【新型コロナウィルス問題】“クラスター3密条件”回避の立役者「パチンコホールの換気性能」が店内禁煙化スタートで変化するかもしれない!?

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

換気性能

 

新型コロナウィルスの世界的な流行及び、東京都内での爆発的感染手前のような状況は日本社会に大きな不安を与えている。特に東村山の英雄ともいうべき志村けんさんの訃報は衝撃的だった。先週の小池百合子東京都知事の外出自粛要請や安倍首相の会見などで少なくとも首都圏全体は自粛ムードは高まっている。

 

厚労省の対策班のメンバーである西浦氏の会見での発言もあって、今のところ都内の感染源の「いままで感染経路が不明だったもの」について、夜の街が犯人ということになりつつある。そもそも外食、飲み屋の犯人説は先週の小池知事の外出自粛要請時点でも蓋然性は高かった。小池知事はこのときの会見で「週末の外出自粛、平日の夜の外出自粛」を訴えていたが、おそらくこの時点で「ナイトクラブ、バー、カラオケ、ライブハウス、イベントには行かないで」と言えたはず。対策班も犯人説を立証したわけではなくあくまでも蓋然性の高さから名指ししたという立てつけだが、それは一週間ほど早く実行できたと思われるだけにこの点、都政のスピード感的には残念だ。

 

今は、ホントに不要不急と思われる用事をキャンセルする人が増えている。私は先週、今週、来週と既に予定をキャンセルしている。しかし、キャンセルできない、つまり必要で急ぐ用事もあるので、たとえば昨日も犯人とされる夜の街に行ってきたが、まあ人がいないこと。営業しているぱちんこホールを覗いても、繁華街ほど客がいないという現象も都内では散見されるようになった。

 

ところで4月1日から店内禁煙が始まっている。これは新型コロナウィルス関連でも注意したい点である。

 

ぱちんこホールは、専門家会議が提示した3つのクラスター化条件を一つも満たさない特殊な店舗環境である。特に換気性能が容積ベースで5~8回/hという、極めて高いものがデフォというのが大きい。これは大手中小大型小型を問わない。遊技客の喫煙率の高さから満席時の換気性能ですべて設計されているからだ。昭和60年代くらいまではそこまでの換気性能ではなかった店も多かったが、平成の30年間でそういう店は消えていった。また、密集も密接も基本的にあたらない。密集度合いは一般的な普通の会議での距離ほど近くはないし、密接も遊技客がしゃべらないことからセーフ。ここがぱちんこ営業の一つの今のよりどころとなっている。

 

が、店内禁煙が始まるタイミングで、そもそも空調性能を変える計画を立てていた店は多い。禁煙になるのだから極めて高い換気性能を維持する必要がないからだ。ホール店舗においての光熱費は実はものすごく高い額となる。削減できるなら削減するのは経済的に正解だ。

 

換気性能が4月1日から落ちる可能性を考えると、ぱちんこ業界としてなんらかの「クラスター化しません、安心ですよ」というメッセージを出すことが難しい。先月までは店内喫煙可だったためメッセージを出してもそれは事実だったが、4月からは店によって事実かどうか異なってしまうからだ。そこで、今月は店内の換気性能がどう変化するか、あるいは性能が高いままなのかどうか、業界関係者は全体的な傾向を掴むために注目している。

 

既にマスコミからは「こんなときにぱちんこ屋が営業してるなんて…」という物言いは始まっている。というか、もっと前に国会でもそういう質疑があった。政府の公式見解は衆院内閣委でも官房長官の会見でも明らかになっているが「広告宣伝の自粛、接触感染対策、時短営業や臨時休業など、取り組んでいる」ということになる。

 

今のところは政府・警察庁が業界に要請した広告自粛と接触感染対策の消毒の徹底を政府側がエクスキューズに使っている。しかしそれは3月までの「クラスター化3条件を満たさない環境、特に換気性能が極端に高過ぎる」ということが前提になっている。これが維持されるかどうか。空調性能が変化(劣化)してもそれでもなおクラスター化3条件を満たさない店舗環境だ、と全国的に言えるのかどうか。

 

首都圏など、どこかの都市が封鎖されたり、あるいは封鎖されなくとも緊急事態宣言が出たりする場合、はかなり強制的な同調圧力が発生することから、ほとんどの商売が止まる。しかしそうじゃない場合、今、犯人とされている夜の街のような「業態名指し」が行政者から出ない限り、このふわふわした余暇消費に対する営業とりやめ同調圧力を受けながらそれぞれの店舗は営業することになる。

 

まあ、クラスター化の条件を満たしていくような空調性能の変化が一般化するほど見られた場合は、たぶんライブハウスと同じように「営業するな」という同調圧力は高まる。今、マスコミ等で「ぱちんこが…」というのは、少なくとも先月までの段階では的外れの指摘だ。

 

今月、その類の指摘が的外れ状態を続けるかどうかは、全国の個々のホール店舗の動向次第。禁煙化した店の換気性能は見てわかるとは言えないかもしれないが、注目しておきたい。

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  • 1:2020-04-03 11:19:49素晴らしい記事です 世間は、煙たいから、汚らしいから などと非科学的な理由で、三密だとか言っている阿呆がいますが パチンコ屋は屋内施設の中では、圧倒的に安全だという事をもっと世間に知ってもらいたいですね
  • 2:2020-04-05 19:14:08それで? たとえ施設が安全でも客が安全とは限りません。このご時世にパチンコ屋に行く人に危機意識があるとは思えません。
  • 3:2020-04-08 01:07:35パチンコのコイン、パチンコの玉。除菌は大丈夫なのかな?コロナウィルスは、約2週間位は感染力持ってるみたいだし。換気、ハンドル消毒だけでは意味ないでしょう。
  • 4:2020-04-20 18:05:42この時期にパチンコが安全だといくら叫んでも無駄でしょ。不要不急の代名詞。
  • 5:2020-04-20 22:25:35トイレ仕様後に手を洗わない高年齢の方が沢山いるのがパチンコ屋です 基本的にモラルの欠けた人種が集まっているのですよ?
  • 6:2020-04-22 18:33:53パチンコ店に来る人間は民度が低いからなぁ~
  • 7:2020-04-27 18:32:33パチンコ本当感染したら濃厚接触

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