【トイレ破壊】パチンコ屋さんのトイレが何故いたずらされるかを考察

チワッスあしのです。

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「迷惑行為」について。特にパチ屋さんのトイレが何故ボロボロになるのかを考えてみたいと思います。これはもう答えなんか無い話で完全に私感になるのですが、どうぞお付き合いください。

昔より多少マシになってる？

過去、パチ屋さんのトイレは悲惨でした。地域によってはボコボコにされてて当たり前。ペーパーホルダーは傾き、便座には根性焼きの痕まで……。同じ風営法下であるゲームセンターのトイレは比較的キレイなのに、なぜパチ屋さんの便所ばっかりこんな身代わり地蔵のごとくボコボコにされるのか。

一応知り合いの店長さんに聞いてみた所「最近も余裕である」との事。ただ多少マシになってるそうです。が、令和のこの時期にまだそういう乱暴者がいるという事実は重く受け止めなければなりません。最近も某法人さんにて台に長渕キックしてる人の映像が全国ニュースになってましたが、ああいう人は何故モノに当たるのか。

はい筆者はこれ「公正世界仮説」という認知バイアスに根ざしていると思っています。

要するに「世界はどこまでも公正である」という「間違った」考えですね。ご存知のように世界は公正でもなければ公平でもありません。理不尽はどこにでも転がってますし当然我が身にも降りかかります。なのでこれは一種の「誤謬（ごびゅう）」なのですけど、その誤謬のせいで理不尽や不正義に直面したときに、それを飲み込めない人というのがいて、そういう人がどうするかというと「誰かのせいにする」んですね。

パチンコなんか運に根ざした遊技なので理不尽の塊です。そりゃ筆者だってイラっとすることは沢山ありますけども、台パンしたり便所を破壊したりはしない。する人というのは「自分がこんな理不尽な目に合うのはおかしい」と感じてるからにほかならず、公正な世界においてルール違反をしていない自分が酷い目にあっている、という現実が許容出来ないのです。従って「台が悪い」というふうに結論付けた人は台を殴るし「店が悪い」と考えた人は便器を破壊すると。

実際は勝負において良い悪いはないです。ただ勝った負けただけがあって、善悪で語る事はなんもないんですけども、この世界を公正だと信じて疑わない人にとって、理不尽な負けには悪意が介在しているように感じるらしいです。まあ悪意を持ったベタピン営業もありますけども、それはおいておいて。

とにかく、「店が悪い」となった場合にバランスをとって「仕返し」を行う際、密室であるトイレは格好のターゲットだといえます。あと地味に被害額がデカそうなのもまた誘ってる感じします。彼らにとっては暴力性の発散よりも、自分が受けた理不尽をそっくりそのままお見舞いすることがメインになってるので、割りと冷静に、そして計画的にぶっ壊してるんだと思います。ちょっと怖いですけど、「公正世界仮説」というのはなにげに「自業自得」の考え方がベースにある日本の文化とは相性がよいので、無意識にこの考え方をしてる人も多いとの事。「自業自得」のはずなのに「自業」してない自分が負けるのはおかしい！　という考え方ですな。筆者も気をつけます。

ジャグラーのランプも喰らってるよね

ちなみに筆者思うに、パチ屋さんで便所の次にいたずらされてるのはジャグラーの告知ランプだと思っています。何かコインで削ったような痕があったり、煙草吸えてた時は根性焼きされてる事もよくありました。一見何もないように見えても、触ったらやけにベタベタしてたりとかね。なんかもう散々です。どれだけペカらなかったらここに根性焼きしてやんべという精神状態になるんだろう。

あと根性焼きでいうと「自動販売機」へのいたずらもたまにあります。あれなんかもうホールすら関係なくてコカ・コーラボトラーズジャパンにダメージがいってるんですけども、その辺はもうどうでも良いのでしょう。何も悪い事してない自分が理不尽に負けてるんだから、公正な世界のためには何かに被害を与えないと我慢ならんのです。げに恐るべし。

昔はパチスロのレバーの先っちょの玉っころがぐるぐる回すと取れるようになってたんで、あれもよくなくなってました。全く理解が出来ませんが、そういう風にして心のバランスを取ってる人というのがいる、という現実は、頭の片隅に置いとくといいかもしれません。主に厄除けの意味で。

台パンは一発出禁でいいです