【パチスロ歴代最大の出玉率】テクノコーシンの「神輿」がどれだけ凄かったのかをふわっと解説!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は歴代最高の出玉率とパチスロ「神輿」について。なんでもこいつ、パチスロ史上最強の出玉率の機種であるとの事。ご存知ない方は折角なので話のタネにでも覚えておきましょう! それではどうぞ。
テクノコーシンというメーカー
4号機時代に存在した「テクノコーシン」ですが、これがどんなメーカーかというともう近距離パワー型のスタンドみたいなメーカーでした。旧くから打ってる諸先輩にとっては「デートラインの会社だ!」と膝を打つメーカーだと思いますが、4号機世代の人々にとっての代表作はなんといっても2002年発売の「極」「神輿」「MSガンダム」「セブンスナイパー」あたりだと思います。
当時の状況を知るには、まず「獣王」によって一般化した「AT」を知る必要があります。これは当時ノーチェックだったサブ基板側の処理に設定差をつけることで保通協のチェックをかいくぐり、公表119%の台とかでも実際は150%くらいあったりとかがザラにあるみたいな、そういう時代でした。
で、ATというのはあくまで「メイン小役」がバンバン揃うだけです。幾ら当時が狂った時代だからとはいえ、一般遊技中は3枚がけで遊技し払出し枚数の最大が15枚というのは変わってません。なので純増枚数でいうと1ゲームあたり12枚がマックスです
これを突破するには1枚がけで15枚払い出しにすればいいのですが、そこで出てくるのが役物作動装置。つまりはシングルボーナスでした。例えばシングル入賞に15枚の払い出しをつければその時点でまず15枚。次のゲームには1枚がけ15枚がゲットできるわけで、合計すると2ゲームで26枚の純増です。リプレイやハズレに邪魔されず「必ず2ゲーム連続で出玉がゲットできる」という利点もエグいゆえ、純増速度を売りにするにはこれが最適解になります。規則の制限は1回置いときましょう。
んで「極」はこのシングルボーナスの成立確率を飛躍的にアップさせる「集中」の機能を盛り込みつつ、集中以外の部分では15枚役のみをナビするAT「キワメチャンス」を搭載するという荒業を使う事で「集中」中以外の出玉も他のAT機と遜色ないレベルで担保。これにてみんなが何となく「この辺が限界だろう」と思ってた壁をブチ抜き、大きな話題となります。
ちなみに「極」のメーカー謹製パンフレットに書かれたキャッチコピーは「2万枚を極めろ!」という、今だったら警察がリボルバーで実弾を撃ってきても文句言えないものでした。ね。この一言だけでテクノコーシンというメーカーがどれだけイカれてたかがわかるかと分かっちゃう。ちなみに「集中」中のBGMはめちゃくちゃ不気味だったので気になる方は一回動画でチェックしてみるといいかも。
さて、「極」に続いてホールデビューしたのが表題の「神輿」です。読み方は「ミコシ」ですが、これはシングルボーナスこそ搭載されていないものの、より頭がおかしい仕組みを採用。それが「ミリオンチャンス」なる「万枚仕込み機能」でした。
これは本体のディップスイッチ(オンオフ式のアナログのスイッチです)で店舗側が設定できるもので、これを使うことで規定枚数払い出されるまで続くATに必ず突入。そして気になる規定枚数が「25,000枚あるいは50,000枚」という、なんかもう「パチスロってなんだろう」と素朴な疑問を抱かざるをえないものになっていました。
まあ実際その機能を使ったホールというのを筆者は観たことないんですけども、それがないにせよAT「天神ボーナス」の連チャン性能がイカれており、メインのルートである「白7揃い」に成功した場合の最大連チャン数が100連。そして白7自体も最大5連チャンする可能性があり、なんか事故ったら余裕で万枚出る仕組みになってました。
詳しい解析が出てねぇので何とも言えんのですが、高設定はおそらく「天神チャンス」の突入率が優遇。一説によると「ミリオンチャンス」込みかもしれんとのことですが、その実質出玉率は261%だったとか。
まー6なんぞ目撃したこともないのですが、万枚達成の色紙(当時はそういうのがホールにベタベタ貼ってあった)は結構あったので、低設定でも吹くときは吹く機種だったのは間違いないです。
その後のテクノコーシン。
(以下、歩くパチスロ大辞典こと佐々木真さんよりご指摘あり。「嗚呼!日本松柔道部」はウィンネットテクノロジーがメインの企画開発、ラスターは製造の名義貸しのような形になっていたそうです。申し訳ございません。反省の意味を含め本文はそのまま残します)
筆者なんか「テクノコーシン」と耳にするだけでパブロフの犬のごとく爆裂魂がソワソワしてホールに行きたくなっちゃうのですが、そんな一部の愛好家から熱烈に愛されたテクノコーシンも爆裂機規制によりブランド消滅。「ちから」のパラメーターに全ブリした戦士が物理攻撃禁止のダンジョンに挑むようなものなので仕方ありませんが、5号機時代は社名を「ラスター」に改める事になります。
はいラスターの5号機参入第1弾は「竹中直人のパチスロ太閤記」。いわゆるリプパン機でした。いきなり芸能人のタイアップに手を出す辺り苦心のあとが見えますが、この時点ではまだ猫かぶってます。
テクノの遺伝子が暴れはじめるのが2007年の「嗚呼!我ら日本松柔道部」でしょう。これは当時ギリギリだった459枚払い出しのプレミアムボーナスに777ゲームの完走式RTをつけ期待差枚を無理やり1,000枚にしたもの。その間に成立したボーナスはRT終了後に揃える事ができるようになりますが、この時にまた同じプレミアムボーナスをひいとけば2000枚獲得も夢じゃない!
というわけで「日本松柔道部」のキャッチコピーは「一撃1000枚!竜巻ループ!」的なもの。ちと正確な文言が分かんねぇのですが大筋は合ってるはず。2007年といえばどのメーカーもプライベート・ライアンの如く塹壕で頭低くして怒られないようにしてる時期です。その中で身も蓋もない出玉アピールするあたり、筆者はちょっと感動しました。こいつ……まだ動くぞ! みたいな。
ご存知のように、旧テクノはその後5号機屈指の迷作である「メガミリオネア」を発売。これに関しては別稿に譲りますが、いろいろあって残念ながら2014年に破産手続きが開始。2017年にはついぞ法人格が消滅、激動の5号機時代をギリギリで完走する事ができないまま、多くのファンに惜しまれつつ退場となりました。
パンフ見て感動したのは後にも先にも日本松柔道部だけ
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