【スーパーブラックジャック】ストック放出の為のATが斬新だった!RIOちゃんのデビュー作を振り返る
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「スーパーブラックジャック」について。ホールでも現在大人気稼働中「スーパーリオエース」のヒロイン「リオ」ちゃんのデビュー作ですな。かなり昔の機種ですしそろそろ知らない人も多くなってきたと思うので振り返ってみましょう。過去のリオちゃんを知ればリオエースがもっと楽しくなるかも? どうぞ!
ボーナス放出のシステムが天才だった
NETの『スーパーブラックジャック』は2003年に発売されました。一応これ後継機になっていて、前作にあたるのが『ブラックジャック777』(2001年)という機種です。これが実は史上初のストック機でした。で、これ史上初のストック機というと山佐の『スーパーリノ』を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、そっちは成立したリプレイを制御で蹴ってハズレに見せかけつつボーナスを揃わなくするサイレントストックの初出です。揃うリプレイでボーナスを蹴るタイプのストック機はそれ以前にもあったわけですな。
んでAT全盛期も過ぎ去って周りがサイレントストック機ばっかりになってきた頃にブチ込まれたのが表題の後継機『スーパーブラックジャック』でした。これがリオちゃんのデビュー作。ゆえに萌えスロの元祖としても知られており、実際、出たばっかの頃は景品用のカレンダーなどがヤフオクでそこそこの価格で売買されるなどしておりました。
で、この機種はリオちゃんばっかり言われる事が多い印象ですが、何気にシステム的にもガツンと尖っておりました。まずは通常時のATを2つ搭載していること。「ストックタイム」「リオチャンス」がそれです。んでこの2つは役割が全く違い、「ストックタイム」は「リオチャンス」のストック特化ゾーン的な扱い。んで「リオチャンス」はボーナスのストック放出トリガーでした。要するに「リオチャンス」に入れば一個ボーナスを放出。この機種はゲーム数解除のシステムは無いので連チャンモードみたいなのは搭載しておらず、あくまでも「リオチャンス」を複数所持した状態がすなわち連チャンモードみたいな扱いでした。
さてATを2つ搭載してる……といっても凄さがよく分からんのですが、これを理解するには件の機種の「ボーナス放出条件」をチェックしなければなりません。これ複数あるのですが、中でもおさえるべきなのは「小役6連続」での解除です。で、これだけだと実はちょっと不十分で、さらに詳しく書くなら「(押し順ベル以外の)小役6連続」がST解除の条件になってました。で、これメイン小役である「押し順ベル」が「押し順チェリー」と同一フラグになっており、2つのATはそのナビする小役の種類が違うんですな。つまり「ストックタイム」はボーナス放出条件に当てハマらないベルをナビしボーナス放出を回避しつつ純増があるAT区間として成立させ、「リオタイム」ではチェリーの押し順をナビするので簡単に小役6連が達成され、ボーナスが放出されると。もちろん「ストックタイム」中でもたまたまリプレイやレア小役等で6連が成立するとそのままボーナス確定画面に移動しました。
この辺は地味ですが天才的な発想だと思います。前作『ブラックジャック777』のストックタイム(ずっとリプレイが揃い続けるやつでした)の遊技性を再現しつつ、サイレントストックとしての爆発力も担保するという一挙両得感のある仕様なり。リオチャンスに潜伏を持たせる事でゲーム性のメリハリもばっちりですし、またリオチャンスの当選ごとに最大7連の連チャン性能を持たせつつ「ストックタイム」にもまた50G or 777Gの2種を用意することで、とりあえず色々噛み合えばエグい事になっちゃうかもだぜという、往年のAT機っぽい夢が見れるというすげー仕様でございました。
なお「ATを利用した小役連でストックを解除する」という仕組みはロデオの『旋風の用心棒』の方がちょっと先なり。
ネットさんが独特の立ち位置に
こちらのコラムでもちょいちょい書いてる気がしますが4号機時代のNETはどっちかというと緩い笑いを武器にしてた気がします。『トーフ』シリーズや『カイゾクショック』『ジャングルビート』とか。それが『モグモグ風林火山』あたりでゲームメーカーのテクモとコラボするようになってから液晶演出のクオリティが爆上がりし、そうして生まれたのが『スーパーブラックジャック』です。以後、ネットは『十字架』『賞金首』といった演出巧者っぷりが輝く機種を定期的にリリースするようになります。
4号機後半からだいぶソッチの気配がありましたが、本格的に『萌えの方向』が顕著になってきたはのは5号機になってから。時折『熊酒場』や『ハワイ』『チバリヨ』『闇芝居』といった例外はあれど、初っ端の『リオパラダイス』から近年の台にいたるまで、出る機種の多くが萌えスロという、その道を極めし帝王のようなメーカーになっています。もちろんそれは『スーパーブラックジャック』に端を発するものですが、多分方向性がバキっと固まったのは『ドリスタ』だと思います。当時はこれ打った瞬間「あ、覚悟決めたんだな」と思ったものでした。いいぞもっとやれ!
ハイパーブラックジャックの実機ほしい
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