POKKA吉田が2023年を総括!スマート遊技機やコロナ禍からの脱却など今年は色々あり過ぎた?
今年はいろいろあり過ぎた
12月なのでということもあるが、とにかく今年は良くも悪くもいろんなことがあり過ぎたので簡単に振り返ってみよう。
まずはスマスロが4月からさらにシェアを拡大させて完全に市場として確立した。もちろん北斗は牽引役としてはトップであり、間違いなく初動のIN枚数は歴史上トップであった。さらにそこにいくつもの好調なスマスロ型式が続けて登場していったことで、今や完全にAT系の主流はスマスロという流れになっている。それは多くのパチスロメーカーの型式試験申請型式がほとんどスマスロ化していることでも明らかだ。
一方、スマパチは乱高下の年になった。北斗のとんでもない初動IN枚数と併行してスマパチは苦戦。特に最も注目を集めていた仕置人の失敗でスマパチそのものがマイナスからのスタートとなってしまう。そこから現状の成功まで巻き返すのにかなりの時間を要した。流れとしてはSAOでマイナスから原点に、Re:ゼロseason2で原点から成長軌道に、それぞれ引き上げられたということになるだろう。なお、本稿はシン・エヴァが導入されたばかりなのでカヲルの評価はさすがに保留。しかしカヲルが成功すればなおヨシ、仮に失敗してもseason2のおかげでスマパチも成長軌道のまま年を越せる。この点はSAOとseason2の、つまり京楽と大都に素直に感謝申し上げる次第だ。
コロナの世の中という視点で言えば、コロナ禍からの脱却は今年のゴールデンウィーク直前からだろう。実際の5類への移行はゴールデンウィーク明けからだったが5類移行が決まった状態での大型連休突入なのだから市民の行動に制限は無理ゲーである。実際に私の身内がゴールデンウィーク期間中に上京してきたので東京を案内してあげたが、スカイツリー・浅草・渋谷・南青山・原宿と連れて行ってその人混みのもの凄さに少しばかり身の危険を感じるほどであった。
5類移行後、基本的に消費者は積極的に個人消費していたように思う。もっともコロナ禍下での行動制限に慣れているからか24時間眠らない街的な都心繁華街のような様相というよりも、良い時間で帰るまでは全力で遊ぶ、みたいな印象だ。ぱちんこ業界的にはホール職域、遊技機メーカー職域、設備職域は、IPOなどで決算を公表している法人が軒並み増収増益を達成している。ガイアのケースはガイアのみの特殊ケースであり業界の好調不調とは無関係だ。決算公表法人について言うと今年は業界的には「急回復・増収増益」の年であった。これは事実である。
IPOしている法人の増収増益についてアナリストたちは異口同音に「スマスロの好調が牽引して・・・」と語る。が、スマスロの好調さはもちろん単純にコロナ禍からの脱却というか、5類移行による行動制限解除が最大要因だと私は考えている。だとすれば、昨年までの業績悪化は単純に官製不況だ。パンデミック対策としての政府や自治体の政策が正しかったかどうかを私が判断するわけはなく、また専門家ごときが判断していいはずもなく、歴史が判断するべきだと思っているので政策が間違っていたとかは言うはずもないが、官製不況だったことは断定できる。政策の是非判断は「官製不況を生み出してでもやるべき行動制限だった」と言える社会的収支があるかどうか、で決まる。こんなものは専門家ごときに判断できようはずもないから歴史が判断するべきだと申し上げている。
さて、今年は広告宣伝についても新しい状況に転じた年だった。昨年から続いていたホール4団体のワーキングチーム(WT)と警察庁との協議は昨年8月末に警察庁の保安課長が異動になっても継続され、今に至っている。具体的には警察庁が昨年末に全国の警察本部に通達を発出し、今年になってホール4団体がガイドラインを制定。現在このガイドラインの改定作業中だが、いつ改定されてもおかしくはない。それは今日かもしれないし越年するかもしれない。なお、内容はほぼ決まっている。
懸念事項だったのはスマパチだがSAOとseason2である程度払拭された。となると次の懸念事項は2024年問題と新紙幣への改札となる。
2024年問題は遊運協(遊技機の運送業者の団体)が全日遊連(ホール団体)等関係団体との協議を今なお続けており、最終的な対応は未定もかなり水面下では具体的な施策が検討されている。来年4月からの問題だから残り期間は短いが準備はもちろん継続中だ。
新紙幣への改札については、ビルバリ(紙幣識別機)をどう取り扱うか、が最大の焦点だろう。現在、ほとんどの店は1台1ビルバリという、遊技客は着席したまま目の前の台専用のビルバリがある状態で遊技する。この状態のままビルバリを新紙幣対応にすれば利便性はそのままだが、これは最もコストが重い。どうするか、たとえば島入口での券売機による対応等も視野に入るかとか、法人によってあるいは同じ法人でも店舗によってあるいは同じ店舗でも島によって、等々も検討されているようだ。この辺は各法人の判断になるが、改札は来年7月であるからこちらもあまり時間はない。
とまあ懸念事項は越年しているが、こんな感じの1年であった。今年は昨年末の最大注目機のゴジエヴァが失敗してスタートしたような年だから、パチスロの収益+鬼がかり・咆哮が市場を牽引してなんとか帳尻合わせを続けていた。大海5は成功したがそれ以降ぱちんこが続くことなく、スマパチもマイナススタートである。スマスロが好調なうちにスマパチの成功例を、という期待はSAOで実現しseason2でようやく成長軌道に乗せることができたと思う。その意味では2023年は後半にギリギリぱちんこがなんとか踏ん張った。
来年はラッキートリガーも始まる。スマパチはseason2の成功を他メーカーも見ておりリリースされるスマパチ型式数も来年は確実に増える。遊技機市場は案外、展望は悪くはない。
2024年はみなさんにとってどんな年になるだろうか。とまれ、今年もお世話になりました。連載が続く限り書きますので来年もよろしくお願いします。では読者のみなさま、良いお年を。
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