ガリぞうが2000枚ノマれても退かずに打ち切った根拠とは?【収支日記#55:2021年4月13日(火)~4月19日(月)】 (2/3)

ガリぞうが2000枚ノマれても退かずに打ち切った根拠とは?【収支日記#55:2021年4月13日(火)~4月19日(月)】 eyecatch-image

4月16日:ボイスコミック

 

大阪から福岡への移動日でした。こんな日は宿にパソコンを持ち込んで原稿に勤しんだりするのですが、書き物のストックも一通り終わっていたので、今日は溜まっていたボイスコミックの事前チェックをする事に。

 

今、APチャンネルでは「スーパーパチスロ777(竹書房)」で連載されていた頃の私の漫画「プロスロ-パチスロで勝つ為の王道-(2001~2017年)」がボイスコミック化されています。当時の漫画のコマがそのまま動画内に映し出され、声優さんがアテレコしてくれていたり効果音やBGMまで流れるという、古参の漫画原作者にとっては涙腺が緩くなるほどに感慨深い仕上がりになっています。

 

当時から私は主人公である以前に漫画の原作者だったので、自分以外の人の感情も俯瞰で見て把握しなければなりませんでした。そんな立場上の問題や葛藤がこのボイスコミックからも見て取られ、観ているだけで傷心に浸ってしまいます。そこで今回は、漫画の原作者として今の己を客観的に自己分析してみます。

 

今は自分をどう思っているのか。

何が正しいと感じているのか。

 

そんな自己分析をボイスコミックの紹介と合わせ、全て正直に書いていきます。

 

 


 

誰かの役には立っていたい

 

所詮はエゴなのかもしれませんが、パチンコ・パチスロ生活者は基本的に社会貢献できていないので、誰かの役に立つ事もなければ期待される事もありません。そんな生活を続けていたからなのかは分かりませんが、こんなクズな人間でも「誰かの役に立ちたい欲」はこの稼業を始めてから今に至るまでずっと持ち続けています。唯一の得意スキル「パチスロで勝つ能力」を発信する事で誰かの役に立ち続けたいという思いは今後もなくならないと思います。

 

>>【動画】プロスロ-パチスロで勝つ為の王道-第66回「勝ちたい者と勝たなきゃならない者」

 

 


 

責任慣れしていない

 

期待されすぎるとプレッシャーが大きなストレスになるようです。日々の稼働では巨額のビジネスを回す事もなければ、大多数の方々から期待されるような案件を動かす事もなく、基本的にパチンコ・パチスロ生活者は一切の責任を負う事のないまま生きられます。また、社会に疎い自分を省みるほど自信を失いがちです。こうした生活が責任への慣れを培えず、ストレスに弱い身体を形成してきたのだろうと思っています。

 

>>【動画】プロスロ-パチスロで勝つ為の王道-第50回「勇気と覚悟」

 


 

優しさ=弱さ

 

多くの方から「優しい」と言われますが、自分では「弱さ」だと認識しています。

 

社会に出ると、その弱さはより顕著に表れます。6桁・7桁にも及ぶ原稿料・出演料の未払いについて泣き寝入りしたり、明らかに私は得がなく(むしろ赤字)相手に莫大な利益が入る案件を断りきれずに受けてしまったり、体力的に厳しいのに熱意と言う名のしつこさに負けて過密スケジュールになってしまったりといった弱さは今も直っていません。

 

こうした弱さは普段の稼働でもありますが、パチスロは人としての弱さをスキルが補ってくれるので何とか生き永らえていると思っています。

 

>>【動画】プロスロ-パチスロで勝つ為の王道-第18回「最後の良心」

 


 

要領が悪い

 

昔のスタイルのままやれているからか、それとも昔のままやろうとし続けたいからなのかは分かりませんが、時代に応じた動き方を避けたがる側面もあります。

 

今の時代、1人より2人、2人より3人で情報交換し合った方が圧倒的に勝ちやすいのに今でもピン稼働を続けていたり、混雑店の全台系を狙った方が設定状況的に安心して打てるのに未だピンヅモを狙ったりしていますし。ただ、古いスタイルを貫けると思えるまでは他の面で努力し続けたいとは思っています。

 

>>【動画】プロスロ-パチスロで勝つ為の王道-第21回「優しさと厳しさ」

 


 

こうして書いていて、やはり私は社会的弱者なんだなと改めて感じます。

 

この話は物書き歴22年目で初めて公の場で書きますが、パチスロで生活する2年ほど前、22歳の頃に私は家庭用電話機の訪問販売をしていました。月々3000円の7年ローンというとても高い電話機です。壊れにくかったり保守保証がついていたりはしますが、それでも個人的には「高すぎる」と感じるコードレス電話機を訪問販売で売っていました。当時の訪問販売業界では、社会的弱者を狙う立ち回りが有効とされていました。

 

例えばサイディングが入っていたり。

例えばソーラー電池が屋根についていたり。

 

そういった家に営業をかければ、「既に何かしらの訪問販売に屈した住人」が出てきて契約に結び付きやすいという方法論です。当時の私は「売る側」でしたが、人として見れば私は相手が訪問販売でも確実に「断りきれず買ってしまう側」です。社会では「売る側」が利を得られ、「買ってしまう側」が損を被ると思っています。

 

私が抱く社会の印象は、期待され、こき使われ、裏切られ、責任を取らされて捨てられるというイメージです。しかし、パチスロは私に何か期待する事も責任を取らされる事もなく、こちらがスキルさえ磨き続けていれば後は気楽な生活を許してくれます。こんな偏見の固まりをとがめられる事なく継続させられるよう、これからもパチスロと真剣に向き合っていきたいと思います。

 

最後に。紹介した動画以外にもAPチャンネルで60作品以上のボイスコミックが公開されています。予定では10年分(2008~2017年連載分)続くハズなので、興味を持って頂けたら他の作品も観てやってください。

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