【旧規則機撤去問題】1月31日に何が起こる?旧規則機が完全に消える日について知りたい!
チワッスあしのです!
世の中には「ふわっと理解してること」がたくさんあります。例えば「まつぼっくり」の「ぼっくり」ってなんやねん。みたいな。くりって付いてるから栗の実に関連する何かなんだろうなと思ってたら、これ「き○たま」って意味らしいです(マジ)。こういう事、あるよね!
というわけで今日もパチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解してること」を個人的に調べて解説していきます。今回は「1月31日に何が起きるの?」というもの。何か色々とヤバそうだけど一体どういうことやねん、という話です。どうぞ!
旧規則機が撤去期限を迎えるよ!
はい2022年1月31日には「旧規則機」の撤去期限が来ます。これフワっと理解してると「旧基準機」って言っちゃいそうになるんですが、この根拠になっとるのは国家公安委員会というところが定めし「国家公安委員会規則」というものなので、「旧規則機」という言い方が正しいです。別に意味が伝わればどっちでも良いんですけども、ライターは「旧基準機」って書くとそのメディアの編集長にビンタされるので気をつけたほうがいいです。キソクね。キソク。キュウキソク。
そしてこの辺に関しては筆者が説明するよりその道のマスターであるPOKKA吉田さんがななプレスの読者向けに解説コラムを書かれているので、そっちを読んだ方が100倍早いし詳しいんですが敢えて丸っこく解説しますと、要するに今の世は既に6号機(あるいはP機)になっとるので旧規則で認可された機種は「経過措置」というお目溢しを頂きつつ動かしておる状況。そしてそれは1月31日に切れるし再延長も考えづらいよ、という事です。そして今回のは組合の自主的な規制とは無関係な法律的な問題なので、従わなきゃ「取締対象」となります。
じゃあ具体的にどの機種が期限を迎えるか。はいこれは旧規則機、つまり5.x号機全部、そしてCR機全部です。
この中で特に深刻なダメージになると思われるのがパチスロの「ジャグラー」シリーズ。6号機のジャグラー結構面白いから全部それに変えちゃえばいいだろと思っちゃいそうになりますが、代替機の数が単純に足りてません。要するにジャグラーをジャグラーで穴埋めできる状況ではないので、そのシマを今後どう運営するかに頭を抱えてる店長さんもかなり多いとの事。筆者が店長さんやコンサルタントさん、販売業者さんに「ジャグラーコーナーどうすんの」とヒアリングした中では「バラエティ化」「低貸化」の意見が支配的で、あとはベニヤ化ももちろん検討対象になってるとの事でした。
ベニヤ……。はいこれは現在入替え需要を見越して上昇傾向にある中古機市場が2月になると落ち着くことが予想されるため、一旦ベニヤにしたあと2月以降に中古機を導入して動かすつもり、という意味が強いとの事。おそらく筆者が店長だったら取るアクションはこれだと思います。というのも、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、ホールは「機械」を可売却資産として考えています。店舗内で運用して益を出す以外に、機械売買での利益も出せるという事ですね。「新台を買う」のと「既存機を売る」のはホールの中ではごくごく自然に行われてるセットプレイでして、目鼻の聞く機械担当のひとは「高くなりそうな機種」を余分に購入しといて値段がハネ上がった時に売り、その売却益で別の新台を買うという、凄腕の相場師の如きムーブも華麗に決められております。
んで旧基準機はどうなのかというと、これはもう設置出来ない機種になるので、当然売れないッス。廃棄です。売って買う、という基本の動きが効かない以上、1月の撤去期限は余計に資金がかかるわけで、そこに中古相場の高騰が重なると、ちょっともう一旦ベニヤにして耐えようぜみたいな発想はごくごく普通に出てくるものと思われます。ちなみに中古の「マイジャグラーV」は現在235万円なり。ヒーハー! まだ1ヵ月前でこれだぜ!
▲旧規則機撤去の台風の目となるジャグラーシリーズ。中古価格爆裂高騰中。
コロナ&半導体不足も地味に痛い!?
1月31日の旧規則機撤去期限には「コロナ」及び「世界的な半導体不足」も無関係じゃないと言われております。特にパチンコに顕著ですが、最近新機種の出荷台数がやたら少ないと思いませんか。単純に売れねぇからだろと思われるかもしれませんしその側面もあるのですが、一方で「作れねぇ」というのも無視できない理由になってます。コロナによる工場の稼働停止、あるいは生産計画の縮小。中国の工場に金型を依頼しとるのに納期がすげー遅くなった、みたいな話も聞きました。これで各種部材が滞っておるところに世界的な半導体の不足および価格高騰。これが重なっとるので、パチンコの「製造業」がダメージを受けてるのですな。
これに関しては事前にそれを見越し、計画的に生産能力を振り分けてるメーカーに関してはあんまりダメージが無い、みたいな話も聞きます。半導体はノーダメージだけど部材のが100倍がやべえという話もあり。逆に半導体が全然足りねぇみたいな話も。これに関してはメーカーごとに影響度が違うようですが、まあ何もねぇよりかは不味いに決まってるので、まるっきり影響がないわけではなさそうです。
んでこれが昨今の新台の出荷台数減少・あるいは増産計画の中止・縮小、または販売計画の見直し等につながっておるとも言われております。出荷台数が少なければ単純にほしい機種が手に入らない、という事態にもなります。例えばアムテックスの「Pうまい棒4500〜10500」は特殊スペックの中では異常値ともいえる好成績を残している事で知られています。これいまいちピンと来ない人もいるかも知れませんが、稼働・玉利ともにすげー優秀で11月の段階では中古相場もとんでもねぇ事になっていました。増産が決まった現在はやや落ち着いたようですが、まだ弾数的には全然足りてないです。メーカーとしても機会損失防止の為に大至急もっと増産したいところだと思うのですが、そうは行かない事情というのも察せられます。
全日遊連の通達によると11月末時点での旧規則機残存数は88万台。そっから1ヵ月経ってたぶん希望的観測込みで70万台くらいにはなっとるハズだとおもうのですが、これがたった1ヵ月の間に一気に市場から消えるとなると、穴埋めになる新台の生産能力は当然ですが無いッス。とはいえ中古も高い。こうならないように「計画的撤去」に協力しましょうとなっておったのですが、まあホールも従業員を養わなければならないですし、ドル箱の5号機を早々に手放したホールが今どうなってるかというのを見ると、なんとも八方塞がりな状況だよなぁと、今更ながら途方にくれちゃいます。
残された期限はあと1ヵ月。果たしてどうなる事やら……。
▲増産されてもまだめちゃ高い「PF機動戦士ガンダムユニコーン」。数が足りてない!
超珍しく真面目にコラム書きました
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