POKKA吉田がGW明けまでの1ヵ月間を振り返る!パチスロは好調だがパチンコはやや低迷中?

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ゴールデンウィーク明けまでの約1ヵ月

 

ゴールデンウィークが明けた今月8日に新型コロナが5類へ移行となり、コロナ禍も明けたような印象がある。というか、消費者マインドとしては既にゴールデンウィーク期間中に明けていたのかもしれない。各地の観光地の人出がものすごかったということが報じられていた。都内も人出が凄かったのは自分の目で確認している。



この1ヵ月、ぱちんこ業界的にはいろんなことがたくさんあった。4月からスマスロ北斗の業績がものすごい状況が続き、全国的にパチスロ市場が活性化していた。スマスロやメダルのパチスロの注目新機種の導入が続き、パチスロ優位のままゴールデンウィークに突入していった。



ぱちんこ市場は残念ながら完全にパチスロ市場の後塵を拝したままであった。4月はスマートパチンコの本格的導入開始の月だったが、スマパチ本格導入開始である聖闘士星矢の初日が北斗の初日と重なったこともあり、話題性も営業成績もパチスロ優位のままゴールデンウィークを迎えた。聖闘士星矢、ルパンの次のスマパチである仕置人は、スマパチの中の本命機種というくらいに下馬評トップであったが、北斗のようにそれだけで全体の市場を盛り上げるほどにはなっていない。というか、北斗の初速は下手したら史上最高水準であり、仕置人を北斗と比べるのは気の毒かもしれない。ぱちんこ市場がパチスロ市場の後塵を拝したままの現状は、(仕置人の)京楽の責任というよりも、「それ以外のぱちんこメーカー」の責任だろう、くらいに私は考えている。



ぱちんこ市場はとにかくP機でエヴァ咆哮とRe:ゼロを超える機種がまだ登場していない。もはや咆哮から1年半である。これら2機種は規則改正後の旧規則機なんかではないのだからこの状況は間違いなく変である。開発企画視点からはスマパチの方が自由度が高いが、P機は今も2機種とほぼ同じレギュレーションだから、この点、各ぱちんこメーカーはもっと頑張らないとまずい。レギュレーションの問題で低迷が続きレギュレーションが改善したら1年も経ずして市場を完全に捲ったパチスロと比較しても、ぱちんこ市場の低迷は厳しいと言える。



広告宣伝のガイドラインの追加があったのも4月のこと。4月17日に追加の内容が全国のホールに通知された。具体的な追加(禁止事項)は、



・「おすすめ」機種を日替わりで表示すること
・遊技結果(出玉ランキング、大当たり回数など、以下同じ)を当該営業所以外の単位(全社単位、都道府県単位など)で表示すること、一定期間(週間、月間など)の遊技結果を合算して表示すること、複数の遊技機の遊技結果を合算して表示すること



となっているが、これはとても問題がある話だと思う。そもそも初めのガイドラインを読めば上記のようなことが禁止されているということは、およそ普通に日本語ができる者なら100%理解できる。しかし上記のような広告宣伝が目立ったことから今回の追加となった。ということは、こういった広告宣伝を実施してきた担当者は「日本語ができない者」か「ガイドラインを読んでいない者」か「ガイドラインを守る気がない者」のいずれかである。これ、わかりやすく言えば「阿呆か怠慢か悪者のどれか」と言ってるんですよ。



ということは、今後もおそらく「そもそも読めば禁止とわかっていた広告宣伝をするところがなくならない」ということになる。そしてガイドラインが追加され続けることになる。せっかく昨年1年間かけてホール4団体と警察庁とが協議を繰り返し勝ち取った今回のガイドラインの枠組みを台無しにするのも全国の不心得ホールというのは因果としか言いようがない。来店系などのイベント販促が解禁される地域が少しずつ増えてきているが、ガイドラインの追加という話はそれの逆行ベクトルである。今後の状況を左右するのはもはや警察庁ではなくて、ホール職域「のみ」の責任となる。



あと、現在進行形の話をすると、今はギャンブル等依存症問題啓発週間の真っ最中だ(5月14日から1週間)。これはギャンブル等依存症対策基本法第十条で定められた「法定の啓発週間」である。ぱちんこ業界は安心娯楽宣言HPで依存問題のページを用意している。



警察庁から認証されたぱちんこ業界の13団体で構成されるパチンコ・パチスロ産業21世紀会による安心娯楽宣言HPはhttp://anshingoraku.link/izon_nomerikomi.html



こういった啓発週間はとても大切なことだと思うし依存の問題を多くの人が考えるきっかけになると思うので有意義な週間になって欲しいと思うのだが、ギャンブル等依存症対策基本法がこの啓発週間にふさわしい事業の実施に努めよ、と努力義務を課しているのは「国、地方公共団体」であって、実は事業者ではない。つまり本来は「政府、各自治体」が啓発に取り組むべき、と法律は言っているわけだ。各省庁、そして各自治体ごとに、この啓発週間に対するやる気はものすごく格差が大きい。わかりやすく言えば「全くやらない(やる気がない)ところがものすごく多い」のである。まあ、実際の取り組みの方が啓発活動よりも重要なことだと考えればこの辺はどうでもいいのだが、政府の各省庁や各自治体ごとの温度差をじっくりと比べれば、この問題に対する行政としての姿勢がある程度わかるのではないかと思う。



まあ、このようないろんなことがあった1ヵ月だったが、ゴールデンウィークを明けて、スマスロ、スマパチの新機種リリース情報がかなりたくさん発信されるようになった。4月は鏡から久しぶりにスマスロ(北斗)で後続機が登場、スマパチは3機種が初の本格導入。ゴールデンウィーク明けからさらに新機種がそれぞれいくつもアナウンスされており、P機もメダルのパチスロの新機種群のアナウンスも目立つ。パチスロは長い低迷から脱却した感もあって今後、回復から成長まで視野に入るが、ぱちんこはそろそろ低迷期から脱却しないと危機感も強くなる。そのためにはやはり新機種ということになるだろう。P機でもスマパチでも、いやその両方で大成功機種の登場が待たれるところだ。



それにしてもコロナ禍が明けたように感じている。3年余の期間は長かったが、禍が明けたのなら、この後は明るい将来展望を描きたいものだ。そのようになるかどうか、主に今後のぱちんこの新機種動向に委ねられるだろう。

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