P牙狼月虹ノ旅人の中古価格が300万円!?POKKA吉田が牙狼一色となった業界の動きを解説

P牙狼月虹ノ旅人の中古価格が300万円!?POKKA吉田が牙狼一色となった業界の動きを解説 eyecatch-image

バックナンバーはこちら

POKKA吉田 プロフィール
POKKA吉田

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

6月はやはり牙狼

 

牙狼が絶好調と言って良い。導入店での営業成績はもちろんのこと、供給不足というか需要が極めて旺盛なため、中古相場が近年見たことがない価格帯にまで跳ね上がっている。1台で下手したらそこそこの準高級車が新車で買え、10台で家が建つような価格帯だ。サンセイは今回、牙狼を3万台ほど出したという話であるが、令和の時代に3万台でここまで需給逼迫するほど人気になる機種は珍しい。200万円超えは当たり前、下手したら300万円近くというのは、近年正直ほとんど聞いたことがないレベルである。

 

昨年の源さん韋駄天に続き、というよりも、それを超えるような初動を見せている。店舗にもよるが店稼働が上向いているデータも確認することができ、また、この一年ほど業界関係者やファン界隈で議論された?「遊タイム是非論」なる珍議論もこれにて終結するのではないだろうか。

 

もとは4月に出てくる予定だったが部材調達関係で約2ヵ月延期となり、先行で西日本から1週間遅れで東日本という、大注目機にしては変わった設置スケジュールとなっていた。

 

導入店はもちろん、導入できなかったすべての店(スロ専を除く)について、おそらく牙狼の再販を強く願っているだろう。ただし、牙狼はそもそも4月に部材調達関係で延期になった機種である。サンセイはそれ以上のアナウンスをしていないので詳細は不明だが、当時は世界的な半導体不足の状況が影響していると指摘する人が多かった。これは世界中のいろんな製造業に強く影響しているのは事実であり、まだ解消されてはいない。そもそも予定を組んでいるスケジュール上の調達については1年先くらいまでは手当ては可能かもしれないが、「再販」というのは「需要が旺盛なので急遽増産するから同じものを調達する」ことで初めて実現するものである。たとえば樹脂役物などの部材業者。こちらも有力業者は数年先くらいまで型おこしから製造計画まで出来上がっていたりすることが多く、人気機種の再販については遊技機メーカー側からすると仕入れにそれなりのハードルがある。値段もそうだし支払いも現金になったりすることもあるくらいだ。また、牙狼は当初予定が何台だったかはともかく、明らかに設置前の(しかも延期前の)案件時点で供給大幅不足になる需要が確定していた。実際に再販すれば飛ぶように売れるはずであるが、サンセイが再販に漕ぎ着けるかどうかはまだ不明である。

 

こうなるとホール視点でいうと「極めて強い飢餓感」が発生する。導入店も導入できなかった店も「牙狼を渇望する」という状況になるわけである。

 

店が飢餓感を持つくらいだから遊技客も飢餓感を持つだろう。牙狼は遊タイム搭載機種だしその遊タイム性能は遊技客にとってものすごく有利なものというか、目的の大当たり状態に導いてくれる設計である。これが普通の機種なら頑張れば回転数を選んで期待値的にも有利な状態から打ち始めることも可能だろうが、多くの店ではそのような立ち回りができるはずもなく。結果、普通に大人気機種、ということになるわけだ。

 

性能規制的なことを言うと、牙狼と同様の性能の機種が今後出てくる可能性は普通にある。牙狼はなんら規則や自主規制(日工組内規)に抵触するものではないから適合したし世に出ているわけだ。ただし牙狼と同様の性能の型式試験適合ということになればどうか。牙狼がある以上不可能ではないが、よく適合したな、というレベルにはあるかもしれない。

 

また、出玉性能だけで機種評価ができるものでもない。どんな時期でもトップレベルの出玉性能機種というのはいくつもあって、それぞれ営業成績は異なっている。当たり前だが、演出もゲージ構成もコンテンツタイトルの訴求力も、そして遊技客が持つイメージも、それらを左右する。牙狼は歴代シリーズに大成功機種とそうでもない機種とが混在しており(今はこれが大手メーカーの強いタイトルでも一般的)、しかし明らかに初代の牙狼XXを彷彿させるような魅力を遊技客に提供している。

 

これがこのまま続き、願わくば諸環境をクリアしてある程度の台数が再販されて、それでも長期間人気が衰えず、という状況になればぱちんこ市場はかなり助かることになる。日本全国に設置されているぱちんこ遊技機の台数を考えれば3万台の大成功機種というよりは10万台レベルの大成功機種ということで市場全体を昨年から1年間盛り上げてくれた源さん韋駄天とともに活性化してくれることを期待したい。が、それは再販に向けての様々なハードルがクリアできるかという問題にもよるだろう。

 

他メーカーは4月の段階で牙狼の需給逼迫を知っており性能もわかっているわけだ。そして設置後の大成功も知っている。設置されて成功を見てから「わが社も…」ということではなくて、牙狼が2ヵ月ほど延期されていたのもポイントだ。昨年、源さん韋駄天に続けと多くのメーカーがメイン設計を作り変える作業をしていたのは5月から6月のこと。同機種が4月末から導入されたからである。牙狼の場合は4月の時点で同様のことを多くのメーカーが可能にするわけだし、なんなら3月からも可能だ。急に今になって「牙狼に続け」というのではなくて「春から既に牙狼に続け」と頑張っているメーカーは案外多い。

 

となると、同等の性能で別のメーカーの別の機種が近い将来台頭する可能性もある。こうなると相乗効果みたいなものであり、市場全体が活性化する。旧規則ぱちんこの399マックスタイプと呼ばれたカテゴリが台頭したのは、花の慶次(雲)があり、北斗の拳ケン・ラオウがあり、そして牙狼XXがあった。同じようなことを今年実現できれば、改正規則機市場のうち、ぱちんこの将来性に不安は全くなくなりそうである。

 

来年の今頃、改正規則機ぱちんこ市場を振り返るとき「源さん韋駄天があって、牙狼で火がついて、そして○○とか△△とか□□とかが出てきて市場が成熟した」みたいに言えると理想的だ。その意味では再販を繰り返して10万台レベルの設置オーダーになった源さん韋駄天に続いて牙狼も是非そうなってほしいが、これはどうなるか。そして、他メーカーの他機種の同等の性能の台頭も期待したい。

 

こういう状況を想定というか、考えることができる時点で牙狼は近年トップレベルの市場活性化機種ということが言える。来年振り返るときに最良のシナリオで振り返ることができるのであれば、牙狼はぱちんこ復活元年のエポックメイキングになることもできるだろう。むしろそうなって欲しいものである。

 

サンセイにもそれ以外のメーカーにも、今は強く期待しておきたいと思う。

この記事を共有

いいね!する

143
  • 1:2021-07-15 20:40:11敢えて今の時期にパチンコを遊技するのは、無謀な話し。6号機の低迷により、遊技客の減少、台粗利売り上げ減少の補填は、まさにパチンコ。多くの店舗の集客手段がパチスロでパチンコに回遊させる手法。牙狼の話題が尽きないが、本格的なパチンコ復活はまだ先なのでは。
  • 2:2021-07-16 12:12:23もう客飛んでるぞ、右入らないは、連しないわで、

この記事にコメントする

以下の内容を含むコメントは削除対象とさせていただきます。

・公序良俗に反する事項、個人情報、誹謗中傷、スパム行為

・禁止語句を回避する旨の記述、伏字を含む文字列

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る