木村よしお候補、惜しくも当選ならず。大崎一万発が参院選2022を総括!
パチンコ業界が支援した木村よしお候補は、11万3千余の票を集めたものの、比例20位で無念の落選となった。当選域まで4800票。惜敗ではあるが、しかし果てしなく遠い4800票である。この揺るがぬ現実を突きつけられてしまうと、あーしておけば、こーなっていればと、後悔ばかりが頭に浮かんでしまう。謝罪と感謝の連絡が各所から入ってくるし、また僕自身もお願いをした方に同じことをお返しする、あまり嬉しくはないループの中にある。負けたのだなあと実感する。
政連の総括はまだ出ていない段階であるが、僕自身の反省の弁を申し上げたい。
今回の選挙戦における僕(そして共に活動したヒロシ・ヤングさんはじめとするライター各位)の役割は何だったか。ひとつはホール現場の皆様の目を選挙に向けさせる客寄せパンダ業である。期間中、各地で業界従事者向け勉強会・演説会が行われたが、現場の方には「偉い人がお固い話をする場」と思われてしまう懸念がある。そこに演者業でもある我々が加わることで、何かしょーもないことやるんちゃうかと興味を持って来てくれる方が増えるかもしれない。司会を担ってくれたPOKKA吉田さんの差配で、あえてくだらない話を交えつつ露払いをして、本丸である木村候補、そして政連重鎮の演説に耳を傾けてもらう、そんなミッションであった。
その意味で一定の役割は果たせたと思うし、ご来場の各位には「パチンコ打ちの立場」から、パチンコ産業が存在する・していく意味や、それぞれが当事者感覚を持つ重要性も話させてもらった。そして我々の話はともかく、候補や政連からの熱いメッセージを受け取った方には、大きく心に響くものがあったはずである。
が、そこで肩の荷が降りたような気分になってしまい、また大局観があれば打ち手側にも族議員を戴く意味は理解してもらえるはずだと、本来の自分の役割であり、最も心を砕かねばならなかったエンドユーザー向けの訴求が疎か、あるいは上からの物言いになってしまった。本来、今回の選挙は業界組織戦であり、政連は20万人の従事者票を固めることを優先して動いてきた。もとよりエンドユーザー票は「トッピング」だったわけだが、それでは足りない(かもしれない)との実感を持って動けなかったことは心からお詫びすべき点である。
ゼニカネのやり取りだけで見るなら、業界とユーザーは敵同士である。明確で具体的なメリットが打ち出せなかった中、ユーザーの一般的感覚とは乖離した、トリクルダウンにも等しい大局観を持って業界の担ぐ候補者を応援しろと言うのは無理がある……との迷いを捨て切れなかった。どうしてわかってくれないんだと思いつつ、でもわかってくれるはずもないよねと常に揺れ動く感情の中で、丁寧さを欠いた活動に終始してしまった。ゆえに演者や媒体へのお願いも足りなかったし、巻き込み切れなかった。僕自身が業界内価値観に影響されてしまい、1千万人近いユーザーに向き合っていなかったのである。また、僕の物言いに反感して逃がしたユーザー票もあるだろう。痛恨である。
ただ、敗戦だからと言ってまったくの無意味だったとは思わない。前回よりもさらに業界がシュリンクしている中で、票を積み増しできた意味は大きい。業界の政治へのコミットが切れることはないし、次回への大きなステップになるだろう。また僕自身、エンドユーザーの方からは、前回とは比較にならない数の意見や励ましの声をいただいた。業界は敵ではなく、パチンコを通した「同じ仲間」との意識を持ってくださった方も少なからずいらっしゃると思いたい。
不謹慎な物言いかもしれないが、選挙戦最終日のSNSにおけるよしおラッシュ、そして開票終盤の手に汗握るデッドヒートに、一種のエンタメ性と高揚感を感じた業界人・ユーザーは少なくないはずだ。エンタメの本流であるパチンコ産業が、「選挙に参加すること」の面白さ、票を投じた当事者として見守るスリルをもっと打ち出すことができれば、エンドユーザーの見る目は変わっていただろう。それこそが、大義云々関係のない当事者感覚そのものである。改めて、そして自戒を込めて申し上げたい。エンドユーザーを大切にしろ、と。N党ガーシー候補は、組織に頼らず29万票近くを集めて初当選した。そこに、大いに学ぶべきポイントがあるのではないだろうか。
※最後になりましたが、ご協力と応援、そして叱咤をくださった多数の皆様に厚く御礼申し上げます。総括を待って、今後の自身の振る舞いを考え直したいと思います。ありがとうございました。
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