【設定】なぜパチスロの「設定」は6段階までなのかについて解説!

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チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「設定」について。そういえば設定7とか8って聞いたことないけど、これっていいの? というのを一回考えてみましょう。

 

 

法律で決まってる。

 

2005年〜2006年のエレコは
2〜3段階の機種
ばかり出していた

 

そもそも設定が6段階というのは法律で決まったことであります。当該箇所を見てみましょう。おなじみ「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」より抜粋。

 

別表第5 回胴式遊技機に係る技術上の規格(第6条関係)
ヌ イからリまでに掲げるもののほか、次の性能を備えたものであること。
(略)
(ヘ) 設定の数は、6を超えるものでないこと。

 

はいコレっすね。バッチリ書いてあります。重要なのは「6を超えない数」ということであり、これを下回るのはOKという事。もちろんホールとしては細かくチューニングしたいんで設定はギリギリまで多い方が良いんですが、少ないほうが(型式試験の突破を含め)開発難度的には有利。従ってどう作るのが良いか良く分からなかった5号機の序盤には「搭載設定の数が少なくして機種の数で勝負する」という戦略を取っていたメーカーがありました。いわずもがな、アルゼ系の「エレコ」がそれ。この方針はかなり徹底されており、初っ端も初っ端である2005年の10月に登場した『サクラ大戦』『デビルマン』(エレコ)は「設定が2段階(1と6)しかない」ということで世に大きな衝撃を与えました。

 

 

5号機最序盤のエレコの機種の設定
導入月 機種 設定数
2005年10月 サクラ大戦
デビルマン
2段階
2005年12月 ハイサイ潮姫 2段階
2006年2月 キューティーハニー
ビーバップ
2段階
2006年3月 剣豪!武蔵 2段階
2006年4月 ロックユークイーン 2段階
2006年6月 ちゅら姫SUN 2段階
2006年7月 電撃フランケン 3段階
2006年8月 クランキーコンドルX 3段階
2006年9月 らくちん沖姫 3段階
2006年10月 格闘激戦区 3段階
2006年11月 サンダーVスペシャル 3段階
2006年12月 モエるまりんバトる 3段階
2007年3月 やっぱりイイネ! 2段階
2007年6月 スーパーキューティーハニー
ラブリーチェリー
3段階

 

2005~2006年はエレコのマシンガンリリース状態がかなり目立ち、そのいずれも2~3段階設定。他社はほぼ6段階で勝負してましたが、2007年前後からはエレコ以外のアルゼ系のメーカーが3~4段階でのリリースを開始。また山佐をはじめとした他社も3段階、あるいは4段階設定の機種をリリースするようになります。この辺の時期は内部のシステムの流行も月単位で変わっており、かなり目まぐるしい時期です。なお、この辺の機種は「最高設定を6にして間の数を抜く」というのが一般的であり、例えば2段階であれば「1と6」だったり、3段階であれば「1.4.6」であったりと、それぞれのメーカーにより割と自由にやってたらしく。ただし上が6、というのはほぼ変わらない通例みたいになってます。

 

ただ全部が全部というわけではなく、例えば山佐さんの「プレイボーイ」「ニューパルサーV」、SANKYOさんの「バトルリーガー」なんかは4段階で最高が「4」であり設定5.6は非搭載。さらにヤーマの各機種に至っては最高設定が「3」という機種もありました。コレ系でいうと2006年11月にリリースされた「ジャックと豆の木」(最高設定4)が有名で、おそらくはこれが5号機初の設定6非搭載機種になるんじゃないかと思われます。

 

 

HとかLとか。

 

近年では「H」「F」「L」など
数字以外の設定も
多く採用されている

 

また上で書いたそもそもの規則の内容が「設定の数は、6を超えるものではないこと」というメチャメチャシンプルな一文だけだったこともあり、「名前は何でもいい」という風潮がこの辺で登場。ネットが2007年3月にリリースした「リオパラダイス」は4段階設定ながら「1.3.5.7」というトリッキーの名前になっており、ここで史上初の「設定7」という単語が登場。6より凄い! という意味でこれは分かるのですが、2007年6月に登場したミズホの「青ドン」は設定4段階ながら最高設定は「H」であり、ここでいよいよ数字以外の設定が登場する事になりました。なお、ちょっとおもしろいのがIGTの「ダイナマイトリターンズ」であり、これの最高設定は「F」という名前。なんの略なのかは知らんのですが、のちにサミーの「格闘女神ウーロン」でも設定Fは使われています。こっちはファイティングのFでしょうか。

 

なお現在「ホールでは使わない想定」の試験対策用といわれる設定に「L」があります。7とかHとかは「特別感」を出すためにそういう名前になってますが、Lは逆に「通常設定じゃないですよ」という区別のためにアルファベットが使われておる模様。トリビーの「カギヤ-30」では「設定EX」という史上初の2文字設定が使われてることから下手したら文字数すら制限がなさそうゆえ、Lも「ダメ」とか「試験用」とか「ぶっこ抜き」とかそういう名前にした方が分かりやすいんじゃないかと思います。

 

 

業界豆知識あしの 画像18以上の数字の設定は確認できず。すっげー探したらなんかある気もします

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  • 1:2023-06-30 12:30:302号機の頃までは、多様な交換率に対応するための設定でしたね。出玉率も相当な差が設けられていました
  • 2:2023-06-30 16:10:21なぜですか?→ルールだから そうじゃなくて なぜ5や7でなく6なのかが知りたかったですね
  • 3:2023-07-02 13:56:35ドリームジャンボの設定Jやパンダーゼットの設定7などあるしちょっとリサーチ不足感あるな

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