【ベガスロ】見たこと無いのがデフォ。4号機時代に存在した激レアの「テーブル型筐体パチスロ」についてのアレコレ。

【ベガスロ】見たこと無いのがデフォ。4号機時代に存在した激レアの「テーブル型筐体パチスロ」についてのアレコレ。 eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「ベガスロ」について。これ知ってる人は多くても見たことある人は相当少ないと思います。どんなやつだったのか振り返ってみましょう。どうぞ!

 

 

デカイ&カッコいい。

 

ベガスロ 筐体自体の入れ替え作業は不要だった?

 

ベガスロ。これはラスベガスのベガスにスロをくっつけたもので、いわゆるカジノとかゲーセンとかにあるようなビデオスロットみたいなテーブル型の筐体の中にリールをぶち込んで物理的に回るようにしたタイプのパチスロ筐体を指します。過去本当にそういうのがあったんですね。メーカーはオーイズミさんで、設置期間は4号機の後半、2003年ごろでした。かなり大々的に発表会が行われ、「ベガスロ」という名前自体は雑誌なんかにも載ってたんで知ってる人も多いハズ。ただ、設置数はかなり少なく、実際に見たことがある人は相当少ないと思われます。個人的には「パロット」よりこっちのがレア。なので実際導入された店舗では物珍しさも手伝ってそれなりの稼働を誇ったようです。

 

そして珍しさだけではなく、パチスロをこの形にするメリットというのもちゃんとあって、例えばこれ、座った状態で斜め下を向いてプレイするという姿勢的な特性上、肘をついたり飯を食いながら遊んだりという風に、かなり自由にプレイが出来た模様。さらに前のめりで打つので没入感も高そうですし、プレイ時間が長くなるパチスロという遊びとは相性が良さそうに見えます。さらに! これは販売方法にも特徴あり。なんと1度導入さえしてしまえば筐体そのものは使い回しが可能だったそうで、作業負担的にも価格的にも、そして環境にも優しかった。入れ替えは中身のソフトウェアだけチェンジすればよかった、という話が残っていますが、リールデザインとかはどうするんでしょうね。ソフトを買ったらそのへんも送ってくるのかな。ちょっとよくわかりませんが、とにかくトータルでみるとコストは安くなるハズだったそうです。

 

しかし! そんな「ベガスロ」も蓋を開けてみれば販売が奮わず。当然、今の時代には残っていません。筆者も偉そうに言ってますけど実機は見たことナシ。

 

ダメだった理由は色々あるようですが、もっともよく言われるのが「導入コストの高さ」と「物理的なデカさ」です。これ、現存する稼働中の写真をみると分かるのですが、まず奥行きが超デカイ。そりゃ縦に伸ばして目の前あたりで回ってるハズのリールをそのまま抱き込んで覗き込むような形で奥に設置してるわけで設計上どうしてもこういうサイズになります。さらにいくら長い目でみると安くなるとはいえ、なんと初期コストが1台あたり100万円近くになったそうで。いまのスマスロ+専用ユニットより高い。当時としてはちょっとあり得ないくらいの強気価格だったんですね。

 

当時はいまよりも中小ホールの存在感が強く、むしろホールはほとんどそうでした。なので高い上に設置スペースを圧迫する「ベガスロ」の導入はなかなか進まず。残念ながら歴史に埋もれていくのでした。

 

 

どんな機種が出たか。

 

ベガスロ 同一メーカーから3機種発売されていた

 

とりあえずベガスロ対応の機種は3種類発売されました。いずれもオーイズミからで、それぞれ「リニアフラッシュ」「ナイトパーク」そして「フラワー天国」です。この中の知名度でいうと「リニアフラッシュ」が頭2つ抜けてますね。あとの2作は聞いたことがないッス。んでこれ順番に解説していきますと、まずは「リニアフラッシュ」がAT機です。特徴はATのゲーム数を抑えた代わりに初当たりを軽くしてるところで、なんと設定1でもAT初当たり確率が1/272と、かなり遊びやすい仕様になっていたようです。なんかAT抽選周りの仕組みもスゲー独特だったとか。

 

続いて「ナイトパーク」は打って変わって完全告知機。残ってる資料ではメイン小役図柄が風船、REG図柄が曲芸をやるゾウ。なのでホントに夜の遊園地みたいなテーマで作ってあるっぽい。リール配列もリーチ目マシンっぽくてあんまり完全告知機っぽくありません。多分「ベガスロ」をいうのを広めるために、とにかく遊びやすい機種を1個リリースしたかったんでしょうね。

 

最後の「フラワー天国」はこれまたAT機。リプレイ以外の全役でAT抽選が行われ、その確率はなんと全設定共通で1/150。これまた遊びやすいタイプのAT機でした。爆発力もなかなかのもので、なんとBBまで継続するパンク式のプレミアATを搭載してたとのこと。なのでヒキによっては大爆発の機会もあったとか。発売も2004年でぼちぼち4.7号機の時代になるころですが、こいつは4.5号機だったんでしっかり118%あることから、まあベガスロじゃなかったらワンチャンヒットしてたかも?

 

はい、残念ながら5号機化というデカイ時代の変化もあり、ベガスロの歴史はここで途絶えてしまいましたが、今の時代とか逆に「ながらプレイ」に特化した筐体とか需要がありそうですし、むしろ歓迎されたりして。どうすかオーイズミさん。ありし日の雪辱を令和で……!

 

 

業界豆知識あしの 画像3触ってみたいけどどっかないのかな

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  • 1:2024-09-12 11:17:22ゲームセンターの機械がテーブル機から斜めのアップライトに、そして今は垂直になっているのが普通ですね。大型筐体やらも自由に作れますね。パチンコもスマートボールなんかありましたね。今なら大型店は設置スペースに余裕があるので採用できそうです。

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