大崎一万発がぱちんこ業界に再び訪れた「来店演者ブーム」の現状や今後について解説!
世は空前の来店演者ブームである。パチンカスも歩けば来店に当たる、ホールも媒体もワッショイワッショイ演者を担ぎ、かくいう僕自身も神輿に乗って収録や取材に駆け回る毎日である。正確にカウントしたことはないが、良い日取りには全国数百いやもっと? の来店系イベントが開催され、ライターやパチンコ系演者等「本業」のみならず、コスプレイヤーライバーゲーマーアイドル格闘家配信者風俗評論家女優俳優マジシャン晒し屋……その他ありとあらゆるジャンルの「有名人」が全国のホールで集客アイコンに起用されている。果てはVtuberやAI画像すなわち非実在のキャラクターまでもが「来店」するバカ騒ぎである。
こうなったのは、昨年から続く広告宣伝規制緩和の流れである。今年3月に発出された「広告宣伝ガイドライン(第2版)」で、ライター・著名人招致や事前告知が実質的に解禁、全国一律で「(守るべきルールの中で)やっていいですよ」と警察庁、業界団体が認めた形になった。同時に、グレーゾーンだった公約商材や晒し屋が禁止され、その予算を来店系に振ったホールも多いのである。
僕は「警察の顔色次第」であるホール販促に関わってメチャクチャ長いので、ブームになったり規制されたり何度も大きな波に翻弄されてきた。来店系はその象徴みたいな歴史がある。先だってはパチスロ5号機が華やかかりし2014年ごろ〜の数年間、大いに盛り上がった「ライターバブル」である。演者数も今より圧倒的に少ない中、大人気パチスロライターのおこぼれに預かって僕も大変に景気がよろしかった。だから高い飲み屋にハマって……と、うつつを抜かしているうち5号機撤去とコロナ禍でバブルは弾け、寝ていても仕事が来ると調子に乗っていたライター、アコギな業者、切り替えに失敗したホールには今見ることのない人も少なくない。その後に伸びたのが晒し屋、公約商材である。
そして今、グレーな業者とイベントは影を潜め、堂々とやれるようになった来店系に再び脚光が当たっている。と言っても新しい媒体、若い世代、見たことないキャラ、業界外の参入も多数で、わずか10年前のバブル時と様相一変したシン・来店イベントである。パチンコ業界の伝統でもある「繰返しの歴史」に沿って、念願のガイドラインと共に来店イベントも輪廻と転生を遂げた。ルールが固まり、ちゃんとやる限りはちゃんと認められた存在になった。もうグレーじゃないんだ! 後ろ指差されることもないんだ! 堂々来店しますと言えるんだ! いや冗談のつもりはなく、僕にとってはそれぐらいドラマな展開だし、感涙に咽ぶぐらいは許してくれよって気分なのである(笑)。
僕は、最初の最初からホールの来店業務をやっている。「来店て仕事になんじゃね?」とホールに売り込みを始めたのも他ならぬ僕であるし、それから四半世紀が経った。いやね、玉を出してお客さんが来て、ホールも喜ぶみんな喜ぶ自分も仕事になる、こんな「善行」ヤメたくないじゃないですか。誰も損してない(はずな)のに悪いこと呼ばわりされたくもないんです。だからなるべく白く見えるよう抑えて八方ヨシにするべく気を使って、でもそんなの関係ねぇ的振る舞いの業者に泣かされたり綱渡りの連続でやってきたことがようやく許され歴史の中に組み込まれ、新しい地域でもOKになって、ごく普通にどこそこの何店に行きますと当たり前の告知を打てるようになった。いやー、読者の皆さんには関係なくて、そして大げさすぎて申し訳ないけど、心底嬉しいんですよ僕は。当たり前のことを当たり前にできる喜び! これで子供が成人するまであと5年、堂々と働き続けられるなと安堵もしているわけです。還暦過ぎるけど。
と、今のところはパチンコもちゃんと当たるし前向きに頑張れているのだが、いつまでも続くわけもないのは先述のとおりである。このブームがいつしぼんで輪廻して何に転生するかは誰にもわからない、でもその時はいつか確実にやってくる。もしかしたらこの次は、来店云々のレイヤーに留まらず、遊技の楽しみ方そのものやホールのあり方に関わるような変化かもしれない。それぐらい時代の流れは早いし、ついていかないと(いや先導しないと)崖っぷちから脱せないのがこの業界である。願わくば現場に出続けて、自分と業界の行く末を見届けたい……のだが、いや普通に考えて、60の爺に居場所があるとも思えないよなぁ(笑)。子供が一人前になるまでとか無理そうだが、使ってもらえる限りはパチンコ打つ仕事続けます。どこかのホールでお会いしましょう。
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