【別積み】メチャメチャ嬉しいけど絶滅しそうになってるパチスロのアレについて振り返ろう。

【別積み】メチャメチャ嬉しいけど絶滅しそうになってるパチスロのアレについて振り返ろう。 eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「別積み」について。もはや最近打ち始めた学生さんとかは見たことない人まで出てきてるかもしれません。スマスロも徐々に浸透してきてますしそのうち絶対なくなると思うんですけども、どんな感じだったのか1回振り返ってみましょう。

 

 

「爆裂の勲章」タル型の巨大箱。

 

別積み発生は
勝利確定のプレミア演出?

 

「別積み」というのは、パチスロ用語で「メダルが入った箱を別に積むこと」を指します。パチンコにおいてはパーソナルシステム機じゃない場合は必然的に全部別積みになるんですが、稀に「大量の出玉を店内の目立つ所に移動させる」場合があり、これを「別積み」と指すこともあります。とはいえパチンコ・パチスロファンに「別積み」と言った場合は大抵「メダルの箱を別に積む事」のほうを連想すると思われます。

 

別積みの発祥時期や場所については不明ですが、いわゆる「1回交換」「ラッキーナンバー制」「打ち止め」のような文化が浸透しなかったパチスロにおいては「同じ台を長時間打つ」のが基本であり、1箱により多くのメダルを詰め込む「木葉積み」「俵積み」のような技術の発展も早期から見られたことから、パチスロの誕生のわりと初期の段階からあったのではないかと考えられます。

 

別積みのメリット
出玉のアピールが出来る 店側
交換の手間がかからない 打ち手

 

別積みのデメリット

店内のメダルが

足りなくなる場合がある

店側
通路の動線が阻害される 店側・客側
目立ってしまい恥ずかしい 客側
なんか当たらなくなる気がする 客側

 

打ち手にとって別積みの最も大きいメリットは「交換の手間」が省ける事です。機械の上棚部分のメダル箱置きスペースにしかメダルが置けないのであれば3箱目以降の出玉についてはどうしても交換が発生してしまう。実際にそういう店に出くわしたこともあるんですが、これは出玉速度が速くどこまでも伸び続ける可能性があった爆裂AT機時代においては非常に手間のかかる仕様でありました。そういう店は2箱目で木葉とか俵を作り始めると「交換させて頂いてもよろしいでしょうか」と言っていちいち声をかけてくる感じだったんですが、もちろんその方式はどんどん姿を消していき、「3箱目以降は打ち手の後ろに積む」というのが当たり前になっていった感じです。

 

一方で店側からすると別積みは出玉のアピールにも使えるものであり、こっちの方向をエクストリームに進化させたのが「万両箱」あるいは「タル」の存在でした。これは5号機の中期ごろからほぼ見なくなったんですが、別積みした箱が一定の数に達するとスタッフさんが「大きい箱に入れ替えてもよろしいですか」と声を掛けてきて、それを了承するとアホみたいに派手なデカい箱が運ばれきて、そこに別積みのメダルがジャラジャラと移されてた感じです。

 

箱の形状が四角のものを「万両箱」と呼び、どうやらこれホントに1万枚くらい入ったそうですが、たまにマジで木目っぽい加工に黒い縁取りがしてあるなど「時代劇に出てくる万両箱」そっくりのヤツとかもあって、初代「吉宗」でそれが並んでる様とかは圧巻でありました。

 

一方で海賊をイメージしたのか「タル」型の大箱を使う場合もあり。そっちはそのまんま「タル」とか呼んでました。

 

なんにせよ「万両箱」「タル」を利用する時はイコール大爆裂してるときであり、勝利はほぼ決まってる状況。従って「大きい箱に移していいですか」「いいっすよ」の流れは勝利確定のプレミア演出ともいえ、個人的にはパチスロ打ってて一番ドヤれる瞬間でもあった感じです。

 

 

防犯ちゃんとせい。

 

盗難被害が
最大のデメリット

 

はい一方で「別積み」というのには巨大なデメリットもあります。それが「出玉盗難」ですな。ホール内のメダル盗難被害の多くは当然ながら別積みの状態で発生するわけで、ホールにとってはその防犯・防止というのが大事な仕事の1つだった時期もあります。基本的に「メダルめっちゃ出てるよ」というのを見せたいんであんまり厳重に隠せない。でも防犯はしないといけない。というわけで多くの店で使われた(使われている)のが「盗難防止ネット」であります。つまり網ですな。

 

要するに別積み状態の箱にネットを被せ、店によってはさらに施錠することで物理的な盗難を防止するわけです。あとは透明なフィルム(ビニール?)を被せる所もありました。なんにせよ「メダルいっぱい出てるよ」という視認性を担保した上での盗難防止です。

 

これは個人的には5号機に入ってから見られるようになったもので、4号機の頃は結構むき出しで別に積んでた気がします。万両箱とかの場合重すぎて持ち上がらないんで、逆に盗難できなかったのかもしれませんが(笑)

 

 

業界豆知識あしの 画像15スロで2万枚出した時の別積みは圧倒的ほろ苦さがありました

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