ガリぞうが「攻略要素に気付いた過程」と「過去の高設定イベント」を振り返る【収支日記#19】 (2/2)

ガリぞうが「攻略要素に気付いた過程」と「過去の高設定イベント」を振り返る【収支日記#19】 eyecatch-image

時代を彩った高設定イベント

 

今でも設定状況を示唆していると思われるような公約取材は存在しますが、基本的に何かしらの手段で設定値を示す事は禁じられています。しかし、その昔はホール発信の独自の高設定イベントが恒常的に行われていましたし、当日中の設定発表も日常茶飯事でした。勿論、私もそういった高設定イベントを指針に立ち回っていた時期もあります。そこで今回は、私が過去に参加した高設定イベントと、その対応手段を箇条書きでまとめてみます。何かしら今の時代に応用できる点を見つけて頂けたら幸いです。

 

 

その①ドリーム7

 

業界最大手のチェーンが北海道に初進出し、最初の看板イベントが「ドリーム7」というモノでした。これは一列20台中、VIPシートと呼ばれるカドの一台だけ電源が落ちていて、残り19台の中で最も早くBIGを7回当てた人が設定5・6のVIPに移動できるというイベントでした。当時は設定5でも120%超えの機種が多々あったので、それはもう鉄火場です。

 

私が主に狙っていたのは、アステカとハナビでした。アステカルーレットが出ないように極力リール枠内に7が止まらない位置で押すよう心掛けたり、ハナビもBIG中のハズシは逆押しじゃなく中押しで処理速度を高めていました。それでもツモれる事は稀で、大体はグループ打ちの方々に持っていかれる事が多かったです。

 

私はこの早掛けイベントから「ノリ打ち」という人海戦術の強さを学びました。

 

 

その②いちかばちか

 

対象機種全台に「1か6か」・「2か5か」・「3か4か」の札が朝イチから刺さっているイベントがありました。1or6札の中には必ず一台設定6が、2or5の札の中には必ず一台設定5が存在していたので、開催日には長時間の並びを入れて通うようになりました。

 

このイベントで注意した点は、札と機種特性の相性です。例えば対象機種がハナビとサンダー(何れも四号機)だった場合。小役低確率維持率も含めた設定6の出玉率はハナビで114%、サンダーで117%なので、1or6に座るならサンダーVを打つべきです。しかし、1or6を取れず2or5に座る事になった場合は、2か5かをハッキリ見抜ける手段のないサンダーを避け、設定5以上の減算値判別が存在するハナビを選んでいました。

 

私はこのイベントで「設定1と6だけじゃなく各設定の特性を知っておく事で色んな傾向の店に対応できる」という事を学びました。

 

 

その③クレオフイベント

 

その昔、「BIG終了時に自動でクレジットがオフになると高設定」というイベントは割りとポピュラーで、いろんな店で催されていました。とある店でも各機種に一台ずつクレオフ台があるイベントをやっていて私も通っていたのですが、そこで若いガリ青年は驚きの事実に直面しました。クレオフ台狙いでハナビを打っていたら、同じハナビのシマの遠くでBIG終了時にクレオフの音が聞こえたので、私は他機種へ移動して再びクレオフ台を探し始めました。何機種かで探してみるも他客に先を越され、結局あぶれて帰ろうとすると、ハナビでクレオフ台を掘り当てていたハズの客が、何故か私の捨てたハナビを打っているのです。しかも、その彼が打っている私が捨てたハナビには、クレオフした証の札が刺さっていました。私が遠くで聞いたハナビのクレオフ音は、ライバルを減らす為に彼が自分で操作していたのだと後から知りました。ライバル達を騙してまで立ち回る人の存在を知り、当時は衝撃を受けました。

 

私はこのイベントで、パチンコ屋は馴れ合いばかりじゃなく、対人で騙し合い高設定を奪い合う事もある戦場なのだと学びました。

 

 

その④幸せの黄色いハンカチ

 

その昔、コイン貸出機が二台に一台しか置いていない時代がありました。隣の客が貸出機を使い終わるまで待っていなければならないあの感覚が今では懐かしく思います。その二台に一台しか置かれていないコイン貸出機の上に黄色いハンカチがぶら下がっていると、その左台か右台が設定5・6という「幸せの黄色いハンカチ」イベントがありました。

 

いくら二分の一と言えど、やはりハズレ台は打ちたくありません。幸いこの店は変判対策をしていなかったので、1ゲームも回さず変更か否かを見破れるスノーキーを率先して打つようにしていました。スノーキーは設定変更するとBETランプが強制的に3BET分点灯するので、前日の閉店前に1BETや2BETで1ゲーム消化しておくと、変更が一発でわかります。今で言う有利区間ランプの消灯みたいなモノです。

 

二台に一台しか置かれていない台間サンドを利用したイベントは他にもありました。台間サンドから黒いコインが出てきたら、そのサンドの両隣のどちらかは設定6というイベントです。しかし、悲しいかなこのイベントは二日間で終了してしまいました。私はバカ正直に千円ずつ投資しながら判別していたのですが、グループ打ちの方々は遊技せず朝イチからひたすら台間サンドにお金を入れ続けるという行為に出たのです。そして、黒いコインが出てきたらその両隣の二台を押さえ回し始めるという、ある意味効率的な立ち回りを見せていました。

 

私はこの黒コインイベントで、店側が意図する遊技性を無視した攻め方をすると、高設定イベント自体を終わらせる可能性があるので注意しようと学びました。

 

 

その⑤BGMで全6示唆

 

いくつか全6機種が存在し、その対象機種を時間ごとに店内BGMで発表するというイベントがありました。テレビ番組で言うイントロクイズみたいなモノです。BGMが流れる時間になると、聞こえやすい位置に人が集い、機種が分かった者からダッシュして台を押さえに行く姿が印象的でした。

 

ただ、この店は遊技性を求めていたのか、一筋縄ではいかない選曲が多く、客側の我々も難儀させられていました。例えばエウレカを発表したいなら「Days」を流せば早いのに、何故か「太陽の真ん中へ」を流したりするのです。モンキーターンを発表したいなら「Ultimate Running!!(デフォルトBGM)」や「ココロが止まらない」を流せば早いのに、何故か「Challenging Your Dreams(獲得500枚突破後のBGM)」を流したりするのです。しかし、それらのBGMを幅広く網羅しておけば設定6をツモれるとなると、やはり知っておかねばなりません。

 

私はこのBGMイベントで高設定をツモる為、あまり興味のなかったアニメ版権のBGM達を次から次へと聴き、勉強するようになりました。

 

昨今の公約取材同様、当時の設定を示唆するイベントも私はあまり得意としていませんでした。基本的にパチスロという遊技は無機物との闘いですが、そこにイベントが入る事で対人戦になりやすいように感じます。それでもパチスロ生活者としての今の私があるのは、こうしてイベントを介し対人戦をこなしてきたからだったように思います。今でも私は対人戦を苦手としていますが、やはり人の成長は人と交わってこそなのかもしれません。

 

 

以上、久しぶりの番外編でした。

私の経験を皆様の今後の立ち回りに応用して頂けたら幸いです。実戦記をお伝えできない期間はもうしばらく続きます。私の経験の中からどんなお話を聞いてみたいか等の意見がありましたら、コメント欄まで一筆よろしくお願いします。

 

来週は番外編その2として、私が経験したパチスロ生活者としての修羅場、そしてパチスロライターとしての修羅場についてのコラムを予定しています。初出しのネタも多くなりそうなので、炎上しないよう今の内から文章を精査しておきます。

お楽しみに。

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