【ギンパラ、海物語 etc.】記録的な販売台数を生んだパチンコ最大のヒットシリーズについて学ぼう!
海物語! その人気の秘密に迫る!
チワッス、あしのです! ほとんどパチスロしか打たないオッサンがパチンコについて学んでゆく企画。今回は7回目です。前回はスロッターにとってはなかなか分かりづらい「パチンコの人気シリーズの特徴」について学びましたが、今回はその中でも特に有名なあのシリーズについて学んでいきたいと思います。というわけでテーマはこちら! ドン!
「海物語の歴史」について!
なんせ「海」と言えば全パチンコの中で最も知名度が高く、シリーズ累計数もどエラい数に及んでいます。派生シリーズもモンハンの武器強化なみに複雑に分岐しており、正直いまから打つぞとなるとどれがナンバリングタイトルかもよくわからんス。
というわけでまずはその辺をまとめてみましょう!
(本日のお題)
●ギンパラについて
●海物語登場!
●「新」から「大」へ
●その他の進化派生
※以下、例によってすげえ詳しい人にはツッコミどころが満載だと思いますが、あくまで初学者向けということでご容赦をば……!
海物語の前身。「ギンギラパラダイス」について
名古屋市千種に本社を構える株式会社三洋物産。一般にはこの「物産」を取っ払って「三洋」と呼ばれれますが、アクセントは【さ】の部分なので注意。オイラはずっとノーアクセントで「さんよう」と読んでましたが、CMでは明らかに「【さ】んよう」と言ってますね。設立は1968年。当初はモナミ商会として誕生しましたが13年後に三洋物産が誕生しております。
んでそこから1995年の5月に登場したのが「ギンギラパラダイス」です。
ギンパラ。基本的には「権利物」として知られております。大当り後に特定の役物を狙うことで複数回の大当たりをゲットできる、というもの。継続率100%でリミット3回の確変機みたいなイメージをするとわかりやすいかと思います。
「画面に魚を泳がせるのは面白いんじゃないか」という社長の提案により生み出されたギンパラは、なんと半年で4タイプ(「ギンギラパライス」「ギンギラパラダイス2」「ギンギラパライスV」「CRギンギラパライス」)が発売されるほどの異例すぎる大ヒットとなり、のちに「海物語」が生まれる足がかりとなりました。
ヒットの理由としては今までにあらゆる媒体で星の数ほどの検証がなされましたが、概ね共通するのは以下の要素。
・図柄が横に動く斬新性
・魚群予告の感動
・図柄とマリンちゃんの親しみやすさ
この辺りです。あと個人的には「海」というモチーフが持つ開放感もヒットの要因になってるんじゃないかなぁと思います。これが「洞窟」とかをモチーフにしたホラーっぽい台だったら幾ら親しみやすくてもあんまり売れてなかったと思います。
でこちらの「ギンパラ」シリーズですが、人気絶頂期にいわゆる「電波ゴト」が発生し、惜しくも短期間での販売中止となってしまいました。これにより中古相場はなんと1台あたり100万円を超えるまでになったとの事。如何に人気が高かったか、それだけでも推察されますな!
んでギンパラを進化させることでパチンコ機の頂点に君臨する事になった次回作「海物語」ですが、なんと開発には四年もの歳月が掛かっております。どれだけ丁寧に作られたかがわかるエピソードですけども、前述の如く「ギンパラ」が短期間の販売だったにも関わらず、その後継機に時間を掛けることが出来たというのはちょっと不思議な感じがしますね。
これは実は、その間に同社が「CR大工の源さん」を出したからであるとの事なんですな。源さんもまた鬼売れした機種ですが、この大ヒットがあったからこそ、「海物語」をじっくり開発できたのだと。なんかそんな話でした。海と大工が繋がっておる! なんかもうバタフライエフェクトというか、風が吹けば桶屋が儲かる的な因果律の不思議さを感じますな!
海物語登場!
1999年に登場したデジパチ版の「ギンパラ」。それが「CR海物語」です。演出面ではほぼギンパラを踏襲した形ですが「マリンちゃんのビキニがオレンジになった(ギンパラはピンク)」「サムが登場するようになった」「10図柄(カサゴ)がリストラされてサメが二匹になった」「催眠リーチがより海っぽい波紋リーチに変更された」など。要するに今の海の形はほぼここで出来ちゃいます。
「海」は発売されるやいなや破竹の勢いでヒットしそれに伴い細かいスペック違いがバンバンリリースされますが、特にリミットが事実上撤廃された「CR海物語3」は記録的な売上を叩き出します。
リミットってなんじゃい? という声もあるやもしれませんが、もうそのまんま。確変の継続回数に上限が切られる事です。最初出た「CR海物語」はこれが5回。「CR海物語3」は100回です。1/2を100回継続ってもう宇宙を支配できるほどの豪運の持ち主なので、事実上ノーリミットですな。
さてここから先はもはや海無双。皆様が御存知の通り、パチンコ史に燦然と輝く三洋物産の快進撃がいよいよはじまります。
「新」から「大」へ!
次に登場したのが2002年に発売された、機種名に「CR新海物語」を冠する一連のシリーズ。内規改正にあわせ、確変とともに時短が搭載された本機は一言でいうとギネス級に売れました。
この2機種の販売台数は併せてなんと100万台以上とのこと。仙台市民全員1台ずつ配ってもギリ大丈夫。凄い! ちなみに上記のスペックの違いである「確変終了後に時短」と「全ての大当たりに時短」をそれぞれ「ハーフスペック」「フルスペック」などと呼ぶそうです。今も一般的な呼称なのかどうかはちょっと審議ですが、まあ多分通じるのではないかと。とにかくここで「海物語」から「新海物語」への進化が起き、次には「新」から「大」への進化が起きます。
はいこちら! 2005年に登場した「CR大海物語」シリーズ。これが今現在続く海シリーズの主力機になっています。スペック的な進化としてはついに確変割合が50%ではなくなった事が目を引きますが、これに関しては演出的な進化がデカイです。なんと「通常時のステージが3つある」んですね。曰く、ラグーン、アトランティス、トレジャー! イエーイ! ただでさえ奥深き海の世界が一気に3倍! ぶっちゃけあんまり触ったことがないオイラが言うのもアレなんですが、これは末永く遊べそう! ラッキー! へへ。
この「大海物語」シリーズは2020年5月現在「4」まで行っておりまして、最近は新たなステージの追加やらもあり盤石な支持をえておる模様。現行機種の導入率としては「大海物語4」が堂々の1位(記事執筆時点)となっています。
やったぜ! 大海に幸あれ!
その他の進化派生
海の世界はそれだけにとどまりません。上記「大海」の後2006年には派生シリーズである「スーパー海物語」が誕生。スペックは割愛しますが上述の「通常時のモード(ステージ)選択」の中身が「海/マリン/ハワイ」に様変わりし、そしてこれが好評を博した事により、その後の海物語シリーズの方向性を決定付ける事になります。つまり、ハワイの部分を変える事で世界観をガラっと変更可能なわけですね。スーパーシリーズはその後「場所」とのタイアップの方向に進化していきます。
・沖縄
・地中海
・ジャパン
こんな感じ。実はそれ以外にも「ハイパー海物語inカリブ」という鬼子が居ますがそれについては割愛します。そしてこれら「スーパー」シリーズは、正直スペックが結構バラバラです。海だから確変機だろと思って座ったらSTだったりするんで、とりあえず打つ前には遊び方をちゃんと確認するのが大事かも。
そして海シリーズはたまに「アグネス・ラム」とコラボするのも見逃せません。なんでアグネスかはちょっと分かんないですが、とにかくちょいちょいアグネスとコラボるぞ、というのは覚えておいて損はないと思います。ちなみにアグネス以外にも色々とコラボってます。
・ぼのぼの
・T-ARA
・吉木りさ
・桃鉄
・太鼓の達人
こんな感じですかね。そしてコラボに関しては三洋さん自身が定期的に「ミスマリンちゃん」なるキャンペーンガールをイメージキャラとして選出しており実写ムービーにて機種の方にも起用しておりまして、これらも広義ではコラボといえるのかもしれません。
海の世界はさらに「羽根物」やら「ドラム式」などにも派生しておる他、初代ギンパラをモチーフにした機種なども別にあり、さらには舞台を地上にして主題をドッグトレーナーに据えた「わんわんパラダイス」。あるいは渓流でのフィッシュバトルを楽しめる「清流物語(サンスリー製)」まであります。それぞれ別系統の特殊進化を遂げてるのでもはや海の項でまとめるのもアレですが。
©︎SANYO ©︎SanThree
※プレミアムキャラは機種によって異なる場合あり
こうみると一応シリーズとしての統一感みたいなのは微妙に感じられなくもない……?
以上。海物語の歴史をざっとみてみました。オイラ海はホントにちょっとしか触ったことないんで微妙に苦手意識があります。が、学んでみるとその偉大さを改めて思い知った次第。コロナが落ち着いて実際に打ちに行けるようになったら、まずはやっぱ海から攻めてみたいなぁと思います。
はい! 今週の勉強はここまで。シリーズの屋台骨は「大海」で、脇を固めるのが「スーパー」。これだけ覚えておくだけでもだいぶ違うかもしれませんな。
さて、次回はいよいよすげー難しい「ゲージ」について学んでみましょう!
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