ぱちんこ業界に好景気をもたらす条件をPOKKA吉田が考察!LT機やスマスロが好調なだけでは足りない?
今後の新機種動向で遊技機市場が左右される
今年に入ってからゴールデンウィーク商戦までに導入された新機種は、LT機の影響もあってぱちんこの方が好調な機種が多い。一方、ゴールデンウィーク直前に導入された番長4は現在、稼働が絶好調である。
LT機が登場した3月からぱちんこの将来展望が少し明るくなったように感じているホール関係者が増えている。また、既に昨年パチスロはスマスロ台頭によって兆しというよりも収益の柱になりつつあることから、PSどちらも向上すれば近年まったくなかった成長軌道も見えるか、というところまで期待したくなるところ。
もっともそううまい話はない。今年は昨年とは違い業界環境は厳しい。目前となってきた新紙幣への改刷もあって、少なくとも業界においてホール職域は設備投資負担が昨年の比ではない。
昨年度は業績を公表している業界企業の大部分が増収増益という久しぶりの業界好景気とでも言える状況にあったのは事実だ。業績を公表していないホール企業においては赤字状態のところも多いので全体が好景気とは言えないのだが、新台を積極的に導入するところはおおむね好景気だった。それに合わせて遊技機メーカーなども好景気だったと言える。これは新機種を平均的に購入した場合、収益になる程度の機種能力ラインナップだったということだろう。
昨年のぱちんこ遊技機の新機種の能力でこれだからLT機が台頭してきた今年はさらに良さそうな期待もある。ところが業界環境は昨年よりも今年の方が厳しいので、少々良いだけでは設備投資負担増を相殺することはできない。だからさらに良くていってこいである。昨年より少し程度良くても今年度は昨年度のような好景気とは言えない。
今年度も業界企業の業績、特にホール企業の業績が良くなるようになるための条件はたとえば次のとおり。
・パチスロが相変わらず好調であること
・ぱちんこは昨年よりも明らかに向上すること
・LT機のさらなる台頭はもちろん、スマパチも普及すること
パチスロの状況はおそらく昨年とあまり変化はない。性能規制緩和を目指しているのは毎年、ぱちんこ(日工組)、パチスロ(日電協)の常であるが、現状の性能規制は好条件となっており特に心配する必要もない。緩和があればなおヨシ、程度のものである。また、パチスロは昨年を超えた成長を見せる必要はなく、あくまでも好調を維持するだけで十分とも言える。
一方、ぱちんこは昨年を超えた活況を見せる必要がある。その活況度合いがかなりのものとなって初めて今年度のホール職域の業界環境の厳しさを相殺することができる。このためP機のLT機がそこそこ台頭した程度では全然足りない。現状Re:ゼロseason2とその他と化したe機(スマパチ)が何機種も台頭する状況になってこそ足りるというものである。その意味ではメーカー自身がかなり自信を持っていることが想像できるe北斗とe慶次の出来不出来は極めて重要になる。
またP機が低迷することもあっては困るわけであり、ユニコーンの続編の出来不出来も気になるところだ。
基本的には昨年よりもスマパチの新機種ラインナップは増えそうである。ただしパチスロのようにスマスロが圧倒的多数という開発環境にはない。今年、ぱちんこ遊技機市場が反転攻勢を実現することができるかどうかは「ぱちんこ遊技機も開発企画ベースではほとんどがスマート遊技機化する」というところまで辿り着く必要があると思う。
現在のところ、P機における性能規制緩和は打ち止めであり、今後の性能規制緩和が続くとしてもそれはほぼスマパチというのが今の日工組の基本的な考え方だという。P機はLT機を除くと失速がはやい印象が出始めた。もっともe機はRe:ゼロseason2とその他である。この辺を打開する新機種として私が期待するのはe北斗とe慶次。ユニコーンはP機でもまだやれる、というところを見せてくれればと期待するが、遊技機市場全体が活況になるためにはそれも必要でもあるとはいえ、スマパチ市場の活況を実現する方が全体に利益だと考えるのでやはり注目は北斗と慶次である。
ユニコーンも含めたとして、いずれにせよ夏にはこのあたりの結論が出る。そのときは既に新紙幣となっている。今年度というか向こうしばらくの業界景気動向を左右する遊技機市場は、パチスロにあまり不安がないのでぱちんこ遊技機の新機種動向の結果次第となるだろう。
これは予想ではあるが、おそらくスマパチがもっと普及しないとぱちんこ遊技機市場の回復はないと思う。北斗と慶次が牽引役となり、そうなって欲しいとも思う。
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