が多い。もうひとつの解決策は「緑と赤の間に何か色を用意する」というものですが、こっちは「紫」が採用される場合が多いイメージですな。ここへ来て、北斗が作りしルールに「パチンコ産の文化」が注入されることになります。つまり、保留の種類の爆増です。

 

このような流れにより、たとえば紫と金色をダブルで採用してる機種も多い上、それ以外にも「メーカー柄」「保留の形自体を変えたものを作る」など一時期にくらべ保留の種類自体は増加の一途を辿ってゆき、これらはいまや「シンフォギアの『てがみ』」「牙狼の『牙狼剣』」などのような「機種の特色」を出す際にも重要なものになっているのでした。

 

 

業界豆知識あしの 画像3大体先読みチャンスモードでやるけどもね

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