【POKKA吉田】年内回収撤去【POKKA吉田コラム #18】

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

遊技くぎの問題で今週は何かと業界が騒がしい。

5月30日に警察庁生活安全局保安課は、日工組、全日遊連、日遊協を呼び出し、次のようなことを通告した。

 

・6月中に残り回収撤去リストをすべて公表しろ

・回収撤去リストの撤去期限は年内にしろ

・21世紀会で共同宣言しろ

・これらのことは政府の意向なので要請ではないと考えろ(何を画策しても覆らないぞということ)

 

これによって、6月中にマックス系が全てリストアップされることになった。

それらは第2弾までのリストも含めて、年内にホールから消えることとなった。

 

少しだけ言っておくと、年内撤去はもともと保安課の方針である。

保安課は日工組に対して今年に入ってからずっと「年内にすべて外せ」と言い続けてきた。

そこを曖昧にして、業界側がスケジュールを出さなかったというのが今までの流れである。

 

だから正直言えば「今まで保安課に言われてきたことが、政府の意向とやらで、確定したぞ、と保安課が言ってきただけ」である。

 

マーケットへの影響は大きいが、マックス系がすべてなくなることは、昨年の時点で確定していたことだ。

ただスケジュールが出ていなかっただけ。そのスケジュールは「年内」と保安課が今年言い続け、今回そのとおり確定したということ。

 

だから、影響は大きいのだが、業界が騒がしいことに私は疑問だ。

マックス系が年内にすべてなくなるように、と言われ続けてきたのだ。

今はじめて言われたのではない。

今週それが確定しただけなのだ。

 

私自身は、業界の諸問題の根源は、出玉性能の制限が緩いということだと考えている。

よって、今回、遊技くぎの問題ということではあるが、それでマックス系がなくなっていくということは、長い目で見ると良いことだと考えている。

 

それは、業界関係者の多くも同じだ。

ただ、ホール営業者にとっては「いずれそうするべきであっても、今、収益の柱になっているマックス系を一気になくすことには強い抵抗がある」のも事実である。

 

高コスト体質の改善、収益構造の転換、営業形態の転換などが提案されて久しい。

それは少しずつ、たとえば等価交換から28個などの交換レートへのシフトなど、いくつか見られている。

 

しかし、自らを変化させるスピードというのは、なかなかはやくはならないものだ。

しかも、業界全体としての変化ならなおさらだ。

第一弾リストが通知されたのは2月のこと。

それが5月30日に保安課から通告されるまで、撤去スケジュールすら出せていなかった。

 

結局、ぱちんこ業界は、変わりたいけどもなかなか変われない。

ならば、保安課による強制的な変化で変わるしかない。

 

昔から、この業界は、こういうことの繰り返しであった。

なんらかの問題が生じると、警察庁が強制的に業界を変える。

それがずっと続いている。連発式も同じだし、戦前の硬貨投入可のものも同じである。

 

今回も過去の例と同じように、警察庁が強制的に業界を変える。

それが良い変化になるかどうかは、その後のマーケット次第であるが、長い目で見れば出玉性能規制強化は、業界にとっては良い変化だと私は考える。

 

どうせマックスタイプも人気型式は数えるほどしかない。

マックス系ではない人気型式も普通にある。

ホール営業者は一気に入替しなければならず負担も大きいが、マックス系に汲々としない限りにおいて、エンドユーザーにとっては今回のことはあまり気にすることはないのではないだろうか。

 

6月中に回収撤去の補償条件を日工組と全日遊連が握るかどうか、業界内では難しい議論が続くが、みなさんはあまり心配しなくていいかもしれない。

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