【万枚確定】絶対に万枚を取れる必殺技あり?伝説のパチスロ「フィーバーゴーストS」について解説!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「フィーバーゴーストS」について。2001年頃に話題になったすげえマシンなのですが、意外とご存知ない方も多いようなのでこの機会に覚えちゃいましょう。どうぞ!
爆裂時代の徒花のような……
フィーバーってついてる事からも分かるように、こちら「DAIDO」ブランドの第一弾の機種です。ご存知かもしれませんがDAIDO(大同)は今で言うビスティですね。当時の大同さんとSANKYOさんは蜜月関係にあって、その関連でパチの方のヒット機種である「フィーバーゴースト」と同名のパチスロ機が、DAIDOブランドでリリースされることになったと。そんな感じです。
んでこいつ兄弟機が同時リリースされてまして、それが「フィーバーゴーストG」および「フィーバーゴーストS」の2機種。
パチンコの方での「フィーバー」というとつまりセブン機(デジパチ)の事なんですが、システム的にはGもSも全くそれと関係なし。スペックはA+ATでした。つまりボーナスはAタイプ(ジャックイン3回、小役ゲーム30ゲーム)で、それとは別にサブ制御のATがついてるよと。時代的には「獣王」ヒット後なので、出てくる機種の半分くらいはA+ATでした。なのでスペックとしては特に尖ってない。割りと普通の機種です。が、そのATのシステムが狂ってました。
特にヤバかったのが「S」です。
当時のATはセット管理になってる事が多く、ゲーム数は10とか30。あるいはプレミアム的に100が用意してあるとか、そういうのが主流でした。が、コイツのATには連チャン性がありませんでした。ゲーム数が尽きたらそこで終了。当時のAT機の醍醐味であった潜伏予告やらベット発動みたいなのは一切ナシ。その代わり、ゲーム数の長さで勝負すると。そういう、ちょっと変わった機種ではありました。ちなみにAT純増は約10枚。普通です。
気になるAT突入契機は「ビッグ終了後」。この時点で必ず4ゲームのATを貰えます。なんもせんかったらビッグ後に40枚くらいオマケで貰えると。そう考えるとかなりまろやかな機種ですな。が、コイツは何とそれを倍々に増やすことができる「ダブルアップ」というのを備えており、しかもそれに最大で8回挑戦できるという、なんとも恐るべき仕様になっていました。
ダブルアップの仕組みはボーナス1回目のジャックゲーム。ジャックゲームは8ゲームあるのですが、ここで順押ししたら何も起きず、逆押ししたら色2択のダブルアップチャレンジになります。ダブルアップに成功するとAT数が倍。次のゲームも成功するとさらに倍。8ゲーム全部正解すると1024ゲームになります。つまり、一撃万枚ですな。
ちなみにダブルアップに失敗すると、ゲーム数は「ゼロ」になります。従ってうっかり連続正解してゲーム数が256くらいまでいった時の「チャレンジするべきか否か」というのは本当にヒリヒリしており、この生唾を飲むような選択はかなり独特のものでありました。
さらに、こいつにはもうひとつ、隠された(?)必殺技がありました。それが「おばけポイント」というアシストポイントの存在。こいつは持ってるポイントのぶん、逆押しのダブルアップを「成功」とみなしてくれるというすげーやつで、つまり8個溜まった状態だと問答無用で万枚が(ほぼ)確定するというもの。そしてこの機種のおばけポイントはボーナス成立後も(かなり低確率ですが)溜まっていくという、なんかもうそういう意図で作られたとしか思えない仕様がありました。
そう、こいつAT機でありながら「貯金方式」に近い打感になってたんですね。
眠気との戦いがすごい。
はいつまり、フィーバーゴーストSにおいては「ボーナス確定後」におばけポイントが8つ貯まるまでひたすら7を外して打ち続けるという攻略法(でもない)が実行可能で、実際それで誰でも万枚達成は可能でした。ただしこれ、成立までに溜まってるポイントによっては普通に負けます。理由はボーナス後のおばけポイント抽選がクソ重いから。ちと正確な数字が出てるかどうか分からんのですが0からだと20万ぶち込んでもマックス貯めるのは多分無理です。
通常時もそんなにポンポン貯まるものじゃないので、とりあえずめちゃくちゃハマってる台を見つけたらおばけポイントを確認し、5つ6つくらいあるなら狙うかみたいな感じの運用が正しい。それでも貯まらないときは徹底して貯まらないので、当時の雑誌には「15万入れて20万出す」みたいな表現があったようです。そしてこれはポイントハイエナに成功し、しかもREGじゃなくてBIGを引いた場合に限ります。
したがってコレは、筆者は攻略法ではなく「仕様」だと思ってます。状況によっては確実に万枚が出せる仕様の機種。なのでこのシステムが発覚後もお店は普通に運用してましたし、特に島閉鎖などが行われる事はありませんでした。
なお筆者はこの機種のおばけポイント貯めにちょっとだけチャレンジしたことがありますが、とりあえず感想としては鬼眠かったです。前日あんまり寝てなかったせいもありますが、淡々と確定画面でボーナス絵柄を外しつつ逆押しし続けるのがこんなに辛いとはついぞ知らず。ポイントが貯まる気もしなかった事から途中で諦めるという、一番無駄なことをしてしまいました。
ただまあこれ、時間とお金さえかければ必ず万枚が出せるというのは他にあんまり無い気がしますし、当時のスロ文化の爛熟っぷりを知る上では格好のサンプルではないかと。従ってその機種名が歴史の中で、もっと輝いて然るべき台だと思います。
ポイント貯めずに普通に万枚達成してるおばちゃんいました
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