飽きもする【POKKA吉田コラム #16】

遊技くぎの話は正直飽きてきた。先月触れたとおり、3月2日にメーカー組合である日工組が第二弾の回収リストを通知してそこには沖海3も掲載されていた。

第一弾よりも第二弾の方が結果、台数的には多くなっているが、第一弾と同じく、特に期限が定められているようなものではない。

 

日工組と最大のホール団体である全日遊連は、3月に連絡協議会、あるいは全日遊連理事会への日工組執行部の来訪などでいろいろ協議はしてきたが、回収撤去に関する補償条件や期限などは決まっていない。

今のところ、個社対応で各メーカーが提示しているものがいくつかあるという程度になっている。

 

よって、昨年11月の保安課発信の言葉である「可及的速やかに」撤去する、というだけだ。

可及的速やかにとは、いつまでかは示されているわけではない。

 

今後、推移的には微妙な地域も出てくるかもしれない。

 

たとえば「回収リスト型式をたくさん残した状態で変更承認申請(新台入替など)をすることを所轄署が嫌がる(or怒る)」などがあった場合は、当該地域は回収リスト型式の撤去は急ぐべきである。

回収リスト型式は設置して営業することは「たとえ検定有効期間が切れた後でも」合法ではあるしそれらを残した状態で他の新台の変更承認申請をすることも合法だし、なんなら出るところに出ればこんな所轄署の物言いは逆にホール側が勝つ争いなのだが、ホールはそんなことはできない。

それは「どんな善良なホールであっても、風営法上、細かいことを言えば、たくさんの違法行為をしているようなものなので、是々非々で争うと所轄署には負ける」ということが大きいからである。

 

なんでもいいのだもの。

広告宣伝規制や賞品取りそろえ義務のようなわかりやすいものから、時間外営業(営業時間外に駐車場や店舗近隣に並ばせるのはどうなりますかね)とか、ちょっと考えると容易に違法行為を問えるものがホール営業にはとても多いのだ。

もちろん釘調整は無承認変更なのだが「日本に存在する全てのぱちんこ屋が毎日やっていること」だし、なんなら狭い店の箱積みは消防法違反でも風営法施行条例違反でも、なんでも言いがかりのようなことは言える。

 

私自身が、一部の地域でこのようなことを言い出しているという話を聞いている。

その所轄署の職員がガチでそのように言ってるのであれば、そこの地域はリスト型式がかなり早くなくなることになる。

それが本部単位で言うことになれば、その県も同様にとなりそうだが、今のところそのような警察本部の存在を私は知らない。

 

というか、次のリスト通知の予定は6月頃なのだが、5月は伊勢志摩サミット開催に伴う入替自粛である。

4月に入替しなければ、回収リストの撤去は5月は不可能であり、6月に入ってしまう。

 

第三弾リストはさらに台数が多くなることは見込まれるため、第一弾と第二弾リストの回収撤去状況によっては通知時期が遅れたりすることもあるだろう。

 

とまあ、このように「あとは撤去していくだけだが、いつまでにどれくらい、どんなペースで外れていくのか全然わからない」状態にあって、その細かい点がはっきりしない状態が5月から6月まで続く、ということだ。4月からは適正な状態での納品ばかりになるというが、5月に新台納品は1か月お休みするわけで、適正な遊技機の供給状況も5月を挟んで4月と6月と、なんとなくグダグダ感がある。

そのような中、補償条件等の話し合いがあって、具体的な決定はなく、ということばかり見聞きしていたら、さすがに私も「もう釘の話は飽きた」となるわけ。

 

適正な遊技機がどのようにホールにて使われるのか、私はそちらの方に関心が向かいつつある。

適正な遊技機は取扱説明書にベース値やヘソや他穴の累積入賞個数を記述するため、ホールが極端な釘調整をした場合に「ホールの責任としてバレる」ということもあるからだ。

今までは「メーカー責任」と考えていたホールが、ベース値30~35と記述された型式を20とかで使ったら、その瞬間「そのホールがアウト」だから、これはまたヤヤコシイ事態になることも想定される。

 

回収撤去よりも適正な遊技機のホールによるオペレーション(もちろん釘調整)が「適正な範囲内なのかどうか」今月から全てが適正な状態での納品なので、いろいろチェックしてみようと思う。

 

さて、多くのホールの釘調整担当者は、この意味ちゃんとわかってるかどうか。

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

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