【獣王】ご存知「4号機AT機」の代表作はどこが凄かったのか振り返る。
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「獣王」について。ご存知4号機「AT機」の代表作でありその後のATブームの火付け役となった機種ですが、あらためてどこが凄かったか振り返ってみましょう。どうぞ!
サブ基板使えば何でもありやんけ!
これはサミーさんが2000年にブチ込んだAT機ですね。ATの概念自体は既に『ゲゲゲの鬼太郎SP』で採用されてましたが、より先鋭化してATの方をメインボーナスに持ってきたのが『獣王』です。
『ゲゲゲ』はメイン小役が9枚の3択。AT突入タイミングはビッグ後の1/2、かつ消化中のビッグ成立で残りゲーム数が消滅という、イメージ的にはCTの亜種みたいな感じだったのですが、それに対し『獣王』のAT「サバンナチャンス」は15枚の12択、かつ10ゲームor30ゲームをワンセットにし、それ自体に連チャン性を持たせるという画期的すぎる仕様により世のスロッターに衝撃を与えました。とくにここで生まれた「特定役(順ハズレ等)でのAT抽選」「テーブル式の連チャンシステム」および「潜伏と前兆」の概念は市場に新鮮な驚きとともに受け入れられる事になります。当時は大量獲得機全盛期。かつCTが幅を効かせてる時期。出玉性能的にはもはや限界かと思われたところで飛び出したこの「連チャンするAT」という発想は「サブ基板を使えばなんでもアリやんけ!」という圧倒的な自由度のもとで4号機の行く末を一気に変える事になり、他のメーカーも次々と追随しました。
ちなみに「サブ基板」というのは液晶(演出)を司る演算処理装置です。メインCPUで吐き出した乱数は「ボーナス」や「小役」などのフラグ管理に使われますが、サブ基板で「正解の押し順や色」を表示させるかどうかの条件分岐処理を行う事で、それとは別の出玉区間として成立します。これを「サブ基板制御」といいます。重要なのは型式試験の際に「サブ基板のチェックが何も無かった」ことでありまして、要するにこのような形で第三のボーナスを搭載すれば、そこに関してはノンルールで暴れることができたわけです。
シングルボーナスを採用した山佐の『サイバードラゴン』、消滅型フラグのREG利用してATの破壊力を高めたアルゼの『コンチXXX』、1stの押し順と色だけでらくらく消化の平和『ゴルゴ13』、集中システムと組み合わせたテクノコーシン『極』、ボーナスが大量獲得タイプでATをサブボーナスにもってきたネット『エコトーフ』などなどなどなど。サブ基板制御がもたらしたフリーダムな時代、矢継ぎ早に名機が生まれて、んでこの流れはミズホの『ミリオンゴッド』という究極マシンの登場まで続く事になります。(すぐ規制された)
出玉がすげえし出目が意味分からねぇ!
はいそんな『獣王』ですが、最初見た時ほぼ全スロッターが抱いたであろうコモンセンスがあります。それが「出玉がすげえ」と「出目が意味分からねぇ!」でした。その後たくさん出てくるので今振り返るとあんまり珍しい感じはしないのですが、初代『獣王』は仕様上ブランク絵柄を多様しており何なら中と右の2リールに3連ブランクがあるという、当時としてはかなり違和感のあるものでした。
これをして、「なんじゃこれ!」となったスロッター多数。かくいう筆者もそうでしたが、それに加え、みんな目の色を変えてバケツ(万両箱)にメダルを移しまくっておるなど異次元の出玉性能がまたインパクト絶大でありまして、すげー!を超えて「気持ち悪いな!」と思った人が結構いたようです。
とあるライターさんに話を伺った際に同様の事をいっておられましたが、これはいわゆる「技術介入」で稼ぐタイプのプロ的な方に多かったらしく、「あんなのはパチスロじゃねぇ」と拒絶反応を示す方もおられた模様。斬新すぎたがゆえの弊害ですが、今では「歴史的名機」の地位を確固たるものにしている『獣王』も、リリース直後は賛否があったようです。
『獣王』はその後、後継機となる『超獣王』のお蔵入りを経て『猛獣王』に転生。シリーズ作のリリースを重ね、6号機の現在では最新作『けものフレンズ』に「獣王のフレンズ」が登場するなど、未だ広がりを見せています。獣王にサチあれ!
サミー系の激アツ柄である「キリン柄」もこっからきてます
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