大崎一万発がネットで噂になっているスマスロの「ある現象」について考察!

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デビュー初日から下馬評に違わぬ爆裂ぶりを見せつけ、早くも高射幸機プレイヤーをトリコにしているパチスロ界の救世主・スマートパチスロ。出玉感の強い2機種が先導していることもあり、スマスロ=運ゲー・無理ゲー的評価も多いようだが、これはおそらくスタートダッシュ期である今だけの現象。大反対の声も大きかったCR機が、結果的には市場を独占した30年前のように、今後数年をかけて現行パチスロの大半がスマスロに置き換わる流れとなるはずで、遊べる機種も続々とラインナップされてくるだろう。お年寄りがスマスロジャグラーを遊技する光景を目にするのもそう遠くない話だろう。

 

目立った導入時のトラブルもなく、ホールにもプレイヤーにとってもまずは上々の船出と言っていい状況だが、そんな中、あるスマスロ機種の「ある現象」が一部で物議を醸している。と、内容をはっきり書けないのには理由があって、大手媒体のウェブサイトから、その現象をテーマにしたレポートやコラムが、いきなり削除あるいは内容変更される等の不可思議な事態が発生しているのだ。検索すると多数その現象を取り上げた掲示板や個人ブログ、YouTubeチャンネル等はヒットするが、「オフィシャル」の情報はどこにも見当たらない。当コラムも僕の個人ブログではないので、申し訳ないがぼんやりふんわりのままで進めさせていただきたい。

 

概要だけ申し上げると、通常(とされている)挙動とは明らかに異なる出方をする台が少なからずの割合でホールに存在しているという。しかもそれは恒久的な状態ではなく、「普通」に戻ったり、逆に普通の台がある時からその状態に突入したりするらしい。これは一体どういうことだろうか?

 

複数の事情通氏にリサーチした結果、その状態が存在している理由、あるいは公式の説明がない等のアウトラインは、おおむね掲示板等で議論されている通りの事情だろうと推察される。ここで勘違いしないでほしいのは、これは決して「違法な手法」ではないということである。パチスロでは、BRボーナスや小役は一発抽選でなければいけないが、AT役に関しては、多様な抽選状態や契機の組み合わせで当否を演出できるし、その詳細に関しては未だブラックボックスの中だ。もちろん、打ち手から見えないとは言っても、適法に作られているからこそ国家公安委員会の型式試験に適合して世に出てくるわけだが、その「作り方のテクニック」すべてが詳にされた台は過去なかったりする。今回は話題性の大きいスマスロ第一弾機であり、また事前情報とはあまりにかけ離れたゲーム性に変貌するため、ことさら目立ってしまったということになろう。

 

ただ、違法ではないにしても、「聞いてないよ」「話が違うよ」となるのは無理ないところで、詐欺だと厳しい表現をするプレイヤーがいるのも頷ける話だ。パチンコで言えば牙狼を打っているつもりが中身は甘デジだった……に近い話で、なんでそんなことになるのか説明ぐらいしてくれよとメーカーに詰め寄りたくなる気持ちは僕も同じである。

 

隠すから「悪いこと」になってしまう。そんな必要あったんでしょうか、と正直思う。全国ホールデータをプレイヤーでも拾えるネットの時代、出方に関する情報が隠し切れるわけもない中、最初からゲーム性のひとつとして、こういう状態も込みの波であり出玉率ですよとディスクロージャーするわけにはいかなかったのだろうか。無理? いや、それも味付けの仕方、表現のやり方次第だったのではないか。「凪モード搭載! 突入したら楽しさ一変、穏やかな出玉推移のゲーム性が楽しめる! ※出方は変わりますが、機械割は突入前と変化しません」とでもすれば、イメージはずいぶん変わってくるのではないか。なんとなく遊べるのであるなら、その状態でもいいよなと考えるプレイヤーだっているのではないか。
※僕自身、知らずに打った初打ち時の出玉推移は、今考えるとその特殊状態だった可能性が少なからずある。よく当たるがATは伸びず、出玉は一定ラインを行ったり来たり。聞いてた話と違うが、これはこれでオモロイやん、と半日打ってちょい負けで、怖いイメージが一変したのは事実である。

 

業界事情は理解するし、違法な手法でないことも承知している。5号機時代から散見された手法であり、出玉感を伴ったスペックをいち早く市場投入するために必要な措置だったとメーカー側の事情も忖度できる。「そのおかげ」で荒いスリリングなゲーム性を楽しめるのは間違いないわけで、是非を論うつもりもない。しかし、隠してしまったがゆえにダメじゃない手法が悪のような見え方になってしまったし、邪推や不信感を招くことにもなった。あまりにもったいないし、残念としか言えないではないか。キカイは確かにスマートになったが、この辺の情報戦は旧態依然のまま、ちっともスマートではない。今後のディスクロージャーのあり方に関し、メーカーには強く再考を促したい一件である。

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