規則改正内容が固まったが【POKKA吉田コラム #32】

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

規則改正に向けて、警察庁が7月11日からパブリックコメントを実施している。

これは政令改正などのときに、広く意見を募集するという行政手続きだ。

今回は、風営法施行規則、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則、二つの国家公安委員会規則が改正されることになる。

 

パブリックコメントにてようやく公表された規則改正案は、7月5日に警察庁が業界6団体(全日遊連、日遊協、日工組、日電協、全商協、回胴遊商)に配布した内容と同じだ。

7月5日に業界6団体に配布した改正案は、6月19日に配布した改正案から修正されている。

 

内容は、簡単に言えば、

・出玉率上限規制強化

・出玉率下限規制強化

・一回の出玉規制強化

・ぱちんこに設定搭載可

・管理遊技機(俗に言う封入式)が可

 

という感じである。

6月19日の改正案が、特にパチスロの規制強化が激しいものだったため、パチスロの将来に暗雲が立ち込めたが、7月5日の改正案でその心配はなくなった。

とは言いつつも、ぱちんこよりもパチスロの規制内容の方が厳しいというのが私見であり、射幸性抑制としてのバランスの悪さは否めない。

 

警察庁は今回の改正の目的を「ギャンブル等依存症対策」としている。

射幸性を抑制することが依存対策になるという、まず誰も聞いたことがない手法を採用したということは一つのポイントだ。

ただし、ぱちんこ業界に対する社会の風当たりの強さを考えると、依存対策として機能するかどうかは問わず、この辺で射幸性規制強化となるのはしかたがないという気はしている。

 

ここの読者は、その多くがエンドユーザーだと思う。

その意味では「これからどんな性能の遊技機が出てくるのか」というのが気になることだろう。

これ、まだまだ実は先の話です。

改正規則は来年2月1日施行という予定だ。

よほどの政治的な要請がない限り、8月末公布、来年2月1日施行は動かない。

 

では「来年2月1日以降は改正規則の機種しかないのか」と言えば、そうではない。

経過措置が盛り込まれているためだ。

このため、現行規則の機種も、検定有効期間内であれば、メーカーは新台として製造販売することも可能だし、中古移動も可能だ。

 

経過措置を考慮すると、改正規則の機種ばかりになるのは今から3年以上の先のことである。

つまり、徐々に変わっていくということなので、特段、エンドユーザーが今の段階で気にするようなことはないかもしれない。

また、今回の改正にあわせて、技術上の規格解釈基準も改正される。

さらには、ぱちんこやパチスロの自主規制の内容も改定される。

これら、解釈や自主規制の内容の方が、実は細かい規定になっており、性能を左右しやすいものだ。

それが決まっていくのはまだ先のこと。

今年中には決まりそうな気配であるが、現時点でそれらの内容は不明である。

だから、まあ、向こう3年間ほどはドラスティックな変化はなく、詳細部分はこれから決まるということなので、規則改正とはいえ、スケジュールは少々ゆったり気味である。

なので、あまり心配はいらない。

 

解釈基準や自主規制の詳細が判明したら、またここでも紹介してみよう。

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