ガリぞうが収録現場の裏側を公開！高設定ハナビに約8万円突っ込んだ事情とは？【収支日記#21】 (2/2)
裏事情②高設定と低設定のヤメ時
皆様はノーマルタイプの高設定をツモった際のヤメ時について悩んだ事があるでしょうか。もし悩んでしまった事があるのなら、その大半は期待値論からズレてしまっています。RT等の特殊な仕様を除けば、基本的にノーマルタイプの高設定台のヤメ時は閉店時一択です。逆に低設定台だと判断したなら、最も適したヤメ時は「今すぐ」です。ノーマルタイプのヤメ時はこの2つしかないのですが、「最も出ている時にヤメたい」という感情がヤメ時の悩みを呼び、期待値論からのズレを生じさせます。
私はパチスロを楽しみつつも、進退においては期待値論だけで動こうと努めています。今回の実戦記は、その最たる例かもしれません。
とある収録日。
自粛明け一発目となる今日は、収録し慣れた某店。通い慣れているだけに狙いの絞り方も決まっています。
基本的には末尾3or9狙いですが、台の位置により信頼度が異なります。基本的に目立つ位置の末尾3or9は強く、陰に隠れた位置だと弱くなります。これは常連さん周知の話であり、強い位置の末尾3・9は相当早く並ばなければ取れないので、弱い位置でワンチャンを狙う立ち回りがこの店での私のセオリーです。ただ、そんな頼りないセオリーでもこれまでの大量実戦値で106%ほど積めているので、あながち的外れな動きでもないと信じています。
ここまで分かっている店ながら、自粛前と比べ1つだけ大きく変わった点があります。以前に収録した時は並び順での入場でしたが、コロナ禍による影響か抽選方式に変わったようです。
開店30分前。100人ほど並ぶ中、この店で初の抽選を受けた入場番号は……5番。
まじですか。
しかも再整列してみると、空番が2つもあったのか、私の入場は3番手のようです。これなら弱い位置のワンチャンどころか、今まで絶対に取れなかった最優先の末尾3・9さえ狙えそうです。
10時、入場。エスカレーターを昇り、まずは最優先の狙い台に向かってみると、前に並ぶ2人は他へ行ったようで、お目当ての台は空席のまま。末尾3番のハナビのカド台をゲットしてニンマリ顔の私。私が知る中で過去に最も設定5・6が入っていた末尾3・9はこの台です。故に今までは相当早くから並ばないと取れませんでしたし、多少ハマった位でこの台を捨てる人もいなかったので、私はこの台に触った事がありません。それが入場抽選に変わったおかげで……よしっ、今日は私も多少数値が悪かろうと過去の傾向を信じて折れずに頑張ってみます。
※BIG後の数字は全て累計数で「BIG中ゲーム数#BIG中斜め風鈴回数_HC中ゲーム数.HC中ハズレ回数.HC中リプレイ回数#HG中ゲーム数.HG中ハズレ回数.HG中RTリプレイ回数」。
まだ14時過ぎだというのに投資が33Kにまで膨らみ、座っているのに眩暈を覚える私。ただ、ほぼ全ての設定推測要素が設定6以上で推移していますし、私考案のRTリプ判(2020年1月15日～1月21日の収支日記「自己肯定」参照)でも圧倒的に6以上です。この店の特日に最も設定5・6が入っていた台に座れた上でこの数値……もはやBIG中ハズレなど不要レベルで設定5・6の確信があります。これにて2コマ目押しを要するRTリプ判をヤメてブン回す事に専念します。
どこまでも追い銭は止まらず、ついに投資額は76Kに到達。投資が我が家の家賃の1.5倍にまで膨らみ、眩暈どころか手首を切ってやりたい衝動にさえかられます。しかし、RTリプ判を含む全ての推測要素は未だ設定6以上であり、この台が設定5・6であろう確信は揺らぎません。
こんな時、必ず考える事があります。仮にこの台を今ヤメたとして、明日も据え置きですと言われたら私は朝イチから打つのかと自問自答するようにしています。このハナビが明日も据えなら私は……確実に打ちます。明日打つなら今打っても同じな訳で。となれば続行しかありません。
ただ1つ問題があります。
私の中では設定5・6だろう結論が出ていますが、これは普段の稼働じゃなく収録実戦。RTリプ判の精度を知らず出玉重視で設定を判断しがちな入門者の方も観ている訳で。やはり、読み筋に加え細かな数値を合わせた総合的な設定推測よりも、一発でハッキリと分かるBIG中ハズレの画が必要ですが、こればっかりは自在に出せるハズもなく。後はBIG中ハズレの降臨を天に祈るのみです。
※画像はイメージです
出てくれました。期待値的な心配はしていませんでしたが、これで画的にも私の鬼投資が報われて一安心です。後は閉店までブン回すのみ。
店員さんに止められるまで打ちきっての実戦終了。出玉を流すと意外に783枚もあり、マイナスは2851枚で済みました。いや、投資が約8万とデカすぎるだけで、ハナビで-2800枚は普通に大敗ですけども。ただ、最後には設定別信頼度も設定1・2をほぼ否定した数値になりましたし、ツモれた台を悪展開に折れず最後まで打てて満足です。設定6が最も高い可能性を示していますが、過去の傾向からおそらくは設定5だったとしておきます。
いくら読み筋+RTリプ判で設定5・6の自信があったと言えど、BIG中ハズレも出ていないハナビに8万近くも現金投資して閉店まで打ちきれたのは、間違いなく日々培ってきた現場感の賜物です。「ノーマルタイプの低設定台のヤメ時は今すぐで高設定台のヤメ時は閉店時一択」を有言実行できた事も培ってきた現場感故でしょう。この現場感こそが、ライターや演者として何一つ合格点に達していない私が唯一振るえる武器なのだと再確認できた実戦でした。
以上、私が収録してきた中で会心作と思える2本を実戦記にしてみました。色々とホールに迷惑がかかる可能性のある部分まで書いてしまったので店名は伏せてありますが、どの動画の話か分かった方は改めて観直してみると新たな一面が見えてくるかもしれません。
こうした収録実戦の裏話に需要があるならば、また機会を見て書いてみようと思います。「この動画の実戦記を読みたい」等、要望がありましたらコメント欄まで一筆よろしくお願いします。
北海道出身のパチスロライター兼パチスロ生活者。パチスロについての自作サイト運営から、漫画原作者およびライターに。漫画「プロスロ」は16年の長期連載。現在は実稼動経験と豊富すぎる知識に基づく勝ち方、打ち方で魅せる動画で多くの支持を集める。特にジャグラーに関して圧倒的なノウハウを持つ「ジャグ神」
- https://twitter.com/garizo2
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