【銀景品】都内のホールで交換すると端玉が出まくる問題が来年ちょっと緩和しそうな件
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「銀景品」について。すでに業界ニュースとかまとめサイトなどでご存じの方も多いと思いますが、改めてざっくり解説! どうぞ!
死ぬほど端玉が出てた。
とりあえず本来パチンコ玉で交換できるアイテム群は「賞品」なんですけども、ここではより一般的に使われる「景品」という単語を用いて解説します。気になる方は脳内でなんとか読みかえてくださいまし。で、これはあくまでも特殊景品に金地金(きんじがね)を採用してる地域のみの話というのも念頭においてください。そもそもそうじゃない所には無関係な話であります。
そしてこの「金地金」というのが何かというところから解説。前提となる知識はこの辺でざっくりまとめていますが、要はボールペンなどのような流通価格が低いものを実際の価格より高く買い取るというのは色々と問題があり、またそこに利ザヤを見出した良くない人たちを呼び込むおそれがあることから、ちゃんと相応の価値があるものをぐるぐる回しましょうと、そういう意図で「金」を特殊景品に採用している所というのがあるんですな。んで「地金(じがね)」というのは加工されていない材料そのままを指すので、「金地金(きんじがね)」は「金」そのもの、という意味です。なので違う地域の方からするとピンとこないかも知れませんが、金地金を採用してる地域では、ケースに入ったグラム単位のゴールドが流通しています。
で、「金」というのはただの金属じゃなくて、貨幣制度においてかなり特殊な立ち位置の重要資源であります。たとえば我々が普通に使ってる「紙幣」というのは実際の価格より遥かに高い金額で流通しています。1万円札なんぞ極論するとただの紙切れなので本来は1万円の価値なんか無いんですけども「1万円の価値があるよ」というのを国家が保証してるからそうなってるんですな。んでその保証の礎になるのは何かというと、これが原初は金地金でありました。
要するに「金」の保有が先にあり、貨幣はそれを交換しやすく・使いやすく・持ち運び安くした約束手形であって、両者の総量は常に同じだったんですね。つまり国家が持ってる金と同じ量の貨幣というのが市中に流通しており、両者は好きに交換可能だったと。言い換えるなら紙幣を持つのは金地金を持つのと同じ意味だったんですね。んで人々は貨幣を信頼してたというより、イザとなったら金と交換できるから信頼していたと。これを「金本位制度」と呼びます。今はもうちょっと進化して「金を持ってなくても紙幣が刷れる」という「管理通貨制度」になってますが、多くの国はもとは金本位制をとっていました。
これが取られていた理由は「金が希少だから」に他ならず、そんなバンバン新しい金脈が見つかることもない=価値が安定しているから、なんですな。
んで特殊景品に「金地金」が採用されているのも全く同じ理由です。市場価値が高く、かつ価値が安定していて、暴落の危険が少ないから。他にも偽造対策とかそういう意味もあるんだと思いますが、とりあえず市場価値が高くて安定している、というのが一番デカい理由だと思われます。
が、この価値の高さというのが仇となり、金地金を採用している地域のパチンコ屋さんはすこし大変な状況になっちゃいます。
当初はおそらく「暴落(価格が急に下る)がない」という安心感で金地金にしたと思うんですが、どっこい下がるどころかこれがバチクソ上がっちゃったんですな。金というのは「資産」としての価値が非常に安定しているというイメージがあるので、社会情勢が不安定になった時には「現金を金地金にする」というのが資産保護の基本アクションのようです。銀行に現金を預けてても潰れたら終了なので、一番安全なのは金地金にして保管しとく、みたいな感じでしょうか。
さっきも書きましたが金の総量というのはいい意味で安定してるので、欲しい人がいっぱいいると当たり前に上がっちゃうんですな。そしてこの二十年で同時多発テロ、リーマンショック、コロナウイルス流行、さらにウクライナショック、あと個人的には「テクノロジー系のブルジョワがめちゃくちゃ増えた」のも理由だと思っていますが、これらの理由により金の需要が右肩上がりで上がっていった結果、金価格というのが当初の思惑を外れ、「特殊景品として適さない」レベルになっていったのでありました。
金がダメなら銀を使えばいいじゃない。
「特殊景品として適さない」というのは「最低流通額」「最高流通額」の2つの意味でそうなります。都内では現在1グラムの景品が9000円になってますが、何気にホールで提供できる物品の額には上限というのがあり、これより上げるのは現実的ではない。さらに下限の問題があって、都内で流通している最小の景品が0.1グラムなんですけども、これが現在は1000円。こっちは金額というよりも地金のサイズ的にこれより小さくするのは厳しい。100円単位がないんですね。要するに上がキツキツで下が下の意味を成してない。そういう意味で「特殊景品として適してない」という表現を使いました。
これが現在金地金の地域を取り巻く厳しい状況なんですが、これを解決するための方策として「大景品の廃止」「中景品の拡充」が進められており、そして今回出てきたのが「銀景品の導入」です。これは来年4月を目処に進んでるとのことで、気になる流通価格は1gで500円であるとのこと。これにより、現在都内で発生している「交換時の端玉が死ぬほど出る」問題がだいぶ解決すると見られています。
まあ会員カードを利用した貯玉もありますし、またスマスロ・スマパチが浸透するにつれて端玉調整もやりやすくなってるんで、この辺は打ち手の工夫である程度解消できる部分でもあるんですけどもね。
200円景品のほうがよくね?
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