【完全確率】ノーマル機などの解説に出てくるあの単語ってどういう意味?

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チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「完全確率」について。「完全」な「確率」? それとも「完全」に「確率」? 初心者さんにとっては字面だけだと意味が全くわからんと思うので、ちょびっと解説していきます。

 

ちなみに毛色は違いますが、確率については過去の記事でもいくつか面白い話を紹介しているのでこちらも是非ご覧ください!

 

 

「完全」に「一定の確率」で抽選します。

 

本当は「完全一定確率」の方がわかりやすい?

 

最初に明らかにしときますが、これは法律用語でも行政用語でもないです。パチンコ・パチスロにおける「完全確率」とはスペックやシステムを表現する業界内用語のひとつ。「完全」に「一定の確率」で抽選するスペックやシステムの事で、天井やら高確率状態などは搭載していませんよ! という意味。つまり「ノーマル機」のボーナスについては「完全確率」になります。

 

「完全一定確率」にしたほうがどう考えてもわかりやすいですが、雑誌は文字数がタイトなので6文字の用語はちょっと長い。ゆえにやや意味不明ながらも「完全確率」という単語で広く使われています。

 

また状態を問わず「完全に一定の確率」であればAT機における各種小役なんかもそれにあたります(疑似遊技除く)。当然これに関しても「小役は完全確率」みたいな使い方ができるっちゃできますが、しかし、そういう枕詞を抜きにして「完全確率」とした場合は主に「ボーナス」ついての話だと判断する方が大半だと思うので、正解・不正解でいうと△が妥当。

 

さらにいうとこれは「出来レース」の対義語として使われる場合もあります。以下は特定の機種についての説明ではなく「ありがちな例」として書きますが「最長4Gの対決演出中は毎ゲーム完全確率でAT抽選が行われいる」みたいな使い方も、まあ出来なくはない。とはいえ意味としては通じるだけで一般的かどうかというと微妙です。恐らく意味が通じやすいのは「毎ゲーム全役で突破抽選しています」のほうでしょう。

 

 

完全確率じゃないマシンは立ち回りが重要!

 

完全確率じゃない機種は天井狙いなどで勝率を上げることができる

 

逆に完全確率じゃないマシンはどんなものか。

 

これは「状態」によりボーナス(AT含む)確率が変化する機種を指します。例えば通常時、全契機を平たくして1/1000でATに入る機種があるとします。これだったらキツすぎて誰も打たないのですが、これが高確率中は1/100で抽選、CZ中は1/16で抽選、さらに天井もあります。んでそれら全状態をひっくるめて設定1で1/180で当選となると途端に「そんなもんか」となる。こういうのを見ると同じATでも各状態によって当選確率が全く違うので「完全(に一定の)確率」じゃないのが分かると思います。

 

んで各種メディアではそれぞれの台の「スペック」を公表しており上で挙げた架空の機種の場合「設定1 1/180」みたいな感じで初当たり確率を表現しています。ただ単に「1/180」だと完全確率に見えちゃうのですが、これはあくまでも各状態の合算値である事に留意しましょう。低確率とか通常時ばっか打って高確率状態を打てなきゃ理論値は下がりますし、逆に高確率状態ばっか打ってれば上がっていきます。こういうのを「期待値稼働」と呼びます。

 

要するに「完全確率」じゃないマシンは自分の「立ち回り」である程度勝率を上げることができるんですね。

 

もちろん高設定をツモってブン回すのが理想ではあるのですが、そうじゃない場合でも「状態の推測」「天井までのゲーム数の判断」あるいは「ヤメ時の判断」で勝利に近づくことができます。

 

初心者の場合は何となく「1/180なんだからどこから打っても1/180なんだろう」という心理的な誤謬にハマりがちなのですが、実際はそれが「完全(に一定の)確率」ではない、という事をしっかり頭に叩き込んでください。繰り返しますが、低確率や通常状態ばっかり打ってると計算上も1/180以下になります。

 

逆に言うと「完全確率」のマシン……つまりジャグラーとかハナビとかなんですが、それらに関してはそういう立ち回りが不要であり、見るべきは確率のみ。あるいはお店の癖のみなので、よりプリミティブな勝負が可能。

 

よく「初心者はノーマル機から始めるべき」と言われますが、全くその通りだと思います。まず確率から設定推測したりお店の癖を看破したりなどの基本を覚えた上で、状態推測などプラスアルファが必要になる「完全確率じゃない機種」に移ったほうが、上達も早いんじゃねぇかと思います。

 

 

業界豆知識あしの 画像3まあ筆者は何も考えず打ちたい台に座るけどね

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  • 1:2023-03-06 14:51:34あしの氏の記事はいつも読みやすく分かりやすいので、初心者さんやライトユーザーさんにもっと目を通してもらいたいですね。 ホールにある機種パンフレットの付録に欲しい(笑)

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