【擬似】パチンコやパチスロで使われる「擬似〇〇」ってどういう意味？

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「擬似（ぎじ）」について。パチンコ、パチスロ両方に出てくる単語ですが、簡単な話なので両方まとめてサクッと解説しときます。どうぞ！

パチンコにおける「擬似」とは。

パチンコにおける「擬似」とは主に「擬似連」つまり演出上の連続演出を指します。

「保留をまたいだ演出」はいまでは当たり前になっていて別に珍しくもなんともないんですが、実はこれが1回禁止された時代というのがあります。これが2004年の規則改正といわれるやつで、同時にハンドル部のバイブレーター機能、演出スキップも禁止されました。それまでは例えば「保留内で演出が連続すれば熱い」みたいなのが普通にあり、例えば竹屋の『CRモンスターハウス』のスベリ予告とかは有名です。これを「連続演出」とか「連続予告」みたいに呼んでたわけですが、諸事情により禁止になったあとに勃興したのが「同一保留内で連続予告が起きてるように見せる」というやりかた。これが「擬似連」であります。

ただ擬似連自体は（保留をまたいだ）連続予告が認められていた時代から普通に存在していたらしく、1999年にリリースされた平和の『CRドルフィンリング』シリーズが初搭載だったとの事。なので「連続予告が禁止になったから編み出された手法」というわけではなく、禁止後になって一気に広がったものであるようです。

ちなみに保留をまたいだ連続演出は2008年には復活。これにより擬似じゃない連続予告と擬似連が同時に採用されるようになり、パチンコのドラマティックな演出に欠かせないものになっています。

【パチンコの『擬似連』とは】

同一保留内で複数回のデジタル始動が行われてるように見せる演出！

パチスロにおける擬似は2つ意味あり。

一方でパチスロにおける「擬似」は2つの意味あり。「擬似ボーナス」と「擬似遊技」ですな。

擬似ボーナスについてはこちら。そして擬似遊技についてはこちらを参照。擬似ボーナスに関しては「ボーナスっぽく見せてるAT（ART）」であり「リアルボーナス」の対義語として使われるもの。最近はリアルボーナス搭載機がノーマルタイプを除き非常にすくなくなってるのでそもそもリアルボーナスのイメージがつかない初心者のかたもいそうですが、リアルボーナスは「通常時とリール制御・小役確率が違う」とか「そもそも小役の構成が違う」、または「ちゃんとボーナス図柄が揃わないと決して始まらない」みたいな違いがあります。

【パチスロの『擬似ボーナス』とは】

ボーナスっぽく見せたAT・ARTのこと！

もうひとつの「擬似遊技」は「リール遊びを利用した小役揃い風の演出」です。擬似遊技に関しては初心者のかたにはちょっと分かりづらいんですが、「なんか揃ってるのに払い出しがない」「よく見るとリールがしっかり停止していない」などで見抜くことが可能。なんでこんなのがあるかというと主に「ゲーム性を豊かにするため」であります。周期抽選（決まったゲーム数でなんかの抽選が入るシステム）の場合なんかは抽選ゲームを明示するのに擬似遊技がよく用いられ、定期的にレア小役が揃うぜ、みたいなのがウリになってる場合もあり。

また最近では『パチスロ探偵オペラミルキィホームズR大収穫祭!!!!』で前兆演出中にこの擬似遊技が効果的につかわれており、ボーナスの期待を煽るチャンスリプレイが揃えば揃うほどチャンス、みたいな見せ方をしてます。6号機では（5号機でもそうだけど）特定の状況でのみリール制御を変える、みたいな事が基本的には出来ないので出目によるチャンスアップなんかはこの擬似遊技の使い所になってます。

【パチスロの『擬似遊技』とは！】

リール遊びを利用した小役揃い風の演出の事！

「擬似ボーナス」も「擬似遊技」も昔から打ってる人からすると結構違和感があったものですが、それが使われ始めてまあまあ時間が立ち今更文句を言う人も少なくなってます。遊技規則が改正されたとしてリアルボーナス搭載機の方が遊びの幅が広がるような感じになったとすれば相対的に擬似ボーナスを採用した台は減っていくと思いますし、またリール制御の自由度が増したりすれば擬似遊技ももしかしたら使われなくなる日も来るかもしれない。かもしれない、の話ではありますが、とりあえず今の規則下では遊技性の担保のため「擬似ボーナス」も「擬似遊技」も無くてはならない大切なものであるといえます。

リアルボーナスの枚数は増えてくれ……！